今年の7月は観測史上、最も暑い1カ月になる見込みだと、世界気象機関(WMO)などが発表しました。
WMOとヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は27日、7月に入って23日までの世界の平均気温は観測史上、最も高い状況だと発表しました。その原因として、5月以降世界の平均海面水温が高い状況が続いていることが影響しているということです。
そして、このままの状況が続くと7月は観測史上最も暑い1カ月となる可能性が極めて高いとしています。
「コペルニクス気候変動サービス」のデータによりますと、世界の平均気温は2019年7月に16・63度を記録しこれまでで最も暑かった月でしたが、今年の7月は23日までの平均で16・95度となっていて、月全体でも過去最高記録を大きく更新する形で推移しています。
WMOなどは、このところの世界的な暑さは、アジアやヨーロッパ、それにアメリカでの熱波やカナダやギリシャの山火事にも関係していると指摘しています。その上で、人々の健康や環境のほか経済に対しても大きな影響を与えていると警鐘を鳴らしています。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「温室効果ガスの排出削減が以前にも増して急務となっている。気候変動に対する行動が必須だ」と訴えています。
2023年7月30日(日)
0 件のコメント:
コメントを投稿