2013年に全国で起きた交通事故による死者数は、過去最少だった2022年より68人多い2678人で、2015年以来8年ぶりに増加に転じたことが4日、警察庁のまとめでわかりました。
死者数は2016年から2022年まで、統計がある1948年以降の最少を7年連続で更新していました。過去最多は1970年の1万6765人で、統計がある1948年以降では3番目に少なくなりました。
警察庁は新型コロナウイルスによる行動制限がなくなり、社会活動が活発化したことが死者数の増加の背景にあるとみているものの、詳細はこれから分析するといいます。
都道府県別では、大阪府が2年連続の最多で148人。次いで愛知県145人、東京都136人でした。最少は佐賀県の13人。
事故発生件数(速報値)は30万7911件、負傷者数(同)は36万5027人で、前年からそれぞれ7072件、8426人増えました。
死者3人以上の交通事故は、北海道、宮城県、山形県、福島県、群馬県、三重県で計7件発生。2022年の3件、2021年の2件から大きく増えました。同庁によると、正面衝突する事故が目立っているといいます。
この統計を受けて松村祥史国家公安委員長は、「歩行者の安全確保、飲酒運転などの悪質・危険な交通違反の取り締まりなどをこれまで以上に強力に推進するよう警察を指導していく」としました。
政府は2021~2025年度の交通安全基本計画で、2025年までに死者数を2000人以下にするとの目標を掲げています。
2024年1月4日(木)
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