逆子の胎児を正常な位置に戻す施術で適切な処置を怠り、生まれた男児(4)に脳性まひなどの障害を負わせたとして、京都府警は9日、京都第一赤十字病院(京都市東山区)に勤務していた50歳代の男性医師を業務上過失傷害容疑で京都地検に書類送検しました。捜査関係者への取材でわかりました。
捜査関係者によると、男性医師は2020年12月、母親(37)に対し、腹部を押すなどして逆子の胎児を正常な位置に戻す「外回転術」を2度行った後、胎児が低酸素状態となったにもかかわらず、緊急帝王切開などの適切な処置を怠った疑い。母親が昨年7月、男性医師を府警に告訴していました。
告訴状によると、男性医師は20年以上の経験がある産婦人科医。母親は施術の2日後、別の医師による帝王切開で男児を出産しましたが、男児には脳性まひなど重度の障害が残り、介護が必要な状態といいます。告訴状によると、医師はすでに同病院を退職し、別の医療機関で勤務しています。
京都第一赤十字病院は昨年7月、マスコミの取材に「医療過誤が発生したことは事実で、再発防止に努めている」とコメントしていました。
2025年5月10日(土)
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