2022/08/17

🇹🇱多血症(赤血球増加症)

貧血とは逆に、赤血球が増加する疾患

多血症とは、貧血とは逆に、血液中の赤血球が正常範囲を超えて増加する疾患。赤血球増加症とも呼びます。

下痢、嘔吐(おうと)、発汗、熱傷などで体液中の水分が失われて脱水症になった場合、血液が濃縮して見掛け上、赤血球が増加しますが、これも広義の多血症に含め、相対的多血症、相対的赤血球増加症と呼ぶことがあります。また、脱水症状もなく、はっきりとした原因がないストレス性多血症も、相対的多血症に含めます。ストレス性多血症は、肥満があるヘビースモーカーの男性によくみられ、短期間で改善します。

狭義の多血症、すなわち、全身の血管内を流れる赤血球の総数である循環赤血球量が増加する異常は、絶対的多血症と呼ばれます。これには、真性多血症と二次性(続発性)多血症があります。

真性多血症の原因は不明で、骨髄の慢性増殖性疾患、すなわち本態は腫瘍(しゅよう)と考えられています。

二次性多血症は、何らかの理由で、腎臓(じんぞう)で産生される造血ホルモンのエリスロポエチンが過剰に分泌され、刺激を受けた骨髄が赤血球を大量に作るために生じます。気圧が低い高地に暮らす人にみられ、また、ある種の先天性心臓病で、動脈血に静脈血が混じる場合や、肺気腫などのため肺からの酸素摂取がうまくいかない場合などに、全身の組織が酸素欠乏状態に陥り、エリスロポエチンの産生が高まります。

その結果、赤血球が大量に作られて多血症になれば、単位容積血液当たりの酸素運搬量が増えます。この一連の現象は、酸素欠乏を解消しようとするための、目的のある反応と解釈できます。一方、腎臓の疾患とか、ある種のがんでは、酸素欠乏がなくても、エリスロポエチンの過剰産生を来すことがあり、二次性多血症を生じます。

多血症の症状としては、血液中の赤血球が増加すると血液の粘度が増加し、血流障害を起こすことから、顔面紅潮と結膜充血のほか、疲れやすい、頭痛、めまい、耳鳴りなどの不定愁訴があります。時には、全く自覚症状がなく、たまたま検査をして多血症を発見されるケースもあります。

真性多血症では、しばしば高血圧と、脾臓(ひぞう)が大きくはれる脾腫を認めます。二次性多血症では、基礎になる疾患いかんにより、それぞれの症状が加わることになります。

多血症の検査と診断と治療

真性多血症では、赤血球ばかりでなく、血小板と白血球も増えます。真性多血症は、特徴的な症状と検査所見がそろえば積極的に診断できますが、実際には除外診断によらねばならないことが少なくありません。つまり、まず循環赤血球量を測定して、相対的多血症と鑑別し、次いで二次性多血症の原因となる基礎的な疾患の有無を詳しく調べて、どれにも該当しなければ真性多血症の診断をすることになります。

検査上、 赤血球数なら600万/μl以上、ヘモグロビン濃度なら18.0g/dl以上、ヘマトクリットなら55%以上が、多血症に相当します。ヘマトクリットとは、血液中の赤血球の割合のことです。

治療においては、多血症のための自覚症状が強く、心臓血管系の疾患を合併する可能性がある時は、発症者の静脈から一定量の血液を体外に出す瀉血(しゃけつ)をします。瀉血をすれば症状は改善しますが、すぐに赤血球が増えて元に戻るため、ブスルファン、ヒドロキシウレアなどの化学療法薬を使い、骨髄造血を抑制する措置を講じます。

これは真性多血症の場合にのみ適用され、二次性多血症では、まず原因の除去に努めます。

真性多血症は10〜20年と、慢性の経過をたどります。その間、医師の指示通りの療養に努めることが大切となります。治療を怠ると、すぐに赤血球数と血小板数が増加し、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)、胃腸出血、肺塞栓(そくせん)症を招いて、死に至ることも多くみられます。

予防のためには、脱水症状にならないように水分はきちんと補給し、喫煙、飲酒は控えます。ストレスをためないように過労は避け、適度な運動とバランスのよい食事を心掛け、肥満、高血圧、高脂血にならないように気を付けます。

👣たこ、魚の目

刺激や圧迫により、足の皮膚が部分的に厚くなった状態

たこ、魚の目とは、外からの持続的な機械的摩擦や圧迫などによって、足の皮膚表面の角質層が部分的に厚くなった状態。たこの別名は、べんち。魚の目の別名は、鶏眼(けいがん)。

厚くなった皮膚の状態が平らに盛り上がっているものを、たこといいます。逆に、円錐(えんすい)状に下に向かって皮膚が厚くなっているものを、魚の目といいます。

たこは痛くありませんが、手で触ると硬く感じます。慢性化すると、表面が白くカサカサになり、女性ではストッキングが引っ掛かったりもします。魚の目は、中央にある芯(しん)が皮膚の奥深くへと入り込み、その先がとがっているため、上から押したり、立ったり歩いたりして体重が掛かると、神経を刺激して痛みを生じます。

たこと魚の目では症状が違いますが、できやすい場所は足の指の背(上側)、指と指の間、足裏の母指球の下、第2指と第3指の付け根あたり。いずれも靴による摩擦や圧迫を受けやすい場所です。まれに、かかとにできることもあります。

原因のほとんどは、靴の履き方が悪いために足に掛かる体重分散が偏ることと、足に合わない靴を履いているために摩擦や圧迫を受けることにあります。例えば、小さめの靴を履いていると、足の指や付け根などが靴に当たり、圧迫され続けます。靴幅が狭くて、指が両側から圧迫されると、指と指の摩擦が起こります。こうした圧迫や摩擦の結果 、皮膚は硬くなり、たこや魚の目になります。大きめの靴でも、足が靴の前側へと滑っていき、やはり指や付け根のあたりが圧迫されて、同じことが起こります。 底が薄い靴でも、地面から受ける衝撃が大きく、足の裏が圧迫されます。

たこや魚の目のできやすい足もあります。その代表が開張(かいちょう)足で、親指と小指の付け根を結ぶ横のラインの中央に、くぼみがなく、ベタッとした足を指します。この開張足の人は、横ラインの中央部が靴底の圧迫を受け、たこや魚の目ができやすくなります。開張足かどうかは、靴の内底や中敷(インソール)を見てもわかります。第2指と第3指の付け根の当たる部分などが汚れていたり、擦り減っていれば、そこに力が掛かっていることになります。

開張足の原因としてよくみられるのは、運動不足と立ち仕事などによる疲労です。運動不足、特に歩くことをあまりしないと、指の骨をつなぐじん帯が弱ってきます。その状態で立ち仕事などを続けていると、疲労のためにじん帯が伸び切った状態になり、開張足を起こします。

ハンマー足指やその他の足指の変形も、たこ、魚の目の原因となります。ハンマー足指とは、靴のつま先部分がきついために指が伸ばせず、指の関節がハンマーのような形で曲がったままになった状態です。曲がって上へ飛び出した足指の背が靴に当たるため、そこが角質化しやすくなります。

巻きづめ、内反小趾(ないはんしょうし)も、原因となります。巻きづめとは、伸びたつめの両端が皮膚に食い込んだ状態で、先の細い靴でつま足が両側から圧迫され続けると起こります。巻きづめ気味の人は、指と指がこすれ合うので、指の間にたこ、魚の目ができやすくなります。内反小趾とは、親指が圧迫を受けて変形する外反母趾と逆に、小指が圧迫を受けて変形した状態で、小指の外側にたこ、魚の目ができる人は放っておくと小指が変形し、手術の必要性が生じます。

女性では、冷え性と関係していることもあります。特に足の冷えやすい人は、血行不良から皮膚の角質化が起こりやすいとされています。中高年では、動脈硬化や糖尿病と関係していることもあります。動脈硬化の場合には足の血行不良から、糖尿病では末梢(まっしょう)神経の障害から、たこ、魚の目ができやすくなるからです。反対に、たこ、魚の目が治らないことから、動脈硬化などの疾患が発見されることもあります。

たこ、魚の目の検査と診断と治療

たこ、魚の目の治療と予防に必要なことは、外からの機械的な摩擦や圧迫を防ぐことです。そのためには、足に合った靴を選び、たこ、魚の目の上にスポンジを当てて、絆創膏(ばんそうこう)でしっかり固定するか、薬剤の入った市販の保護パッドを張っておきます。軽い症状なら、しばらくすると自然に治っていきます。

また、スピール膏を使用するのもよいでしょう。これは皮膚の角質を軟化させるもので、家庭で行える治療薬として広く使用されています。まず、スピール膏を患部の大きさと同じか、少し小さめに切って患部に当てて、その上から絆創膏で固定します。2〜3日してはがすと、患部が白くふやけているので、ナイフかはさみで削り取ります。たこの場合は痛くない程度に、魚の目の場合は芯の先を少し血が出る程度に削り取ることが必要です。これを何回か繰り返します。

保護パッドなどで治らない場合や、痛みがひどかったり、悪化したりした場合には、早めに皮膚科の専門医の治療を受けます。医師による治療では通常、外科用のレーザーメスや電気メスで厚くなった部分を削ります。その後、フェルトや毛皮でできたさまざまな種類のパッドを当てて、患部への圧迫を減らします。患部の血流障害がある時は、削って切除することはできません。この場合は、患部にかかる圧力を減らすために、矯正器具やインナーを挿入した特殊な靴が必要になります。

手術で除去しても、自分の足に合わない靴を履き続けていると再発します。予防の基本は、靴選びにあります。靴の理想は「きつからず、緩からず」で、靴店では必ず両足とも履いて、歩いてみます。腰掛けたり、かがんだりして、つま先やくるぶし、かかとなどに当たる個所がないかどうか確認します。モデル風に一直線上を早歩きしてみると、当たる個所がわかりやすくなります。足がむくんで大きくなる夕方の時間帯に、ピッタリの靴を買っておけば、後できつくて足が痛いということもなくなります。

なお、開張足は自分である程度は治すことができます。床にフェイスタオルを広げ、その端に裸足の足を乗せます。そして、足指でタオルをたぐり寄せる練習をします。よりハードなものでは、フローリングの床に裸足で立ち、指で床をつかむようにして前進します。どちらも開張足の改善、予防だけでなく、血行をよくして足の疲労回復にもつながります。

🇹🇱多睾丸症

男性の睾丸が3個以上存在する先天性奇形

多睾丸(たこうがん)症とは、男性の下腹部に睾丸が3個以上存在する状態の先天性異常。睾丸過剰症、多精巣症、精巣過剰症とも呼ばれます。

泌尿器系と生殖器系には、その胎生期の複雑な発生過程のために多くの先天性異常が生じやすく、男性の生殖器官である睾丸、すなわち精巣についても数、形態、位置などの異常が知られています。多睾丸症も、比較的まれにみられる先天性異常です。

睾丸は本来、陰嚢(いんのう)内に左右各1個あって卵形をしており、男性ホルモンおよび精子を産生していますが、多睾丸症では真ん中にある陰嚢縫線で区切られた左右の陰嚢内に、余剰な睾丸を含めて2個の睾丸が重複して存在します。左の陰嚢内に2個存在することが多く、右の陰嚢内に2個存在することもありますが、左右両側の陰嚢内に2個存在することはまれです。

余剰な睾丸はほとんどが陰囊内に存在しますが、睾丸の下降が不十分で陰嚢内に位置せずに途中でとどまっている停留睾丸(停留精巣)などに合併して、脚の付け根の鼠径(そけい)部に存在することもあります。

余剰な睾丸が発生する理由として、胎生6週で構成される生殖隆起(生殖堤)の分割過程での異常、生殖隆起の重複、胎生5週で構成される胎芽期の腎臓(じんぞう)に相当する中腎の部分的な退化の3つが考えられています。

多精巣症は、睾丸(精巣)、精液の通り路である精管(輸精管)、睾丸の上面および後面に付着している副睾丸(精巣上体)の関係から6型に分類されています。

第1型は、睾丸、精管、副睾丸を重複するもの。第2型は、重複する一方が睾丸、副睾丸のみで精管を有しないもの。第3型は、重複する一方が睾丸、精管のみで副睾丸を有しないもの。第4型は、重複する一方が睾丸のみで副睾丸、精管を有しないもの。第5型は、重複する睾丸に副睾丸が付着し、これに続く1本の精管を共有するもの。第6型は、重複する睾丸、副睾丸が1本の精管で連結されているもの。このうち、第5型が最も多いとされています。

多睾丸症には、停留睾丸のほか、鼠径ヘルニア、陰囊水腫(すいしゅ)、精索水腫、精巣捻転(ねんてん)、睾丸(精巣)腫瘍(しゅよう)、奇形腫、胎児性がんなどを合併することがあります。

多精巣症を発見された年齢は、2歳から49歳と幅広いものの、平均年齢は20歳で若年者に多くなっています。幼少時は、停留睾丸、鼠径ヘルニアなどほかの疾患の治療時に発見されることが多く、幼少時以降では無痛性陰囊内腫瘤(しゅりゅう)を主訴として受診した際に、診断されることが多くなっています。

多睾丸症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、まず陰嚢の触診による腫瘤の触知を図ります。超音波(エコー)検査を行うと、睾丸と等信号の像が得られ、陰囊水腫、精索水腫との鑑別が可能となります。悪性腫瘍の可能性もあるため、 CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像撮影)検査などを行い、骨盤内病変の有無を調べることもあります。

最終的には、余剰な睾丸に針を刺して組織を採取し、その組織を顕微鏡で見て検査を行う生検も含め、手術で摘除した組織の病理組織診によって、確定します。

鑑別すべき疾患としては、悪性腫瘍のほか、睾丸腫瘍、副睾丸腫瘍、精液瘤などがあります。

泌尿器科の医師による治療では、ほとんどの場合は診断も兼ねて、余剰な睾丸を手術で摘除します。余剰な睾丸が小さい場合はもちろん、特に、陰囊外の鼠径部に存在する余剰な睾丸は、がん化の危険を考慮し手術で摘除するべきと考えられています。

また、陰囊内にあり妊孕(にんよう)性を期待できるものに関しても、生検で悪性・異型性を認めるもの、解剖学的には精路を認めても造精能を欠くもの、超音波検査で悪性所見を認めるもの、あるいは本人に余剰な睾丸の摘除の希望がある時、定期的な経過観察が望めない時は、手術で摘除するのが一般的です。

生検で余剰な睾丸が睾丸実質であり、悪性腫瘍でないことを確認した後に温存した場合は、慎重を期した定期的な診察と超音波検査が必要になります。

🇹🇱多合趾症

1本の足の指が2本以上に分かれており、さらに隣接する指がくっ付いている先天異常

多合趾(たごうし)症とは、1本の足趾、つまり足の指が2本以上に分かれており、さらに隣り合った足の指がくっ付いている、つまり癒合している先天異常。

足の指の数が6本以上となる多趾と、隣り合った足の指が互いに癒合している合趾を合わせたような状態に相当し、足の先天異常の中では最も頻度が多い疾患です。

第5趾(小指)に発生することが多く、第5趾と過剰な第6趾が癒合するもの、あるいは第4趾(薬指)と第5趾と過剰な第6趾までが癒合するものがみられます。

多くは偶発的、単発的に多合趾症のみを発症しますが、アペール症候群(尖頭〔せんとう〕合指症候群)などの先天奇形症候群の症状の一部としてみられることもあります。

胎児においては、まず大きな足の塊ができて、その一部が自然死(アポトーシス)し、裂け目が生じることによって、独立した足の指が形成されます。その発生段階で、足の指の形成が正常に起きなかったことが原因で、多合趾症が生じます。

>症状の程度は、軽い場合と重い場合があります。過剰な第6趾の基部が末節骨に存在し、かつ骨成分を含まないものでは、関節や骨の変形が少なく、機能障害はほとんど存在しません。過剰な第6趾の基部が基節骨や中節骨に存在し、かつ関節や骨が第5趾と共有されているものでは、機能障害が生じ、足の指の正常な屈曲、伸展に支障を来します。

生後すぐ、多合趾症は産科で気付かれることが多いため、足の指以外の体の異常が合併していないかどうか、小児科でも診てもらうことが勧められます。また、整形外科などでも診てもらい、美容的、機能的な観点から手術を行うべきかどうか相談することが勧められます。

多合趾症の検査と診断と治療

整形外科、ないし形成外科、足の外科の医師による診断では、視診で容易に判断できますが、骨の状態をみるためにX線(レントゲン)検査を行います。

整形外科、ないし形成外科、足の外科の医師による治療では、過剰な第6趾を切除したり、第4趾と第5趾間の癒合部を分離したりする手術を行うのが一般的です。

第5趾と過剰な第6趾が癒合しているものでは、過剰な第6趾の基部が末節骨に存在し、関節や骨の変形が少なく機能障害の少ない場合は、生後6カ月以降が手術時期の目安となり、過剰な第6趾の基部が基節骨や中節骨に存在し、機能障害の改善が重要な意味を持つ場合は、1歳前後から2歳までが手術時期の目安となります。

過剰な第6趾が小さく、機能障害の少ない場合の手術では、切除を行うのみで十分です。

機能障害の改善が重要な場合の手術では、過剰な第6趾を切除、あるいは発育の悪い第5趾を切除した後、残した足の指の向きを金属ピンや靭帯(じんたい)縫合などを用いて矯正したり、関節形成を行います。骨の変形を矯正するため、骨切り術を行うこともあります。

第4趾から第6趾までが癒合しているものでは、第4趾と第5趾間の癒合部の分離を行い、過剰な第6趾の切除、あるいは発育の悪い第5趾の切除を行います。癒合部を分離する際には、足の指の側面の皮膚が欠損するために、足の内くるぶし付近などの皮膚を採取し植皮を行います。

手術後は治療内容により前後しますが、約4週間のギプス固定を行います。その後も、テーピングなどを行う場合もあります。機能的な問題があれば、リハビリテーションを行います。

靭帯縫合や関節形成を行った場合、成長とともに靭帯の緩み、関節面の傾斜などの変形が出現することがあるため、外来にて手術後も定期的にチェックを行います。出現した変形を矯正するために、再度手術を行う場合もあります。

🇵🇬多剤耐性結核

多剤耐性結核とは、2〜4種類の抗結核薬を約6カ月服用する標準的な治療において、効き目の強い第一選択薬であるイソニアジドとリファンピシンの2剤が効かなくなった結核のこと。1980年代より、世界各地で出現しています。

2剤が効かなくなると、結核の治療が大変難しくなる結果、入院期間も長くなります。多剤耐性結核では、薬だけでなく、毎日の食べ物や運動を含めた総合的治療が必要となってきます。

また、治療薬のほとんどが効かない超多剤耐性結核(広範囲薬剤耐性結核)も世界各地で出現しています。

結核菌が耐性を持つようになる主な原因は、薬の服用を途中でやめてしまうなど治療の中断であるため、患者が確実に薬を飲むように支援していくことが重要です。患者に対する徹底した治療とともに、耐性菌出現の監視体制の強化も不可欠です。

🙌多指症

手の指の数が6本以上となる先天性疾患

多指(たし)症とは、手の指の数が6本以上となる先天性疾患。完全に先天性のもので、後天的な発生はありません。

親指(母指)に過剰な手指が発生することが圧倒的に多く、次いで小指、人差し指(示指)、中指と続きます。

爪(つめ)も持っていて、ほぼ完全な形の過剰な手指が存在する場合から、痕跡(こんせき)的なものや、紐(ひも)状の皮膚でつながった浮遊状のものもあります。隣接した手指と皮膚性に癒合して合指を伴うことも、多くみられます。

多くの場合は、特定の原因は不明ですが、手の発生にかかわる遺伝子の変異が関係する可能性があり、染色体異常が原因のことがあります。妊娠中の喫煙などの環境因子との複合作用も、原因として考えられています。

胎児期に手指が分離形成される段階で、1本の手指が2本以上に分かれて過剰な手指が形成されますが、染色体異常に伴う多指症や、さまざまな身体的異常を引き起こす先天異常症候群に伴う多指症は、体のほかの部分の先天異常を合併する場合があります。

生後すぐ、あるいは胎児期の超音波検査で、手指の数の過剰は認められます。手の先天異常のうち最も多く、出生1000人に対し1人前後の頻度でみられます。

左右の手に、手指の数の過剰が同時に発生する場合、片方の手だけに、手指の数の過剰が発生する場合とさまざまで、 左右差がある場合もあります。

症状の程度も、軽い場合と重い場合があります。過剰な手指の基部が末節骨に存在し、かつ骨成分を含まないものでは、関節や骨の変形が少なく、機能障害はほとんど存在しません。過剰な手指の基部が基節骨や中節骨に存在し、かつ関節や骨がほかの指と共有されているものでは、機能障害が生じ、手指の正常な屈曲、伸展に支障を来します。

生後すぐ、多指症は産科で気付かれることが多いため、手指以外に内臓疾患の合併がないか、小児科でも診てもらうことが勧められます。また、整形外科などでも診てもらい、美容的、機能的な観点から手術を行うべきかどうか相談することが勧められます。

多指症の検査と診断と治療

整形外科、形成外科、ないし手の外科の医師による診断では、視診で容易に判断できますが、過剰な手指の機能障害の程度を見極めることが必要です。指骨の状態をみるためには、X線(レントゲン)検査を行います。

整形外科、形成外科、ないし手の外科の医師による治療では、浮遊状の過剰な手指である場合、糸で結紮(けっさつ)して壊死(えし)に陥らせて切除します。

それができない場合、過剰な手指を外科的に切除します。一般的に、過剰な手指の基部が末節骨に存在し、関節や骨の変形が少なく機能障害の少ない場合は、生後6カ月以降が手術時期の目安となり、過剰な手指の基部が基節骨や中節骨に存在し、機能障害の改善が重要な意味を持つ場合は、1歳以降が手術時期の目安となります。

過剰な手指が小さく、機能障害の少ない場合の手術では、切除を行うのみで問題はありません。機能障害の改善が重要な場合の手術では、過剰な手指を切除した後、残した手指の向きを金属ピンや靭帯(じんたい)縫合などを用いて矯正したり、関節形成を行います。骨の変形を矯正するため、骨切り術を行うこともあります。

合指を伴う場合は、隣接した手指との分離を同時に行います。分離する際には、手指の側面の皮膚が欠損するために、足の内くるぶし付近や足の付け根などの皮膚を採取し植皮を行います。

手術後は治療内容により前後しますが、約4週間のギプス固定を行います。その後も、テーピングなどを行う場合もあります。機能的な問題があれば、リハビリテーションを行います。

靭帯縫合や関節形成を行った場合、成長とともに変形が出現する場合があるため、外来にて手術後も定期的にチェックを行います。出現した変形を矯正するために、再度手術を行う場合もあります。

👣多趾症

足の指の数が6本以上となる先天性疾患

多趾(たし)症とは、足趾(そくし)、つまり足の指の数が6本以上となる先天性疾患。足趾多趾症とも呼ばれます。

完全に先天性のもので、後天的な発生はありません。第5趾(小指)の外側に過剰な足指が発生することが多く、第1趾(親指)の外側などほかの足指にみられることもあります。

ほぼ完全な形の過剰な足指が存在する場合から、痕跡(こんせき)的なものや、紐(ひも)状の皮膚でつながった浮遊状のものもあります。隣接した足指と皮膚性に癒合して合趾(合指)を伴うことも、多くみられます。

胎児期に足指が分離形成される段階で、1本の足指が2本以上に分かれて過剰な足指が形成されますが、染色体異常に伴う多趾症や、さまざまな身体的異常を引き起こす先天異常症候群に伴う多趾症は、体のほかの部分の先天異常を合併する場合があります。

生後すぐ、あるいは胎児期の超音波検査で、足指の数の過剰は認められます。足の先天性疾患としては比較的多く、2000人に1人の頻度でみられます。

左右の足に、足指の数の過剰が同時に発生する場合、片方の足だけに、足指の数の過剰が発生する場合とさまざまで、 左右差がある場合もあります。

症状の程度も、軽い場合と重い場合があります。過剰な足指の基部が末節骨に存在し、かつ骨成分を含まないものでは、関節や骨の変形が少なく、機能障害はほとんど存在しません。過剰な足指の基部が基節骨や中節骨に存在し、かつ関節や骨がほかの指と共有されているものでは、機能障害が生じ、足指の正常な屈曲、伸展に支障を来します。

生後すぐ、多趾症は産科で気付かれることが多いため、足指以外に内臓疾患の合併がないか、小児科でも診てもらうことが勧められます。また、整形外科などでも診てもらい、美容的、機能的な観点から手術を行うべきかどうか相談することが勧められます。

多趾症の検査と診断と治療

整形外科、形成外科、ないし足の外科の医師による診断では、視診で容易に判断できます。骨の状態をみるためには、X線(レントゲン)検査を行います。

整形外科、形成外科、ないし足の外科の医師による治療では、浮遊状の過剰な足指である場合、糸で結紮(けっさつ)して壊死(えし)に陥らせて切除します。

それができない場合、過剰な足指を外科的に切除します。一般的に、過剰な足指の基部が末節骨に存在し、関節や骨の変形が少なく機能障害の少ない場合は、生後6カ月以降が手術時期の目安となり、過剰な足指の基部が基節骨や中節骨に存在し、機能障害の改善が重要な意味を持つ場合は、1歳以降が手術時期の目安となります。

過剰な足指が小さく、機能障害の少ない場合の手術では、切除を行うのみで十分です。機能障害の改善が重要な場合の手術では、過剰な足指を切除した後、残した足指の向きを金属ピンや靭帯(じんたい)縫合などを用いて矯正したり、関節形成を行います。骨の変形を矯正するため、骨切り術を行うこともあります。

合趾(合指)を伴う場合は、隣接した足指との分離を同時に行います。分離する際には、足指の側面の皮膚が欠損するために、足の内くるぶし付近の皮膚を採取し植皮を行います。

手術後は治療内容により前後しますが、約4週間のギプス固定を行います。その後も、テーピングなどを行う場合もあります。機能的な問題があれば、リハビリテーションを行います。

靭帯縫合や関節形成を行った場合、成長とともに変形が出現する場合があるため、外来にて手術後も定期的にチェックを行います。出現した変形を矯正するために、再度手術を行う場合もあります。

🟥インフルエンザ感染者、2週連続増加 1医療機関当たり11・33人

 厚生労働省は23日、全国約3000の定点医療機関から12~18日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は計4万3027人で、1医療機関当たり11・33人だったと発表した。前週比1・07倍で、2週連続の増加となった。全国平均で警報レベルとされる1医療機関当たり30人を下回...