昨年、アメリカ軍横田基地から一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」を含む水が流出したとみられる問題で、アメリカ側は基地内に残った水を活性炭で浄化して放出する方針を16日、東京都などに伝えました。
これについて環境省は放出されるPFASの濃度が現在、国が水道水で設定している暫定的な目標値を下回れば許容されるという考え方を示しました。
アメリカ軍横田基地では昨年、有機フッ素化合物の「PFAS」のうち、有害性が指摘されている「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」を含む水が基地の外に流出した可能性が高いことが明らかになりました。
東京都や基地の周辺自治体でつくる協議会は、貯水池に残る「PFOS」などを含む水の処分時期を示すよう求めていましたが、アメリカ側は活性炭フィルターを使って貯水池に残された水に含まれる「PFOS」などを除去し、処理後の水を排水路へ放出すると16日、防衛省を通じて都や自治体に伝えました。
現在、「PFAS」を排水する際の法律に基づく基準はありませんが、環境省は放出される「PFAS」の濃度が現在、国が水道水で設定している暫定的な目標値の1リットル当たり50ナノグラムを下回れば許容されるという考え方を示しました。
浅尾慶一郎環境大臣は18日の閣議後の記者会見で、「今回の事案を踏まえて、『PFOS』『PFOA』を含む水の処理の目安として考えているものだ。この濃度であれば健康への悪影響はないレベルだと考えている」と述べました。
2025年4月20日(日)
0 件のコメント:
コメントを投稿