総務省消防庁は28日、熱中症により7月に病院に救急搬送された人は全国で3万6549人だったとの確定値を公表しました。昨年の7月より9340人増え、1・3倍となりました。比較可能な2008年以降で、7月としては、「災害級の暑さ」といわれた2018年の5万4220人に次いで過去2番目の多さでした。
41都道府県で昨年よりも増加。全国的に気温が高く、北日本や東日本で日照時間が長かった影響とみられます。搬送後に死亡が確認されたのは44人でした。
3週間以上の入院が必要な重症は805人、短期入院が必要な中等症は1万1553人でした。全体の65・5%に当たる2万3938人は軽症。搬送者の半数超は65歳以上でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が2万671人と半数以上を占めました。18歳以上65歳未満が1万1991人、7歳以上18歳未満が3579人、7歳未満が308人となっています。
場所別では、住居が1万5492人と最も多く、道路が6288人、屋外の競技場や駐車場が4328人、工場や農地などの仕事場が4208人などとなっています。
都道府県別では、東京都が3487人と最も多く、埼玉県が2570人、愛知県が2486人、大阪府が2353人などとなっています。
気象庁によりますと、7月は、太平洋高気圧の張り出しが強まった影響で北日本を中心に南から暖かい空気が流れ込み続け、危険な暑さとなった日が相次ぎました。
総務省消防庁は、「暦の上では秋になっても、今後もしばらく暑い日が続く見込みだ。エアコンを使ったりこまめに水分をとったりするなど熱中症への対策を続けてほしい」と話しています。
2023年8月30日(水)
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