2025/08/07

🟥30年凍結保存の受精卵から男児誕生 世界最長、アメリカのカップル

 アメリカ中西部のオハイオ州の女性がこのほど、30年以上前に凍結された受精卵(胚)を使って妊娠し、赤ちゃんを出産した。出生に至った凍結胚としては、世界で最も長期にわたって保存されたものと報じられている。

 オハイオ州在住のリンジー・ピアースさん(35)と夫ティム・ピアースさん(34)のもとに7月30日、息子タディアス・ダニエル・ピアースくんが誕生した。リンジーさんは、「まるでSF映画のようだ」と家族で話していると、学術誌「MITテクノロジーレビュー」に語った。

 今回用いられた凍結胚は、出生に至ったものとしては世界で最も長い間、保存されていたとされる。これまでの最長記録は、2022年にアメリカのオレゴン州で誕生した双子のケースで、30年前の1992年に凍結された胚が用いられた。

 ピアース夫妻は7年間にわたり子供を授かろうと努力を重ねた末、凍結された受精卵を用いることを決めた。そして、リンダ・アーチャードさん(62)が1994年に、当時の夫と体外受精(IVF)治療でつくった受精卵が用いられた。

 アーチャードさんは当時、4つの胚をつくった。1つは現在30歳の娘の誕生につながった。残りの3つは冷凍保存されたままだった。

 アーチャードさんは、その後、夫と離婚し、冷凍保存費用がかさみ、使わなかった胚を別のカップルや個人に提供する「胚の養子縁組」に出すことにした。

 2025年8月7日(木)

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