ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は8日、1月の世界平均気温は13・14度で、同月としては1940年からの観測史上最高になったと発表しました。これまで最高だった2020年1月を0・12度上回りました。
産業革命前と同程度とされる1850~1900年の1月の平均気温より、1・66度高くなりました。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、年ごとの変動を除いた世界の平均気温の上昇幅を1・5度に収めることが目標ですが、達成は難しくなってきています。
C3Sの1月の発表によると、2023年全体の世界平均気温でも1850年の統計開始以降で最高を更新していました。
人間の活動による気候変動とエルニーニョ現象を背景に、気温上昇が継続しており、昨年6月以降は8カ月連続ですべての月が単月で過去最高気温を記録しています。
C3Sのサマンサ・バージェス副所長は、「1月として史上最も暖かかっただけでなく、産業革命前の基準を1・5度以上上回る期間が12カ月間続いた」と述べ、温室効果ガス排出量の削減が気温上昇を食い止める唯一の方法だ」と訴えました。
アメリカの科学者は、今年の世界平均気温が昨年を上回る確率は約30%で、トップ5以内に入る確率は99%だとしています。
2024年2月8日(木)
0 件のコメント:
コメントを投稿