中国保健当局は12月28日、新型コロナウイルスの新変異型「JN・1」の感染例が中国で出ており、増加傾向にあると発表しました。JN・1はアメリカやインドなど各国で急速に感染が拡大し、世界保健機関(WHO)が12月18日に「VOI=注目すべき変異ウイルス」」に指定しました。現行のワクチンで予防効果が得られるといいます。
中国当局は年末年始や今年2月の春節(旧正月)の大型連休で人の移動が多くなり、コロナ感染の増加が予想されるとして、マスク着用や手洗いなどの感染対策を励行するよう呼び掛けました。
中国疾病予防コントロールセンターの担当者は12月28日の記者会見で、JN・1は海外で感染が急速に広がり、流行の中心となっていると指摘。中国のコロナ感染状況は「低いレベルだ」としながらも、JN・1が増加しており、国内の主流となる可能性があると説明しました。
JN・1はオミクロン型の一種で、2022年に日本国内でも広がっていた「BA・2」系統のウイルスがさらに変異したもので、感染力が強いとされます。
中国では今年の冬、子供を中心に肺炎などの呼吸器疾患が流行しています。
2024年1月3日(水)
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