世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は、有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス」の代表的な物質で有害とされる「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」の発がん性に対する評価を引き上げたと発表しました。PFOAを4段階中最も高い「発がん性がある」グループに、PFOSを新たに下から2番目の「可能性がある」グループにそれぞれ分類しました。
PFASは日本各地の河川などでも検出されており、環境省が有害性の本格的な調査研究に乗り出す方針です。IARCは動物実験や遺伝、免疫などの研究に基づき、人での発がん性に十分な証拠があるかどうかを判断し、4段階で評価しています。
1日の発表によると、PFOAはこれまで「可能性がある」でしたが、2段階引き上げられ最も高いグループとなりました。同じ分類にはアスベストやたばこの煙などが含まれます。PFOSは最も低い「分類不能」のグループでした。
PFOAやPFOSは食品の包装や化粧品、防水の衣服などさまざまな製品から検出されています。現在は多くの国で使用が禁止されているといいます。
2023年12月3日(日)
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