新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)発生から今年で5年となるのを受け、イギリス各地で9日、犠牲者を悼む行事が開かれました。イギリス政府が「回想の日」と称して開催を呼び掛けたもので、多くの市民らが集まり、治療の最前線で尽力した医療従事者やボランティアへの敬意も表明。苦難を乗り越えた経験をともに振り返り、連帯を示しました。
ロンドンでは、犠牲者を追悼するために設置された、多数のハートマークが描かれた「メモリアル・ウォール」の周辺を市民らが行進。議会議事堂の大時計「ビッグベン」の鐘が鳴らされた後、1分間の黙とうがささげられ、人々はテムズ川に赤いカーネーションを投げ込みました。
キア・スターマー首相は「共に集い、思い出し、反省し、この国の人々の犠牲に敬意を表する」と述べ、遺族らに寄り添いました。
イギリスBBC放送によると、イギリスでは新型コロナに関連して23万人以上が亡くなりました。
2025年3月10日(月)
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