危険な暑さが相次いだ27日までの1週間に熱中症で病院に救急搬送された人は全国で7400人余りと、3週連続で前の週を上回り7000人を超えたことが、総務省消防庁のまとめでわかりました。
総務省消防庁によりますと、8月21日から27日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて7424人でした。
前の1週間(7360人)より64人多く、昨年の同じ時期と比べて約2・5倍に上っています。
このうち死亡した人は7人で、入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて2386人、「軽症」が4884人でした。
年齢別では、65歳以上の高齢者が4164人と最も多く半数余りを占めたほか、18歳以上65歳未満が2634人、7歳以上18歳未満が599人、0歳から7歳未満が27人でした。
都道府県別では、北海道が935人と最も多く、昨年の同じ時期の25倍余りに上っています。次いで東京都が410人、大阪府が379人、兵庫県が342人、愛知県が305人などとなっています。北海道内では過去最長の41日連続で「真夏日」が観測されるなど、連日厳しい暑さが続いています。 また、大都市部などに次いで、東北地方や北陸地方でも秋田県で245人、新潟県で239人が救急搬送されています。
場所別では、住居が3137人と最も多く、次いで道路が1068人、工事現場や工場などの仕事場が1051人などとなっています。
総務省消防庁は、「例年は8月下旬になると搬送者数が減少するが、今年は増え続けていて高止まりの状態となっている。特に北海道では900人を超えて急増した。こまめな水分補給や『熱中症警戒アラート』が発表された地域では外出を控えるなど、引き続き熱中症への対策を心掛けてほしい」と呼び掛けています。
2023年8月30日(水)
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