2022/11/12

🟧オミクロン型「BA・1」対応ワクチンの副反応を分析 厚労省が初公表

 新型コロナウイルスのオミクロン型のうち「BA・1」に対応するワクチンの副反応についての分析結果を厚生労働省の研究班が初めて公表しました。

 副反応が出るのは接種の翌日がピークで、研究班は「従来のワクチンの3回目接種の副反応と大きな違いはないとみられる」としています。

 厚労省の研究班は今年9月からワクチン接種が始まったファイザーとモデルナの「BA・1」対応ワクチンについて、接種してから1週間までの副反応を分析し、11日に開かれた専門家部会で公表しました。

 それによりますと、ファイザーのワクチンを接種した55人の副反応が起きた割合は、接種の翌日では、全身のけん怠感が61・8%、頭痛が43・6%、37度5分以上の発熱が34・5%でした。

 また、モデルナのワクチンを接種した23人では、全身のけん怠感が73・9%、頭痛が52・2%、37度5分以上の発熱が43・5%でした。

 副反応が出たのは接種の翌日がピークで、2、3日後にはほぼ治まったということです。

 研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信特任教授は「調査の母数がまだ少ないものの、従来のワクチンの3回目接種の副反応と大きな違いはないとみられる」としています。

 一方、厚生労働省は、11日に開かれた副反応報告を議論する専門家部会で、「BA・5」に対応するファイザーのワクチンを接種した2人の女性が死亡したと、医療機関から報告を受けたことを明らかにしました。

 このうち87歳の女性は、脳梗塞の後遺症などの基礎疾患があり、11月1日に接種し、3日後に亡くなったということです。死因は不明で、接種と死亡との因果関係は現時点で評価できないとしています。

 また、42歳の女性は11月5日に集団接種会場で接種した直後に容体が急変し、搬送先の病院で亡くなったということです。

 今後、情報収集を行い、専門家による評価を行うとしています。

 厚労省によりますと、オミクロン型の「BA・5」に対応するワクチンの接種は10月から始まり、11月8日までで全国で286万人余りと推計され、接種後に死亡した事例について公表したのは初めてです。

 2022年11月12日(土)

2022/11/11

🟧新型コロナ感染者、全国で7万4093人 前週より4万人増

 厚生労働省は11日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに7万4093人確認されたと発表しました。前週の金曜日より約4万人増え、7日連続で前週の同じ曜日を上回っています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で17人、千葉県で7人、東京都で7人、大阪府で6人、兵庫県で4人、神奈川県で4人、福岡県で4人、茨城県で4人、静岡県で4人、愛知県で3人、秋田県で3人、京都府で2人、宮城県で2人、愛媛県で2人、群馬県で2人、佐賀県で1人、山口県で1人、山形県で1人、岐阜県で1人、岡山県で1人、岩手県で1人、広島県で1人、栃木県で1人、滋賀県で1人、青森県で1人の合わせて81人、累計で4万7417人となっています。

 主な都道府県の新規感染者は、北海道7911人、東京都7899人、神奈川県4621人、愛知県3985人、埼玉県3922人、大阪府3709人、千葉県2608人など。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、11日時点で210人となっています。現在、入院中の重症者の数は、10日と比べて22人増えました。

 11月9日に行われた自主検査を除くPCR検査などの数は、速報値で6万2393件でした。

 一方、厚生労働省は11日、大阪府内で新たに3709人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

 これで、大阪府内の感染者の累計は220万5188人となりました。

 また、6人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6652人となりました。重症者は10日と変わらず24人です。

 2022年11月11日(金)

🟧新型コロナ、東京都で新たに7899人感染確認 60~90歳代の8人死亡

 東京都は11日、新型コロナウイルスの感染者を新たに7899人確認したと発表しました。前週の金曜日(4日)より4809人増え、7日連続で前週の同じ曜日を上回りました。

60~90歳代の8人の死亡も発表されました。

 11日までの1週間の感染状況は、1日当たりの感染者数が7323・6人で前週(4638・4人)の157・9%。

 11日発表の新規感染者を年代別でみると、20歳代の1540人が最多で、次いで40歳代1384人、30歳代1261人、50歳代1063人など。重症化しやすいとされる65歳以上は751人でした。

 入院患者は2150人で、病床使用率は38・9%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日と変わらず20人でした。

 東京都の感染者は累計334万2195人、死者は累計6052人となりました。

 2022年11月11日(金)

🟧新型コロナ、北海道の新たな感染7911人 死亡14人

 北海道では11日、新たに7911人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、14人が亡くなったと発表されました。前の週の金曜日(4日3828人)は祝日の翌日だったため、直接的には比較できませんが、4083人も多くなっていて、前の週の同曜日を上回るのは、7日連続です。1日の新規感染者数が7000人を超えるのは4日連続。

 11日、道内で発表された新規感染者数は、北海道が3782人、札幌市が3066人、旭川市が547人、函館市が345人、小樽市が171人の合わせて7911人となっています。

 このうち道が発表した感染者数は医療機関の所在地別にみますと、石狩地方が556人、胆振(いぶり)地方が451人、オホーツク地方が380人、十勝地方が364人、空知地方が317人、釧路地方が241人、渡島地方が137人、上川地方が123人、根室地方が89人、宗谷地方が68人、桧山地方が68人、留萌地方が67人、後志(しりべし)地方が47人、日高地方が42人、それに道の陽性者登録センターが832人となっています。

 一方、これまでに感染が確認されていた人のうち、道が90歳代の男女5人、80歳代の男女4人、70歳代の男女4人、函館市が年代・性別非公表の1人の合わせて14人が亡くなったと発表しました。

 これで道内の感染者は、札幌市の延べ39万8872人を含む延べ91万4854人となり、亡くなった人は2867人となりました。

 11日時点の入院患者数は前日から40人多い1011人で、重症者は4人でした。11日時点の病床使用率は43・7%で、1週間前から上昇しました。重症者向けの病床使用率は3・2%でした。確保病床数は1791床で、このうち103床が重症者向け。

 新型コロナウイルスの感染再拡大について、札幌市の秋元克広市長は11日の会見で、「市内の感染状況が全国に先駆けて拡大している。第8波といわれる状況に突入している」との認識を示しました。

 北海道内では、全国で最悪レベルの感染者数が続いています。11日にも7911人が確認され、東京都(7899人)を超えて全国で最多。道は同日、季節性インフルエンザとの同時流行が起きれば、最大2万9000人の患者が発生するとの推計値を公表しました。

 2022年11月11日(金)

🟧学校でのマスク着用、コロナ感染者数抑制に効果 ハーバード大が研究

 新型コロナウイルス対策として行われてきたマスクの着用について、着用義務が解除されたアメリカの学校で、子供や教職員での感染が大きく増えたとする研究結果をハーバード大学のグループがまとめました。マスクの着用には感染者数を抑え、子供たちの欠席日数を減らす効果があるとしています。

 この研究はハーバード大学などのグループが行い、国際的な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。

 グループはアメリカ東部のボストン周辺で、今年2月に学校でのマスクの着用義務を解除した70の地区と、1教室当たりの子供の人数が多い傾向があり着用義務を解除しなかった2つの地区の、子供と教職員合わせて約34万人について感染の状況を比較しました。

 その結果、着用義務を解除した地区では、約3カ月半の間に感染した子供や教職員は1000人当たり134・4人に上りましたが、着用を続けた地区では66・1人でした。

 研究グループは統計的に分析すると、着用義務の解除によって感染者数が1000人当たり44・9人、合わせて1万1900人余り増えたと推定していて、これは感染した子供や教職員の約3割に上るとしています。

 研究グループはマスクの着用で子供たちの学習や発達が妨げられる明確な証拠はなく、感染者数を抑え欠席日数を減らす効果があり、感染拡大の際には有効な手段だとしています。

 2022年11月11日(金)

2022/11/10

🟧北海道釧路市立病院で大規模クラスター発生 外来診療など制限

 北海道釧路市の総合病院で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生し、10日までに患者と職員合わせて109人の感染が確認されました。 

 病院では緊急性の低い外来の診療を制限するなど、地域医療への影響が出ています。

 釧路市の市立釧路総合病院によりますと、11月3日ごろから患者や職員の感染者が急増してクラスターが発生し、10日午後4時までに患者73人、職員36人の合わせて109人の感染が確認されたということです。

 これを受けて、病院では緊急性の低い一部の外来や入院を制限しているほか、市内のほかの病院と交代で24時間患者を受け入れる「2次救急」を11月23日まで原則停止しています。

 高度な医療を担当する3次救急については、釧路管内では市立釧路総合病院が唯一の医療機関のため、通常どおり対応するということです。

 病院には、厚生労働省の災害派遣医療チーム(DMAT)の医師2人が派遣されており、院内でクラスターの拡大防止に当たっているということです。

 市立釧路総合病院は「クラスターを一刻も早く収拾させるため、職員一丸となって取り組む」と話しています。

 北海道東部の釧路地方で新型コロナウイルスのクラスターの発生が相次いでいることを受けて、保健所では定期的な換気など基本的な感染対策を改めて徹底するよう呼び掛けています。

 釧路保健所の高垣正計所長は「秋になって増えてきたことを考えると、換気が一つの鍵だといえる。室内では可能な範囲で空気を入れ替えることが大切だ」と指摘しました。

 その上で「3密を避けるなどこれまでいわれてきた感染対策を再度振り返り、各場面で実際にできているかどうかを再度点検してもらいたい」と述べました。

 そして「体調が悪い時には無理して出勤しない、外に出歩かない、学校に行かないなどの配慮が周りの人への感染を抑える。一人ひとりの行動が地域の感染対策につながる」と述べ、これまでの基本的な感染対策を改めて徹底するよう呼び掛けています。

 2022年11月10日(木)

🟧新型コロナ、全国で新たに7万8577人感染確認 100人死亡、188人重症

 厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの感染者が空港検疫などを含め全国で新たに7万8577人確認されたと発表しました。前の週の木曜日より約1万人増え、6日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で22人、東京都で7人、大阪府で6人、愛知県で6人、神奈川県で6人、岩手県で5人、栃木県で5人、秋田県で5人、千葉県で4人、兵庫県で3人、宮城県で3人、山形県で3人、山梨県で3人、静岡県で3人、岐阜県で2人、岡山県で2人、沖縄県で2人、京都府で1人、和歌山県で1人、奈良県で1人、富山県で1人、島根県で1人、広島県で1人、福岡県で1人、群馬県で1人、茨城県で1人、長野県で1人、青森県で1人、香川県で1人、高知県で1人の合わせて100人、累計で4万7336人となっています。

 主な都道府県の新規感染者は、北海道8457人、東京都7969人、神奈川県5299人、愛知県4235人、埼玉県3823人、大阪府3780人、長野県2686人、宮城県2533人など。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、10日時点で188人となっています。重症者の数は、9日と比べて11人増えました。

 一方、厚生労働省は10日、大阪府内で新たに3780人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は220万1479人となりました。

 また、6人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6646人となりました。重症者は9日より1人増えて24人です。

 2022年11月10日(木)

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...