2024/01/12

🟧昨年の梅毒感染者1万4906人、3年連続過去最多を更新

 昨年1年間に全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は、速報値で1万4906人に上ったことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。感染者数は3年続けて過去最多を更新しており、専門家は「身近な病気になってきているので、ためらわずに検査を受けてほしい」と話しています。

 国立感染症研究所によりますと、昨年1年間に全国から報告された梅毒の感染者数は速報値で1万4906人と、一昨年から1940人増え、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降で最も多くなりました。過去最多を更新するのは3年連続です。

 都道府県別では、東京都が3658人、大阪府が1967人などと大都市圏で多くなっていますが、一昨年からの増加率をみると、長崎県が146人で2・81倍、鳥取県が28人で2倍、山形県が31人で1・94倍などと、各地で急増しており、専門家は「流行しているのは大都市だけでなく、身近な病気になってきている」と指摘しています。

 梅毒は薬で治療できますが、放置すると脳や心臓に深刻な症状が出ることがあり、妊婦から胎児に母子感染する「先天梅毒」を引き起こすこともあります。

 日本大学医学部の川名敬主任教授は、「梅毒は感染力が強く、1回の性交渉で感染し得る性感染症だ。コンドームを使うなど予防に努めることが大事だが、感染しても簡単な治療で治るので、ためらわずに検査を受けてほしい」と話しています。

 2024年1月12日(金)

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