2022/11/13

🟧武田薬品、日本でもデング熱ワクチンを承認申請へ 対象は海外旅行者

 武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長は12日までにインタビューに応じ、同社が開発し、インドネシアで8月に承認を受けたデング熱ワクチン「QDENGA(キューデンガ)」について、将来的に日本でも承認申請する方針を明らかにしました。

 ウェバー社長は「まずブラジル、フィリピンなどの流行国を優先する」とした上で、その後日本でも「ヨーロッパと同じような形で、海外旅行者を対象とした承認を取っていきたい」と語りました。

 QDENGAは、感染歴などの事前検査が不要な世界初のデング熱用ワクチン。8月23日にインドネシアで初めて6〜45歳を対象に承認され、東南アジアや中南米、ヨーロッパ連合(EU)でも承認申請中で、最盛期に年16億ドル(約2200億円)の売り上げを目指します。

 デング熱は蚊が媒介する感染症で、熱帯、亜熱帯地域を中心に発生します。世界の人口の約半数は、感染可能性のある地域に住んでいます。世界保健機関(WHO)によると、世界の感染者は年3億9000万人と推定され、近年は発症率が高まっています。インドネシアでは、2022年上半期だけでもデング熱の感染者が6万3000人を超え、34州の455都市で600人近くが死亡したと報告されています。

 ウェバー社長は「ワクチンは必ず適正価格で患者に届ける」と述べ、供給国の経済力に応じて価格を設定し、普及を目指す考えを示しました。

 武田薬品工業が海外でワクチンを販売するのは初めてで、ドイツに建設した工場で製造し、輸出します。

 2022年11月13日(日)

🟧新型コロナ、全国で新たに6万8894人感染 67人死亡、232人重症

 厚生労働省は13日、新型コロナウイルスについて、新たに全国で6万8894人の感染が報告されたと発表しました。前の週の日曜日と比べて2311人増え、9日連続で前の週の同じ曜日を上回っていています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で13人、埼玉県で4人、大阪府で4人、愛知県で4人、栃木県で4人、神奈川県で4人、岐阜県で3人、愛媛県で3人、東京都で3人、福岡県で3人、静岡県で3人、兵庫県で2人、岩手県で2人、広島県で2人、熊本県で2人、石川県で2人、鳥取県で2人、宮城県で1人、山口県で1人、山形県で1人、岡山県で1人、徳島県で1人、群馬県で1人、青森県で1人の合わせて67人、累計で4万7579人となっています。

 都道府県別の主な新規感染者数は、東京都6922人、北海道5658人、神奈川県4452人、愛知県3877人、埼玉県3656人、大阪府3269人、長野県2698人、千葉県2633人、広島県2629人など。

 新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、13日時点で232人となっています。重症者の数は、12日と比べて8人増えました。

 一方、厚生労働省は13日、大阪府内で新たに3269人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は221万2402人となりました。

 また、4人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は、合わせて6661人となりました。重症者は、12日より1人増えて26人です。

 2022年11月13日(日)

🟧新型コロナ、東京都で新たに6922人感染 9日連続で1週間前を上回る

 東京都は13日、新型コロナウイルス感染者を新たに6922人確認したと発表しました。前週の同じ曜日(6日)より658人増え、9日連続で1週間前を上回りました。60~90歳代の4人の死亡も発表しました。

 13日までの1週間をみると、1日当たりの感染者数は7425・3人で、前週(5556・0人)の133・6%となりました。

 新規感染者6922人のうち、1278人は医療機関を受診せずに自主検査などで陽性と判明し、都の「陽性者登録センター」に登録した患者です。

 13日発表の感染者は、年代別では20歳代の1182人が最多で、次いで40歳代1079人、30歳代1062人、10歳代987人の順に多くなっています。65歳以上は721人でした。

 2239人が入院していて、「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日と変わらず21人でした。

 全体の病床使用率は前日から1ポイント上がって40・7%、重症者用の病床使用率は前日から0・9ポイント上がって11・9%でした。

 2022年11月13日(日)

2022/11/12

🟧新型コロナ、全国で新たに7万9486人感染 前週より5000人増

 厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに7万9486人確認されたと発表しました。前週の土曜日より約5000人増え、8日連続で前週の同じ曜日を上回っています。

 また、国内で感染して亡くなった人は、北海道で14人、東京都で8人、大阪府で5人、沖縄県で5人、兵庫県で4人、千葉県で4人、埼玉県で4人、山形県で4人、愛媛県で4人、秋田県で4人、京都府で3人、広島県で3人、愛知県で3人、神奈川県で3人、福岡県で3人、静岡県で3人、和歌山県で2人、大分県で2人、岐阜県で2人、熊本県で2人、石川県で2人、香川県で2人、三重県で1人、宮城県で1人、富山県で1人、岡山県で1人、群馬県で1人、茨城県で1人、青森県で1人、高知県で1人、鹿児島県で1人の、合わせて95人、累計で4万7512人となっています。

 都道府県別の主な新規感染者数は、北海道8932人、東京都8021人、神奈川県が5127人、愛知県4488人、大阪府3945人、千葉県3017人、福岡県2047人など。

 新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、12日時点で224人となっています。重症者の数は、11日と比べて14人増えました。

 また、11月10日に行われた自主検査を除くPCR検査などの数は、速報値で6万5009件でした。

 一方、厚生労働省は12日、大阪府内で新たに3945人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は220万9133人となりました。

 また、5人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6657人となりました。重症者は11日より1人増えて25人です。

 2022年11月12日(土)

🟧東京都、8021人の新型コロナ感染確認 前週比54人増

 東京都は12日、新型コロナウイルス感染者を新たに8021人確認したと発表しました。前週の同じ曜日(5日)より54人増え、8日連続で1週間前を上回りました。80歳代から90歳代の男女3人の死亡も発表されました。

 12日までの1週間の感染状況をみると、1日当たりの感染者数は7331・3人で前週(5187・9人)の141・3%でした。

 新規感染者8021人のうち、1347人は医療機関を受診せずに自主検査などで陽性と判明し、都の「陽性者登録センター」に登録した患者です。

 12日発表の感染者は、年代別では20歳代が1511人で最も多く、40歳代が1253人、30歳代が1244人、50歳代が1114人でした。重症化しやすいとされる65歳以上は830人でした。

 2190人が入院していて、そのうち「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は21人でした。

 全体の病床使用率は前日から0・8ポイント上がって39・7%、重症者用の病床使用率は前日から0・8ポイント上がって11・0%でした。

 2022年11月12日(土)

🟧新型コロナへの複数回感染で健康上のリスク増大 アメリカで調査

 新型コロナウイルスに繰り返し感染すると、その後で新たな症状が出たり、長期間続いたりするリスクが高くなるとの研究結果が、アメリカで報告されました。

 セントルイス・ワシントン大学の臨床疫学者ジヤド・アリー博士らの研究チームがこのほど、査読前論文(プレプリント)として公開しました。新型コロナ再感染による健康上のリスクを調べた初の研究とされます。

 研究チームは新型コロナに1回感染したことのある25万人余りと、2回以上感染した3万8000人余りの健康記録を比較。対照グループとして、感染記録のない530万人のデータも使用しました。繰り返し感染した人の内訳は、2回が3万6000人、3回が約2200人、4回が246人でした。

 その結果、2回以上感染したグループは1回だけのグループに比べ、直近の感染から6カ月以内に死亡するリスクが2倍以上、入院のリスクが3倍にも上ることがわかったといいます。

 2回以上感染した人は、肺または心臓疾患や倦怠(けんたい)感、消化器と腎臓の不調、糖尿病、神経系疾患のリスクが高まることも明らかになりました。

 ヨーロッパやアメリカでは最近、オミクロン型の新たな系統「BA・5」による感染が主流になり、感染者や入院患者が増加しています。「BA・5」には過去の感染やワクチン接種でできた抗体を回避しやすい変異がみられ、多くの人が再感染する恐れがあります。

 アリー博士は自身の患者の間で再感染が増えていることに気付き、この研究を思い立ったといいます。「もし1年半ほど前に再感染のことを聞かれたら、たまにそういう患者もいるが極めてまれだと答えていたかもしれない。だが今は違う」と、同博士は説明。

 再感染後の症状で多いのは胸痛、不整脈、心臓発作、心筋炎や心膜炎、心不全、血栓など。肺に関係する問題として、息苦しさ、血中酸素濃度の低下、胸水なども挙げられます。

 症状が出るリスクは再感染したころが最も大きいものの、その後少なくとも6カ月間、ワクチンを打っているかどうかにかかわらず高リスクの状態が続きます。また感染を繰り返すと、そのたびにリスクが上昇することもわかりました。

 アリー博士は「過去にかかったことがあれば次は軽くすむ」といった考え方が、新型コロナには通用しないと指摘。

 同博士によれば、高齢者や基礎疾患のある人は特に再感染しやすく、その後に健康上の問題が生じるリスクも高い可能性があるといいます。

 2022年11月12日(土)

🟧中国の新型コロナ感染者、1日で1万人超 各地で封鎖措置相次ぐ

 中国政府は11日、中国本土で10日に確認された新型コロナウイルスの市中感染者が1万535人に上ったと発表しました。市中感染者が1万人を超えたのは4月29日以来となりました。

 感染者の増加傾向に歯止めがかからず、危機感を強めた習近平(シー・ジンピン)政権は10日、共産党最高指導部の会議で、わずかな感染も許さない「ゼロコロナ政策」を継続する方針を確認しました。

 市中感染者は、10月の党大会期間中は数百人台で推移していたものの、10月22日の閉幕後に急増。感染者は全国31の省・直轄市・自治区のすべてで確認されています。

 習総書記(国家主席)が主宰した10日の会議では、ウイルスの変異や本格的な冬の到来で、「感染の範囲と規模がさらに拡大する可能性がある」と強い危機感を示し、ゼロコロナ政策を「断固貫徹しなければならない」と強調しました。

 中国では、厳格な移動制限や隔離を伴うゼロコロナ政策の画一的な運用で、企業活動や社会生活が大きく制限され、各地で不満が噴出しています。

 とりわけ北京市では、感染者が出た地域から市内に入ることを厳しく制限しています。中国に進出する日系企業でつくる中国日本商会によると、10月以降約1カ月にわたり北京市に戻れない社員もいます。同商会は11日、「合理的でない移動制限は経済活動に負の影響しかもたらさない」と制限の緩和を求める要望を市政府に出しました。

 中国日本商会の調査によると、北京市外に出ると、リスク地域に近付いたかどうかを示すスマートフォンのアプリ「健康コード」が反応し、北京市に戻る飛行機や列車に乗れなくなるなどのケースが、会員企業の社員にも相次いでいます。この健康コードは、どういった場合に移動制限措置がかかり、どうなれば解除されるのかの基準が不明瞭で、多くの人にとって国内移動が困難になっています。

 広東省広州市では、感染が広がっている地区を丸ごと封鎖。感染者の立ち寄りが疑われるビルや住宅街が次々封鎖されるなど、混乱が続いています。中国のSNS上では、同省で使う人が多い広東語で、厳格なゼロコロナ政策への不満や不安が相次いで書き込まれています。

 不満の広がりや経済への影響を背景に、中国政府は11日、封鎖措置を乱発しないよう地方政府に求めるなど感染対策を「適正化」すると発表しました。だがSNS上では、「適正化など信じられない」と政府への不信感が相次いで書き込まれています。

 「適正化」の中には、入国者に対する事実上10日間の隔離期間を8日間に短縮する措置も含まれており、ビジネス関係者の往来増を期待しているとみられます。SNS上では、「外からの流入については緩め、国内は厳しくなっている」などと不満が広がっています。

 2022年11月12日(土)

🟧インフルエンザ患者数、現行の統計開始以降で最多に

 昨年12月29日までに全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関当たり64・39人で、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多くなっています。43の都道府県で「警報レベル」の30人を超え、すべての都道府県で前の週より増加しています。  国立感染症...