2022/08/21

🇮🇳造精機能障害

精巣で精子を作る機能に障害がある状態で、男性不妊症の原因の一つ

造精機能障害とは、男性の精巣(睾丸〔こうがん〕)で精子を作る機能に障害がある状態。男性不妊症の原因の一つになっています。

男性不妊症は、避妊をせずに性交の機会を持ち続けているにもかかわらず、1年以上子供ができない不妊の原因が男性側にある状態です。その原因の9割を造精機能障害が占めています。

造精機能障害では、精巣で精子を作る機能に障害があるために、射精される精液中の精子の数、運動率、形態などに問題があり、無精子症、乏精子症、精子無力症、精子不動症、精子奇形症、精子死滅症に分けられます。

無精子症

無精子症は、男性の精液の中に、卵子と結合して個体を生成する精子が認められない状態。

男性の精液の大部分は、陰茎の奥にある前立腺(ぜんりつせん)と、その前立腺の奥にある精嚢腺(せいのうせん)で作られ、前立腺成分が約20パーセント、 精嚢腺成分が約70パーセントを占めます。そのほかにも、精巣や精巣上体(副睾丸)、精管でも一部作られます。

運動能力を持つ男性の精子のほうは、精巣の中で精原細胞から分化して作られ、精子を運ぶ精管が精巣のすぐ近くで膨れている精巣上体において成熟し、精嚢腺と前立腺で分泌された精液と一緒になって、尿道に出ていくのが射精です。射精によって精液が尿道から出ていく際には、最初は主に前立腺からの成分、続いて精嚢腺からの成分が出ていきます。

男性の100人に1人は、無精子症といわれています。この無精子症は、閉塞(へいそく)性無精子症と非閉塞性無精子症の2つの型に分類されます。

閉塞性無精子症は、精巣の中で精子が作られているものの、精巣から体外へ出ていく精路のどこかが閉塞しているために、精子が精液と合流して体外へ出ていくことができず、精液中に精子が認められない状態を指しています。無精子症の15〜20パーセントを占めているといわれています。

原因となる疾患は、両側精巣上体炎、小児期の両側鼠径(そけい)ヘルニア術後、精管切断(パイプカット)術後、原因不明の精路閉塞症、先天性両側精管欠損症などです。

一方、非閉塞性無精子症は、精子が精巣から体外へ出ていく精路があるにもかかわらず、精巣の造精機能の低下により、精巣で全く精子が作られていない状態、もしくは射精された精液中に精子が認められない状態を指しています。無精子症の80~85パーセントを占めているといわれています。

原因となる疾患としては、X染色体が1つ以上多いクラインフェルター症候群などの染色体異常症、脳下垂体と視床下部の障害による性腺刺激ホルモンの低下、おたふく風邪による精巣炎、高プロラクチン血症による精子形成の低下、薬の副作用による性腺刺激ホルモンの低下、精巣が陰嚢(いんのう)内に位置していない停留精巣、精巣の上の精索部の静脈が拡張しこぶができた精索静脈瘤(りゅう)などです。

乏精子症

乏精子症は、男性の精液の中に含まれる精子の数が正常よりも極端に少ない状態。ただし、国際保健機関(WHO)の基準により、精子の数だけでなく精子濃度、精子運動率、奇形率などを総合的にみて、乏精子症と見なすこともあります。

乏精子症は男性不妊症の原因となり、夫婦生活による自然妊娠を難しくすると考えられます。その程度により、軽度乏精子症、中等度乏精子症、重症度乏精子症に分けられます。

精子の数の正常値は1ml当たり6000~8000万以上であり、約5000万の場合は軽度乏精子症、1000万以下の場合は中等度乏精子症、100万以下の場合は重症度乏精子症に相当します。自然妊娠には精子の数が4000万以上あることが望ましいとされるものの、数100万で自然妊娠することも、ごくまれにあります。

精子無力症

精子無力症は、男性の精液内の精子の運動率が低下した状態。

運動能力を持つ精子は、中片部と尾部の鞭毛(べんもう)を振動させて動かし、結合して個体を生成するために卵子を目指して泳いでいきますので、運動率の低下、とりわけ真っすぐ前進し、高速で泳ぐ精子の割合が低いことは、卵子へ到達する精子が少ないということ、また到達しても鞭毛を振れずに卵子の透明体を通過できないということにつながり、受精障害となります。

この精子無力症は、軽度精子無力症、中等度精子無力症、重症度精子無力症に分けられます。運動率に関しては、正常な精子ではだいたい70~80パーセント以上が運動しているのに対して、軽度精子無力症では50パーセント程度、中等度精子無力症では20~40パーセント、重症度精子無力症は10パーセント以下に低下しています。

精子無力症の原因は、先天的なものが大半を占めますが、前立腺炎、おたふく風邪による精巣炎、高熱による精巣炎、精索静脈瘤などが原因になっているケースもあります。なお、長期間の禁欲も精子の運動率を低下させます。

精子不動症

精子不動症は、男性の精液中に精子を認めるものの、ほとんどの精子の動きがない状態。重度の精子無力症であり、精子の運動率が低下した状態にあります。

精子不動症の多くでは、精子の少なくとも何パーセントかは動いています。中には、すべての精子が全く動いていないというケースもあります。

例えば、常染色体の劣勢遺伝でカルタゲナー症候群を発症した人では、慢性副鼻腔(びくう)炎、右胸心、気管支拡張症を合併していて、精子の鞭毛のみならず全身の線毛の機能障害が特徴的で、精子も完全に不動化しています。

精子不動症で動いていない精子には、生きている精子と死んでいる精子の2通りがあります。

精子が不動化する原因は、尾部の鞭毛を構成している中心部分の2本、および周囲の9本の軸糸の配列が壊れていて、運動のエネルギー源となる中片部のミトコンドリア鞘(しょう)の発育が不十分なためです。

精子不動症になってしまう原因は、精子無力症と同じで先天的なものが大半を占めます。

精子奇形症

精子奇形症は、精液に含まれる精子の96パーセント以上が形態の異常を伴う状態。奇形精子症とも呼ばれます。

男性の誰(だれ)しも精子の100パーセントが正常な形態ということはありませんが、形態の異常を伴う奇形の精子が多く、正常な形態の精子が4パーセント未満の場合は、精子奇形症に相当します。

精子には、精液中の数はもちろんのこと、濃度、運動率、奇形率などさまざまな要素があります。その中でも精子の奇形率が高い場合、日常生活におけるパートナーの妊娠率の低下が引き起こされます。

精子奇形症は、精子の奇形のパターンによって、大きく2つに分類されます。1つは尾部の奇形、2つ目は頭部の奇形です。

2つのうち、頭部が明らかに小さい、異常な形態をしているなど頭部の奇形に関しては、遺伝子情報である核DNAを含有する頭部に奇形があるため、受精自体が非常に困難になり、妊娠率が非常に低くなります。精子尾部の奇形に関しても、結合して個体を生成するために卵子を目指し、鞭毛を振動させて泳いでいく運動能力を尾部が担っているため、妊娠率の低下が引き起こされます。

精子奇形症は原因不明であることが多く、精索静脈瘤、逆行性射精、染色体異常、過度なストレスなどが原因となって発生することもあります。

精子死滅症

精子死滅症は、男性の精液中に精子を認めるものの、その精子が全く動いておらず、しかもほとんどが死んでいる状態。死滅精子症とも呼ばれます。

精液検査における精子濃度には問題はないものの、精子のほとんどが死滅してしまっているという状態です。精子不動症とともに重度の精子無力症であり、精子不動症では精子の運動率が数パーセントに低下した状態にあるのに対して、精子死滅症では運動率が0パーセントに低下した状態に陥っています。

運動能力を持つ男性の精子は、精巣の中で精原細胞から分化して作られ、精巣上体において成熟しますので、この精子を作る造精機能や造精過程に何らかの障害があると、ほとんどの精子が死んでしまうことになります。

精巣の中で精子となる細胞自体にもともと何らかの原因があるケースと、精巣上体の分泌液に異常があって精子が死んでしまうケースなどがあります。それがどの過程で起こり、なぜ起こるのかについては、不明な点が多く残っています。

精子死滅症になる原因は、精子無力症や精子不動症と同じで先天的なものが大半を占めます。

造精機能障害の検査と診断と治療

無精子症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、精液検査の結果、射出精液中に精子が存在しない場合に無精子症と判断します。

精巣の大きさに問題がなく、ホルモン検査では脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の値が正常値で、精管に閉塞部位が認められれば、ほぼ閉塞性無精子症と判断できます。ただし、性腺刺激ホルモンの値が正常値でも、まれにY染色体の特定部位の微小欠失により、精巣内での精子の成熟が途中で停止しているケースでは、非閉塞性無精子症と判断します。

また、精液検査の結果、精液中に精子が一つも存在しないという場合でも、数少ない精子が精巣内で作られていることがあり、それを調べるために精巣組織検査を行うことがあります。

泌尿器科の医師による閉塞性無精子症の治療では、精子が精巣から体外へ出ていく精路を再開させる精路再建手術を行います。閉塞部位が短く手術でつなぎ合わせることができれば、精液に精子が出るようになり、自然妊娠も期待できます。

先天性の精管欠損症などで閉塞部位が長い場合は、手術では治療できません。この場合は、閉塞性無精子症の人では精巣で精子が作られているため、精巣精子採取法によって、精巣の精細管や精巣上体、精管から精子を直接取り出し、排卵誘発によって採卵した卵子とともに体外受精という方法を用いて妊娠を期待します。

泌尿器科の医師による非閉塞性無精子症の治療では、精巣組織検査で数少ない精子が精巣内で作られていることが確認された場合に限り、顕微鏡下精巣精子採取法によって精巣の中を隅々まで観察し、精子がいる可能性の高い精細管を採取して精子を探し出し、排卵誘発によって採卵した卵子とともに顕微受精という方法を用いて妊娠を期待します。精子が一つでも探し出せれば、妊娠する確率はゼロではありません。

何らかの原因により性腺刺激ホルモンが低下し、造精機能が障害されている場合には、ホルモン補充療法を行い、精巣で精子が作られるようになることを期待します。

乏精子症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、間隔を空けながら精液検査を数回行い、射出精液中に存在する精子の数が常に正常値を下回る場合に乏精子症と判断します。

精索静脈瘤に対しては、視診と触診を行い、精巣の上部に腫瘤を触れたり、陰嚢や鼠径部の痛みを認めることもあります。数分間立位して腹圧をかけると、静脈の拡張がはっきりします。立位で容易に静脈瘤が触知できたり、陰嚢皮膚ごしに静脈瘤が見えることもあります。片側の精巣サイズが小さいこともあります。アイソトープを使った診断法もありますが、通常は視診、触診と超音波検査で十分診断できます。

泌尿器科の医師による治療では、明確な原因の判明しない乏精子症のケースでは効果的な治療が難しいため、軽度乏精子症の場合には人工授精、中等度乏精子症の場合には体外受精、重症度乏精子症の場合や受精しにくい場合には顕微授精を用いて、妊娠を期待するのが一般的です。

精索静脈瘤の場合は、精液所見が悪い成人男性でいずれ子供が欲しいと考えているケースや、陰嚢や鼠径部の痛みや違和感があるケースで、外科手術を行います。 思春期の男性でも、片側の精巣サイズが小さくなっているケースには、将来の不妊を予防するため手術が考慮されます。片側の精巣サイズが小さくなっていない場合は、年1回の診察と精液検査を行います。

外科手術では、病変のある静脈を縛る結紮(けっさつ)を行います。手術により、精液所見は60~70パーセントで改善し、30~50パーセントでパートナーの妊娠が得られるといわれています。手術後の精液検査は、3カ月後に行われます。精子の作り始めから精子として射出されるまで、約3カ月かかるためです。

何らかの原因により性腺刺激ホルモンが低下し、造精機能が障害されている場合には、ホルモン補充療法を行い、精巣で精子が作られるようになることを期待します。

精子無力症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、間隔を空けながら精液検査を数回行い、射出精液内に存在する精子の運動率が常に正常値を下回る場合に精子無力症と判断します。

泌尿器科の医師による治療では、軽度精子無力症の場合には、飲み薬や漢方薬を処方しながら、定期的に精液検査を行い、運動率が改善しているかどうか様子をみる場合もあります。精子を作るのに要する期間が74日間、その精子が運動能力を獲得するのに要する期間が14日間ですので、少なくとも3カ月以上は薬の処方を継続します。

薬の処方で精子の運動率に変化がみられないケースはもちろん、運動率が改善しても自然妊娠に至らないケースでは、人工授精などを用いる不妊治療を併用し、妊娠を期待します。

中等度精子無力症と重症度精子無力症の場合には、精子の運動率を改善する効果はあまり期待できないため、中等度精子無力症では人工授精か体外受精、高度精子無力症では体外受精か顕微授精を用いて、妊娠を期待します。

精子不動症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、間隔を空けながら精液検査を数回行い、射出精液内に存在する精子の運動率が常に数パーセント以下の場合に精子不動症と判断します。

泌尿器科の医師による治療では、精索静脈瘤のように明確な原因がわかっている場合は、その治療を行って造精機能を回復することで、日常生活におけるパートナーが妊娠できる可能性を高めます。

明確な原因がわからない場合は、飲み薬や漢方薬の服用、あるいは外科手術で精子の運動率を改善する効果は期待できず、通常の授精は困難であるため、顕微授精か体外受精を用いて、妊娠を期待します。

まずHOS(ホス)テストを行い、浸透圧の異なる培養液に精子をつけることによって、尾部に変化が起こる生きている精子と死んでいる精子を鑑別し、生きている精子のみを選別します。1個でも生きている精子を見付けられれば、顕微授精が可能なため妊娠も期待できます。

HOSテストを行っても精液中に生きている精子を見付けられなかった場合は、精巣内精子回収法や外科的精巣上体精子回収法などを行って、精巣や精巣上体から生きている精子を見付けていきます。

それでも生きている精子を見付けられなった場合は、精子不動症の人の精子での妊娠は難しくなり、女性側に特に大きな不妊原因がない場合などは、非配偶者間人工授精という方法もあります。とても特殊な治療法となりますので、パートナー間でよく話し合ってから決めることです。

精子奇形症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、4~5日間の禁欲後に、マスターベーションにより精液を採取し、精液検査とクルーガーテストを行って判断します。

クルーガーテストでは、特殊な溶液で精子を色付けして、奇形率と奇形のパターン、あるいは正常な形態の精子がどれだけいるかを顕微鏡で調べます。

泌尿器科の医師による治療では、原因となる疾患があれば、その治癒をまず図ります。

パートナーの妊娠を期待する場合は、できる限り状態のよい精子を選んで、人工授精や体外受精、顕微授精を試みます。正常な形態の精子が15パーセント以上であれば自然妊娠が期待できますが、4パーセント未満である精子奇形症では自然妊娠が見込めないためです。

通常、顕微授精を試み、場合によって体外受精から試みたり、パートナーが20歳代と若くて不妊症がなければ人工授精から試みたりすることもあります。

射出精子中には奇形精子しかいない場合は、精巣上体精子回収法を行って、精巣上体から正常な形態で運動良好な精子を回収して顕微授精を試みます。精巣上体から回収した精子も奇形精子であった場合もしくは精子が見付からない場合は、精巣生検を行って、精巣から後期精子細胞を回収して顕微授精を試みます。

精子死滅症の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、間隔を空けながら精液検査を数回行い、射出精液内に存在する精子の運動率が常に0パーセントの場合に精子死滅症と判断します。

泌尿器科の医師による治療では、精索静脈瘤のように明確な原因がわかっている場合は、その治療を行って造精機能を回復することで、日常生活におけるパートナーが受精、妊娠できる可能性を高めます。

明確な原因がわからない場合は、飲み薬や漢方薬の服用、あるいは外科手術で精子の運動率を改善する効果は期待できず、通常の受精は困難であるため、顕微授精か体外受精を用いて、妊娠を期待します。

まずHOSテストを行い、浸透圧の異なる培養液に採取した精子をつけることによって、尾部に変化が起こる生きている精子と死んでいる精子を鑑別し、生きている精子のみを選別します。精子死滅症の場合は3回程度精液を採取し、その中に1個でも生きている精子を見付けられれば、顕微授精が可能なため妊娠も期待できます。

HOSテストを行っても精液中に生きている精子を見付けられなかった場合は、精巣内精子回収法や外科的精巣上体精子回収法などを行って、精巣や精巣上体から生きている精子を見付けていきます。

🛏早朝覚醒

朝早くに目が覚め、そのまま眠れなくなるタイプの不眠症

早朝覚醒(かくせい)とは、朝早くに目が覚めてしまって、そのまま眠れなくなるタイプの不眠症。不眠症と判断される目安となるのは、この症状が週に2回以上、かつ1カ月以上続いており、本人が苦痛を感じている場合です。

朝早く、4時くらいに目が覚めた後、もう一度眠ろうとしてもなかなか眠れませんし、眠れたとしても、うつらうつらするだけで熟睡できないため、かえって疲れてしまうこともあります。早くに目が覚めてしまうので、そのぶん、早く寝なければと早寝の習慣が付いてしまい、さらに早朝に目が覚めるという症状が進んでしまう場合もあります。

重要な試験や会議の前など特に緊張している場合、朝早く目が覚めてしまったり、なかなか眠れないということはありますが、長期間続くようだと昼間の生活にも支障が出てしまいます。早朝覚醒になると、活動中に集中力が落ちたり、何事も面倒に感じたり、気分が落ち込みがちになったり、昼間に我慢できない眠気に襲われることもあります。

この早朝覚醒には2つのパターンがあり、1つは老人性早朝覚醒です。人間は年を取ると、生活リズムが変化して朝方の生活になる傾向があります。朝が苦手だった人でも、年を取ると早起きになったという話もよく聞きます。眠り方というのは、年齢とともに変化するのが自然なのです。

若い人の場合、1回の睡眠中に深い眠りのレム睡眠が2~3回繰り返されます。しかし、年を取るとともにレム睡眠に達する回数は少なくなり、浅い睡眠状態になります。また、眠るための物質であるメラトニンの分泌量が少なくなり、眠る能力が低下してきます。そのため、朝早くに目が覚める早朝覚醒や、夜中に目が覚める中途覚醒が起こりやすいのです。

不眠症の中で最も罹患(りかん)率の低いタイプが早朝覚醒ですが、高齢者の不眠症では最も多いタイプに相当します。ほかの不眠症と違い、ある程度の年齢で熟睡感があり、生活に支障がなければ問題はありません。早く目が覚めてしまえば、無理に再び眠ろうとせず、そのまま一日を始めてもいいのです。

疲労がたまったり、昼間の活動中に眠気を感じる場合には、改善を行うのがお勧めです。朝日が差し込まないように遮光カーテンを引いたり、雨戸を閉めて、早い時間に覚醒しないようにするのも一案。

早朝覚醒のもう1つのパターンには注意が必要です。それは、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、躁病などの精神疾患の症状として現れます。

ストレスや不規則な生活が続くと、知らず知らずのうちに軽度のうつ病になっていることがあります。うつ病と不眠症は関係が深く、うつ病の症状の一つに不眠が挙げられます。うつ病として軽い段階だと、本人も病気だという自覚症状がないままで、どんどん睡眠状況が変化するため、睡眠不足と気分の上下動で混乱してしまいます。

うつ病の場合は、起きる時間が早くなっていく以外にも、中途覚醒、入眠障害など睡眠そのものが不規則になるため、日常のパターンが崩れやすくなり、生活に支障を来すことが多いものです。

精神疾患の症状としての早朝覚醒は、日中に体を動かしたり、日の光をきちんと浴びたり、精神的なストレスを軽減したり、睡眠の環境を整えたりといった方法で、改善する場合もあります。しかし、断続的に不規則な眠りに悩まされる場合、気分の変調、落ち込みなどの問題がある場合は、できるだけ早く心療内科や精神科を受診して、専門医に相談することがお勧めです。

精神疾患の治療の一環で、睡眠薬を出してくれる医療機関も数多くあります。医師と相談の上、睡眠薬などの服用が必要である場合もあります。

🇮🇳早朝高血圧

早朝高血圧とは、早朝に血圧が高くなる病態を意味します。医療機関の診察室で医師が測ると正常血圧なのに、ふだんは高血圧である仮面高血圧の中でも、よくみられるタイプで、就寝時は正常なのに、起床してから急激に血圧が上昇します。

このタイプの人は、もともと高血圧体質である上に、自律神経の働きが重なって、危険なほど異常に血圧が上がってしまうのです。

朝、急いで電車やバスに飛び乗る人や、急激な気温の変化に体をさらす人も、血圧が激しく上昇する可能性があります。その結果、急性心筋梗塞(こうそく)や、脳梗塞の発作の原因になることが知られています。

急性心筋梗塞は、朝の6時から10時の間に起こることが多く、早朝高血圧とのかかわりは無視できないとされています。

🇵🇰早発月経

一般的な年齢より早く、10歳未満で初めての月経を迎える状態

早発月経とは、初めての月経である初潮を10歳未満で迎える状態。

女児が初潮を迎える時期にはそれぞれ個人差があり、一般的には、12歳が初潮を迎える年齢の平均とされています。

個人の生活環境、遺伝、栄養状態などによって、月経が始まる時期が早まることがあります。ほかにも、性機能をつかさどる中枢である間脳の視床下部が早期に脳下垂体刺激ホルモンを分泌するようになり、そのため卵巣機能が早期に促進されることによって、月経が始まる時期が早まることあります。しかし、視床下部が早期に性中枢としての機能を発揮するようになる原因は、解明されていません。

そのほかに、脳腫瘍(しゅよう)や脳下垂体の腫瘍、脳の外傷によって、卵巣刺激ホルモンが分泌されるようになる場合や、卵巣自体や副腎(ふくじん)の腫瘍の場合などに、月経様出血が現れることもあります。

早発月経で、月経だけが早発することは少なく、多くの場合、出現時期の差はあれ、乳房発育、恥毛や腋毛(えきもう)の発毛など、ほかの二次性徴もみられる早発思春期(思春期早発症)を伴っています。

ただし、原因によっては恥毛の発毛がみられないこともあります。また、原因によっては、皮膚のカフェオレ様といわれる特徴的な斑点(はんてん)、卵巣腫瘍による腹部の膨隆、陰核の肥大がみられることもあります。

出血は起こったり止まったりすることが多く、出血が一度だけでほかの二次性徴がみられないような場合は、早発月経ではなく外傷も考えられます。

10歳未満での出血に気付いたら、外傷などによる一度きりのものでないか、乳房、腋毛、恥毛の発育状態はどうかを確認して、早発思春期の可能性があると考えられれば、婦人科、産婦人科を受診することが勧められます。

早発月経の検査と診断と治療

婦人科、産婦人科の医師による診断では、問診、視診、基礎体温の測定、血液検査(ホルモン検査)、X線(レントゲン)検査(骨年齢の測定)などを行います。

場合によっては、超音波(エコー)検査やCT(コンピュータ断層撮影)検査 、MRI(磁気共鳴画像撮影)検査などによる卵巣腫瘍や副腎腫瘍、脳腫瘍の検査も行います。

婦人科、産婦人科の医師による治療では、早発月経が遺伝や体質的なものから生じている場合、特に治療の必要はありません。

ホルモン分泌異常による場合、初潮から間もないころは身長が急速に伸びるものの、成長期に入ると成長が止まってしまい、低身長のままとなることもあるため、症状によっては、同時に起こる骨の成熟を遅らせ、最終身長を伸ばすことを目標として、脳下垂体機能を抑制して女性ホルモンを下げるGnRHアナログ(LHーRHアナログ)という薬剤による治療を行います。月に1回の皮下注射を行うことで、多くの場合は著しい効果を示し、二次性徴の進行停止、退縮がみられ、骨年齢の進行が緩やかになります。

ただし、すでに骨の成熟が完了していると考えられる場合は、治療の対象になりません。

卵巣腫瘍、副腎腫瘍、脳腫瘍などが原因であれば、外科手術により腫瘍を摘出した後に、ホルモン剤を投与して症状を緩和します。腫瘍の摘出が不可能な場合には、化学療法や放射線療法も行います。

🇵🇰早発乳房

乳幼児期の女児の乳房が大きくなるもの

早発乳房とは、乳幼児期の女児の乳房がはれたり、乳房にしこりができるもの。乳房早期発育症、思春期前乳房隆起とも呼ばれます。

発生頻度は人口10万人当たり40人程度で、珍しいものではありません。2歳以下の発症が、60〜85パーセントを占めます。

乳腺(にゅうせん)と乳房が軽度に大きくなり、異常に大きくなることはありません。両側性のものがほとんどですが、片側だけの場合もあります。

通常、症状は進行せず、多くの場合2年から3年で自然に縮小し、消失します。中には、軽度のはれやしこりが5年以上持続するものがあるものの、病的な意味はなく、特別な治療も必要ありません。

早発乳房の原因は明らかでありませんが、下垂体ホルモンや卵巣ホルモンの分泌の一過性の高進や、これらのホルモンに対する乳腺の感受性の一過性の高進などが原因の一つと考えられています。

乳房の大きさが増したり、恥毛や腋毛(わきげ)が生えてきたり、初潮の発来が早すぎたり、身長の伸び方が急激すぎたりする場合は、早発乳房以外の疾患の可能性を疑う必要があります。

疑われるのは、思春期早発症などのホルモン分泌異常による性早熟や、副腎(ふくじん)などの内分泌疾患で、このような場合は経過をみて小児科、小児内分泌科を受診し、検査を受けて区別する必要があります。

早発乳房の検査と診断と治療

小児科、小児内分泌科の医師による診断では、視診、触診、超音波(エコー)検査で、乳腺の存在を確認します。血液検査で、ホルモンの異常がないかどうか確認します。

小児科、小児内分泌科の医師による治療では、特定の原因がない場合は、経過を観察します。一般に、特に治療を行わなくても、数カ月から3年以内に自然に縮小し、消失します。

思春期早発症、内分泌疾患によると考えられるものについては、そちらの治療を行います。

🇵🇰早発閉経

平均的な閉経年齢に至る前の20歳代、30歳代で閉経を迎える状態

早発閉経とは、20歳代、30歳代といった若い時期に、女性の定期的子宮出血である月経がなくなり、閉経を迎える状態。早期閉経、早発卵巣不全とも呼ばれます。

閉経は、卵巣年齢が実年齢以上に衰えて卵巣機能が完全に停止している状態を指します。医学的には、1年間以上月経がないと閉経と定義されています。

個人差はありますが、多くの場合、一般的には45~56歳くらい、平均的には50歳で閉経するといわれ、通常は次第に月経の間隔が長くなり、やがて終了します。

病名としての早発閉経は、40歳未満の自然閉経と定義されています。日本産科婦人科学会の定義では、閉経が43歳未満までに起こることとされています。

早発閉経の起こる割合は、20歳代の女性で1000人に1人、30歳代の女性で100人に1人です。早発閉経は、特に妊娠を希望している女性にとっては大きな問題となります。

早発閉経の症状としては、徐々に月経の回数が減り、やがてなくなります。早発閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌がなくなるので自律神経の働きが乱れ、気分の浮き沈みが激しい、うつっぽくなる、火照りやのぼせが出る、疲れやすい、息切れがする、動悸(どうき)がする、耳鳴りがするなど、更年期障害のような多岐にわたる症状がみられるようになります。

また、早発閉経が起きると、実年齢は若くても体の中は10歳ほど老いているということになるために、骨粗鬆(こつそしょう)症や脳梗塞(こうそく)、脳動脈瘤(りゅう)などを発症する可能性が高くなるともいわれています。

早発閉経の原因が特定できるのは、10パーセントほどで、残りの90パーセントは、原因不明といわれています。

原因が特定できるのは、染色体異常などの遺伝性疾患、甲状腺(せん)機能低下症などの自己免疫性疾患、卵巣の手術や化学療法、放射線療法の影響があります。

早発閉経の最も典型的な症例としては、初めての月経である初潮を迎えた当初から月経(生理)周期が不順で、高校生を終えるころには、年間を通じて1~3回程度しか月経がなく、20歳代前半もしくは中盤くらいからは、全く月経がなくなるといったようなケースです。このケースは、家族内に同じような傾向の女性がいる場合が多いため、遺伝的な側面が関与している可能性はあるとされています。

甲状腺機能低下症、甲状腺炎などの自己免疫性疾患により、抗卵巣自己抗体と呼ばれる異常な抗体が体内に産生され、卵巣を含む体内の組織を攻撃するために、早発閉経が起きることもあります。

過去に卵巣の手術をしている女性、片方の卵巣を摘出している女性は、早発閉経が起きやすくなります。例えば、卵巣に液体成分の入った袋のようなものができ、卵巣の一部にはれが生じる卵巣嚢腫(のうしゅ)の摘出手術を受けている女性の場合、早発閉経となる確率が有意に高くなっているとされています。また、卵巣の手術を受けていない場合でも、抗がん剤治療や放射線治療などの経歴があると、早発閉経が起きやすくなります。

生活習慣という面では、喫煙やダイエットによる過剰な栄養バランスの崩れ、過剰なストレス、野菜しか食べない菜食主義が、原因になることがあります。

今まであった月経が3カ月以上停止した状態を無月経といいますが、卵巣機能が休止しているだけで、これから回復することがあるという状態です。無月経には原因がいくつかあり、その原因を取り除くことで月経を起こすことができます。

一方、早発閉経は、卵巣機能が完全に停止していて排卵していない状態なので、妊娠することはできません。ただ、一言で早発閉経といっても、卵子を包む卵胞がなくなった状態と、卵胞が存在する状態の2種類があります。卵胞がなくなると妊娠の可能性はほとんどなくなってしまいますが、卵巣内に卵胞が存在する場合は、体外受精での妊娠に成功する可能性もあります。

早めの発見と治療が大切なので、月経が3カ月以上ない時は婦人科、産婦人科を受診することが勧められます。

早発閉経の検査と診断と治療

婦人科、産婦人科の医師による診断では、まず下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピン、すなわち黄体形成ホルモン(LH)および卵胞刺激ホルモン(FSH)の値を調べる検査を行います。この黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンは、卵巣の機能が低下している際に、それ下支えするために放出されるホルモンです。これらが分泌されることで、低下した卵巣を活発にして卵子の排出を促しているわけです。

この検査で陽性となった場合には、腹腔(ふくくう)鏡を用いた検査を行い、卵巣に委縮が始まっているかどうかを確認します。この際に、卵巣組織を一部切除して生体検査を行い、原始卵胞という卵子の元となる細胞があるかどうかを確認します。

婦人科、産婦人科の医師による治療では、検査により早発閉経と判明した場合、一般的にホルモン補充療法を行います。ホルモン補充療法では、閉経により減少する女性ホルモンの一つであるエストロゲンを補充します。エストロゲンだけを補充すると副作用を伴うこともあるため、別のプロゲステロンといったホルモンを状態に合わせて併用していくのが一般的で、併せてゴナドトロピン製剤(HMG製剤)を大量に投与します。

ホルモンバランスを正常化させることで、更年期障害のようなのぼせ、息切れ、動悸などの症状の改善が期待できます。また、早発閉経によりリスクの上がる骨粗鬆症の発症を予防する効果もあります。

これとは別に、抗卵巣自己抗体と呼ばれる抗体が陽性反応を示す場合には、副腎(ふくじん) 皮質ホルモン(ステロイド剤)を用いた治療を行います。

早発閉経と診断された女性が妊娠を希望する場合、ホルモン補充療法の不妊治療を行って排卵を促すか、卵子があるうちに採卵して体外受精することで妊娠の可能性を探ります。

また、卵胞がなくなってしまうと妊娠の可能性はほとんどなくなってしまいますが、卵巣内の卵胞に原始卵胞という卵子の元となる細胞が存在する場合は、卵巣を摘出して残っていた原始卵胞のいくつかを目覚めさせて排卵を促すことができ、体外受精での妊娠、出産に成功する可能性もあります。

💅爪肥厚症

爪の甲の表面の中央部分が肥大化し、極端に盛り上がる状態

爪(そう)肥厚症とは、爪(つめ)の甲の表面の中央部分が肥大化し、極端に盛り上がる状態。巨爪症、オニキクシス、ハイパートロフィーとも呼ばれます。

爪の甲は先端に向かって押し進むように長く伸びますが、何らかの原因で圧迫されて伸びが妨害されると、成長する部分が厚くなったりします。厚くなった部分は、後から伸びてくる爪の甲の成長を阻害し、さらに盛り上がってくるという悪循環になります。

爪肥厚症の原因は、遺伝、物理的圧迫、けが、糖尿病、内臓の疾患、細菌感染、血行不良、栄養不足などさまざまです。

中でも、長期間にわたって爪に何らかの物理的圧迫が加わって、爪肥厚症になることが多く、手の爪よりも足の爪でしばしばみられます。原因となる物理的圧迫としては、足の形に合っていない靴が挙げられます。特に、先端が細くなったハイヒールを履き続けた時、足の指先に体重がかかりやすく、足先に持続的に圧力がかかることになり、爪の甲がはがれてしまうことがあります。これを何回も繰り返した場合に、爪肥厚症が起こることがあります。

同様の理由で、足の形に合っていないシューズで長距離ランニングした場合に、爪肥厚症や、爪の両端が指の肉に食い込む陥入爪が起こることがあります。陥入爪、深爪が原因で、正常な爪の成長が妨げられ、爪肥厚症が起こることもあります。

爪肥厚症があると、爪が割れやすくなったり、はがれやすくなったりします。そのため、割れた爪が衣服や布団に引っ掛かり、はがれた部分から細菌が入って化膿(かのう)などのトラブルを起こすことがあります。

この場合、盛り上がった部分に触ると、激しい痛みがあり、ほかの爪にも移ります。靴を履くのが困難になるのはもちろんのこと、布団がこすれても痛みを感じます。また、爪肥厚症の症状として、爪の変色も挙げられます。

この爪肥厚症はたまに、爪白癬(そうはくせん、つめはくせん)と間違えられることがあります。白癬菌と呼ばれる一群の真菌(カビ)が感染して起こる爪白癬は、いわゆる水虫、足白癬や手白癬が爪に発生したもので、爪が白く濁り、爪の下が厚く、硬くなります。症状が似ていても違う疾患ですので、水虫用の治療を独自で行うと、爪肥厚症が完治するまでに時間がかかるなど、さらに厄介なことになる可能性があります。

爪肥厚症の検査と診断と治療

皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、爪肥厚症の原因がかなり多岐にわたっているため、その原因を見極めることがポイントになります。

症状が似ている爪白癬と鑑別するためには、皮膚真菌検査を行うのが一般的。ピンセットやメスで採取した爪を水酸化カリウムで溶かし、溶けずに残る白癬菌を顕微鏡で観察します。時には、培養を行って、原因菌の同定を行うこともあります。爪では皮膚と違って菌を見付けにくく、菌の形態が不整形で判定しにくいことが多いので、注意が必要です。

皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、爪肥厚症の症状が軽い場合、保湿してマッサージすることで少しずつ改善します。また、爪やすりで厚い部分を滑らかに磨いたり、磨き粉で仕上げ磨きしたりして、爪の成長を阻害する盛り上がっている部分を平らにすれば、正常な爪の甲が再生してきます。

原因となる菌が同定されれば、その増殖を止めたり、死滅させる抗生物質(抗生剤)を用います。

栄養不足が原因で爪肥厚症を生じている場合、栄養バランスのとれた1日3食の食生活を心掛け、爪の健康に必要な栄養素である蛋白(たんぱく)質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB、さらにコラーゲン、野菜や海藻類に多く含まれるミネラル類などをしっかり摂取してもらいます。

内臓などの疾患が原因で爪肥厚症を生じている場合、その原因となる疾患を治療することが先決です。

自分でできる対処法としては、むやみに爪肥厚症になった患部を触らないようにします。刺激を与えないことはもちろん、ほかの隣接する指と接しないように気を付けます。

爪肥厚症にならないためには、いつも清潔を心掛け、正しい爪の切り方をしていることが大切で、自分の足に適した履きやすい靴を選ぶことも予防となります。どうしてもハイヒールを履く必要がある時は、なるべく長く歩かないようにします。

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 千葉県旭市にある農場で死んだうずらから「高病原性」の疑いがある鳥インフルエンザウイルスが検出され、県はこの農場で飼育されているおよそ10万8000羽の処分を始めた。千葉県内で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは今シーズン初めてである。全国では18例目。  千葉県によると、2...