厚生労働省の予防接種基本方針部会は20日、これまで乳幼児が別々に打っていた4種混合とインフルエンザ菌b型(ヒブ)のワクチンについて、2つを合わせた5種混合ワクチンの定期接種を2024年4月から開始する方針を了承しました。
今年3月に阪大微生物病研究会の「ゴービック」、9月にKMバイオロジクスの「クイントバック」の2つの5種混合ワクチンが薬事承認されていました。現行のワクチンと同等の有効性や安全性が確認されており、厚労省が定期接種への導入を検討していました。
当面は4種混合とヒブのワクチンも使用でき、4種混合とヒブの両方を接種する場合、生後2カ月から計8回の接種が必要となります。
5種混合は、接種回数を4回に減らせ、乳幼児の負担を軽減できます。接種スケジュールは現行の4種混合とおおむね同じで、生後2カ月~7カ月に接種を開始し、4週~8週あけて3回目の接種を終えるのが標準的。4回目は6カ月以上たってから接種します。対象は7歳半まで。
4種混合は百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ予防のワクチン。ヒブは感染すると肺炎や敗血症などを発症する場合があり、2013年にワクチンが定期接種に導入されました。
2023年12月20日(水)
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