2025/10/26

🟥徳島大で1型糖尿病の治験開始 患者自身の細胞から取り出した「幹細胞」使い完治目指す

 血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病患者に対し、患者自身の細胞から、さまざまな細胞のもととなる「幹細胞」を取り出し、インスリンを出す細胞を作り出して移植する臨床試験(治験)を、徳島大の研究チームが24日までに始めた。自らの細胞から作るため拒絶反応のリスクが低いといい、完治を目指す。

 1型糖尿病は、膵(すい)臓の細胞が自己免疫などによって壊れて発症し、患者は血糖値を下げるためにインスリン注射が不可欠となり、低血糖により失神することもある。国内に約10万〜14万人の患者がいるとみられ、子供の発症が多いとされる。

 徳島大病院の池本哲也教授らの研究チームは、脂肪から作られる「脂肪由来幹細胞」に注目。患者の脚の付け根から皮下脂肪を採取し、インスリン産生細胞(IPC)を作製した。IPCを膵臓に近い腸間膜に移植することで、血液中の糖濃度に応じてインスリンが体内へと供給される仕組みだ。

 池本教授は今年3月、「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」に治験計画届を提出し、9月から重症患者を対象に実施。移植後の血糖値コントロールを分析して安全性を確認する。

 2025年10月26日(日)

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