2024/07/11

🟧白血病治療の合併症、原因の腸内細菌特定 大阪公立大

 白血病治療などで実施される造血幹細胞移植で問題となる合併症「移植片対宿主病(GVHD)」について、抗菌薬から逃れて増殖する毒性の強い菌が発症に関係していることを突き止めたと、大阪公立大などの研究チームが10日付のイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表しました。菌を攻撃する酵素も発見し、藤本康介大阪公立大准教授は「GVHDの新しい治療薬の開発が期待される」としています。

 GVHDは、移植した造血幹細胞に由来する免疫細胞が、患者の臓器を異物と認識して攻撃する反応で、重症化すると死亡することもあります。移植前の抗がん剤、抗菌薬の投与や、放射線治療によって、腸内細菌が乱れることが一因とされています。

 研究チームが移植を受けた患者の排せつ物を分析したところ、一部の患者で特定の種類の細菌が増加していました。細菌を採取し、馬の血液を使って培養すると血液を溶かす強い毒性を持っていることがわかりました。マウスに細菌を投与して移植をしたところ、菌がない場合よりも死亡率が高くなりました。

 2024年7月11日(木)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟩ワクチン接種拒否した女性職員を「接種拒否者」として文書回覧 パワハラ認定し150万円賠償

 滋賀県の甲賀広域行政組合消防本部(甲賀市)で新型コロナワクチンを接種しなかった女性職員(退職)を、ほかの職員と離れた場所で勤務させていた問題で、同組合は10日、臨時議会を開き、精神的苦痛に対する損害賠償金として150万円を支払うことを決めました。  女性は警防課に勤務していた...