埼玉県と千葉県は今後、大きな流行が発生する恐れがあるとして、それぞれインフルエンザ流行の「注意報」を出しました。
現在の形で統計を取り始めて以降9月に発表するのはいずれも初めてで、換気や手洗いなどを徹底するよう呼び掛けています。
埼玉県によりますと、9月17日までの1週間に県内261の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者は1医療機関あたり11・07人となり、3週連続でおおむね2倍のペースで増えているということです。 保健所管内別での1定点医療機関当たり報告数は、川口市保健所(18・55人)、幸手保健所(18・00人)、南部保健所(17・00人)の順となっています。
また千葉県によりますと、9月17日までの1週間に県内200の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は合わせて2907人に上り、1医療機関当たりの患者数は14・54人となりました。
いずれも基準値を超え埼玉県と千葉県は、今後大きな流行が起きる恐れがあるとして20日、インフルエンザ流行の「注意報」を発令しました。
インフルエンザは例年、秋の終わりから冬にかけてが感染のピークで、いずれの自治体も1999年に現在の形で統計を取り始めて以降、9月に「注意報」を出すのは初めてだとしています。
インフルエンザは子供ではまれに急性脳症となったり、高齢者や免疫の低下している人は重症になったりすることがあるとして、各自治体は換気や手洗い、うがいなどの対策を徹底するよう呼び掛けています。埼玉県は、「咳エチケット、手洗いの励行、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取」がポイントです、としています。
2023年9月20日(水)
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