イギリスのグラクソ・スミスクライン日本法人は15日、60歳以上向けのRSウイルスワクチン「アレックスビー筋注用」を発売したと発表しました。日本では初めての高年齢成人向けのRSウイルスワクチンとなります。同日以降、順次接種ができるようになります。
RSウイルスはほとんどの人が、幼いうちに一度は感染します。免疫の働きが低下した高齢者や基礎疾患のある人が感染した場合、肺炎などを起こして重症化するリスクが高くなります。日本では60歳以上の人について、年間約6万3000人の入院と4000人程度の死亡につながるとの推計もあります。
アレックスビーは2023年5月に世界で初めてアメリカで承認されヨーロッパ(EU)、イギリス、カナダでも承認されました。日本では2022年10月に同社が承認申請し、2023年9月に厚生労働省から承認を取得していました。同社は現在、高リスクの50歳以上への適応拡大も申請しています。
RSウイルスワクチンはアメリカのファイザーも申請中で、「アブリスボ筋注用」の製品名で母子免疫を対象に近く承認される見通し。アブリスボは60歳以上への適応拡大も申請しています。
2024年1月16日(火)
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