東京都では、子供を中心に流行する咽頭結膜熱(プール熱)の感染拡大が続いています。直近1週間(11月6~12日)では、定点医療機関当たりの患者報告数が3・48人となりました。患者報告数が3人を超えるのは、1999年の調査開始以降初めて。
プール熱はアデノウイルスが原因となる感染症で、発熱や目の充血、咽頭炎などの症状が出ます。例年は7、8月に感染のピークを迎えます。
感染の流行を示す「警報基準」は、患者報告数が3・0人を超えた場合と、患者報告数が3・0人を超える保健所管内の人口が全体の約3割超となった場合と定められています。
今年は8月から患者が増え始め、10月12日には、台東や江戸川、江東区など、患者報告数が3・0人を上回った保健所管内の人口が全体の約3割を超えたため、都は警報基準に達したと発表しています。警報基準に達したのも、1999年の調査開始以降初めてでした。
17日の定例会見で小池百合子知事は、「アルコール消毒が効きにくい。流水での手洗いなど、感染対策を心掛けてほしい」と呼び掛けました。
2023年11月20日(月)
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