JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦から「カビ毒」が検出された問題で、仙台市内の10の小学校でもこの小麦を使用した給食が提供され、これまでに13人の児童が腹痛や嘔吐などの体調不良を訴えていたことを仙台市教育委員会が5日、明らかにしました。
いずれも軽症といいます。カビ毒と体調不良の因果関係はわかっていないということです。
JA全農いわてが販売した岩手県産の2022年産小麦「ナンブコムギ」から、嘔吐などを起こす恐れがある「カビ毒」が基準値を超えて検出されました。
宮城県内ではこれまでに、気仙沼市の小中学校や、岩沼市と女川町の県立支援学校でこの小麦を使った「せんべい汁」が提供され、気仙沼市の児童や生徒が体調不良を訴えていたことが明らかになっています。
これについて、仙台市内の10の小学校でも給食が提供されていたことが新たにわかりました。
仙台市教育委員会によりますと、11月27日に、仙台市青葉区の南吉成学校給食センターで作られた「せんべい汁」が提供され、児童13人が腹痛やおう吐などの体調不良を訴えていたということです。学校ごとの体調不良者の人数は公表していません。
「カビ毒」との関連はわかっていないということですが、11月29日以降に「せんべい汁」を提供する予定だった市内の15の中学校では提供を停止したということです。
仙台市教育委員会は、「児童の体調不良の状況などを引き続き学校と連携して確認を進めたい」としています。
また、神奈川県小田原市も5日、市立小1校の給食でこの小麦を使っていたと発表しました。健康被害はないとしています。
2023年12月6日(水)
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