気象庁は25日、2024年の日本の平均気温が統計のある1898年以降で最も高くなる見込みだと発表しました。11月末時点で平年(1991〜2020年の平均)を1・64度上回り、これまで最高だった昨年のプラス1・29度を上回ることが確実となりました。
日本近海の平均海面水温も11月末時点で平年比プラス1・46度と、統計を始めた1908年以降で最も高く、これまで最高だった2023年(プラス1・10度)を上回る見込みといいます。
気象庁によると、温暖化に加え、今年は夏から秋にかけて偏西風が北寄りを流れ、よく晴れた日が多かったことなどから、夏(6~8月)が過去最高タイ、秋(9~11月)が過去最高の平均気温となりました。
一方、地域別の今年の気温は22日現在、平年よりも東日本で1・6度、西日本で1・5度、沖縄・奄美で1・0度それぞれ高く、いずれも過去最高となる見通し。北日本は1・6度高く、2位の見込み。
「異常気象」といわれた昨年をさらに上回る見通しについて、気象庁の異常気象情報センター・田中昌太郎所長は「まさかここまで上がるとは驚いた」と話しました。
田中所長によると、高温になると、発生する水蒸気量が増え、顕著な大雨や大雪が発生する可能性は高まる恐れもある。「年ごとの上下はあるものの、温暖化などの影響で、高温になりやすい状況が続いている」と話しました。
2024年12月26日(木)
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