2023/03/28

🟩田辺三菱などの5種混合ワクチン、承認取得 国内で初めて

 田辺三菱製薬(大阪市)と阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)は27日、百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)を予防する5種混合ワクチン「ゴービック」の製造販売が厚生労働省から承認されたと発表しました。国内では、ヒブを除いた4種混合はすでに承認されていたものの、5種混合は今回が初めて。乳児のワクチン接種回数を少なくできます。

 4種混合ワクチンとヒブワクチンは2歳ごろまでの間に計8回の接種が必要ですが、5種混合になると4回に減らせます。

 田辺三菱製薬は、「接種回数の削減は乳幼児および保護者の負担軽減につながる」としています。

 厚労省では5種混合ワクチンを原則無料の定期接種の対象に加えるかどうかを議論しています。田辺三菱製薬は、この議論を踏まえて販売時期を検討します。

 田辺三菱製薬の4種混合ワクチン「テトラビック」は、2022年3月期の売り上げが104億円でした。

 ドイツやフランスではすでに、5種混合ワクチンにB型肝炎を加えた6種混合ワクチンが実用化されています。

 2023年3月28日(火)

2023/03/27

🟩国内初、経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」承認 2024年度の秋冬シーズンから供給へ

 国内初となる、注射ではなく鼻の中に吹き掛けるタイプのインフルエンザワクチンが、正式に承認されました。供給開始は、2024年度の秋冬シーズンからとなる予定です。

 第一三共は、インフルエンザの経鼻ワクチン「フルミスト」の国内での製造販売が厚生労働省から承認されたと発表しました。

 「フルミスト」は、左右の鼻の中に1回ずつ計0・2ミリリットルを噴霧します。弱毒化した生ワクチンを鼻の粘膜に投与することで免疫の働きを高め、インフルエンザの発症を予防するタイプのワクチンで、2歳から18歳が対象となります。

 ワクチンはイギリスの製薬会社アストラゼネカの子会社メディミューンが開発し、すでに欧米で使われています。第一三共が日本での開発・販売権をメディミューンから取得して開発し、2016年に厚労省に承認申請していました。

 第一三共によりますと、正式に承認されたものの、2023年度の秋冬シーズンには供給が間に合わないため、実際に発売を始めるのは2024年度の秋冬シーズンからの予定だということです。

 注射ではなく、鼻に吹き掛けるタイプのインフルエンザワクチンの承認は国内で初となり、注射に苦手意識を持つ子供にとって接種の選択肢が広がる可能性があります。

 2023年3月27日(月)

🟩東京都で新たに355人感染 新型コロナ、3人死亡

 東京都は27日、新型コロナウイルスの感染者を都内で新たに355人確認したと発表しました。1日当たりの新規感染者数は前週月曜日の270人よりも85人多く、5日連続で1週間前を上回りました。

 直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は705・1人で、前週比は108・2%。

 新規感染者355人を年代別でみると、0歳4人、1~4歳10人、5~9歳5人、10歳代28人、20歳代78人、30歳代66人、40歳代60人、50歳代55人、60~64歳17人、65~69歳4人、70歳代13人、80歳代11人、90歳以上4人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は32人でした。

 入院患者は531人で、病床使用率は10・1%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、26日と同じ1人でした。

 一方、感染が確認された3人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者433万4258人、死者8053人となりました。

 2023年3月27日(月)

🟩全国で新たに2887人感染 新型コロナ、前週比100人増

 厚生労働省は27日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で2887人確認されたと発表しました。前週の月曜日より約100人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、神奈川県で5人、東京都で3人、大阪府で2人、広島県で2人、兵庫県で1人、宮城県で1人、山形県で1人、岐阜県で1人、徳島県で1人の合わせて17人、累計で7万3764人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で355人。次いで広島県の227人、神奈川県の198人、大阪府の161人、埼玉県の131人、千葉県の129人、北海道の126人、茨城県の114人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、27日時点で63人となっています。重症者の数は、26日と比べて4人増えました。

 一方、厚生労働省は27日、大阪府内で新たに161人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は、282万6021人となりました。

 また、2人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて8467人となっています。重症者は26日と変わらず6人です。

 2023年3月27日(月)

2023/03/26

🟩新型コロナの死亡者数公表、最短でも2カ月後に変更 5類移行後の5月8日から

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に変わるのに伴い、厚生労働省は感染者の死亡者数の統計について、最短であれば死亡から2カ月後に公表することにしました。病院からの報告を求めている現行の方式を取りやめる影響ですが、目の前の感染状況が不透明になり、感染対策が取りづらくなるとの懸念が専門家から上がっています。

 新型コロナは現在、感染症法では「2類相当」と呼ばれる強い対策を取る位置付けで、国などはこれまですべての感染者の情報についての報告を医療機関に求めてきました。死亡した場合には、医療機関などは年代や死亡日などを都道府県に報告していました。厚労省は都道府県の集計をもとに全国の死亡者数を公表し、通常、死亡から数日しかかかっていません。

 5月8日にインフルエンザと同じ5類に移行するのに伴い、医療機関はインフルエンザと同様に、基本的に感染者について自治体に報告しなくなります。死亡者についても厚労省は、自治体の負担も考慮して報告を求めないことにしました。

 その代わりに、出生や死亡の統計制度を使って、新型コロナの死亡者を把握します。家族らが市区町村に提出した死亡届や死亡診断書に基づき、年齢や死因などを記した調査票を保健所を通じて毎月、都道府県に報告し、厚労省は全国の数値をまとめます。こうした流れのため、通常は出生や死亡の件数などに限った速報値で公表まで2カ月後、死因などを含めた正式な数値では5カ月後となります。

 また、新型コロナの死亡者の定義も変わる見通し。現在は感染が確認された死亡者すべてが対象で、必ずしも死因がコロナとは限らなかったものの、今後は、死亡診断書に死因が記されている場合などに限られる可能性があります。

 感染状況については、インフルエンザと同様に定点医療機関からの報告で分析することにしており、厚労省は「感染状況は一定程度は把握できる見込みだ」としています。

 コロナ患者の診療に当たる埼玉医大総合医療センター感染症科の岡秀昭教授は、「死亡者数や感染者数が見えにくくなれば、一人一人が流行状況を意識した必要な感染対策を取りにくくなる恐れがある。政府や専門家は感染状況についてわかりやすい説明が求められる」と指摘しています。

 2023年3月26日(日)

🟩東京都で新たに667人感染 新型コロナ、死亡5人

 東京都は26日、新型コロナウイルスの感染者を都内で新たに667人確認したと発表しました。前週の同じ曜日から118人増え、4日連続で1週間前を上回りました。

 直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は693・0人で、前週比は105・4%。

 新規感染者667人を年代別でみると、0歳5人、1~4歳10人、5~9歳21人、10歳代51人、20歳代143人、30歳代92人、40歳代101人、50歳代100人、60~64歳39人、65~69歳24人、70歳代46人、80歳代25人、90歳以上10人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は105人でした。

 入院患者は556人で、病床使用率は10・5%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、25日より1人減って1人でした。

 一方、感染が確認された5人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者433万3903人、死者8051人となりました。

 2023年3月26日(日)

🟩全国で新たに6324人感染確認 新型コロナ、前週比400人増

 厚生労働省は26日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で6324人確認されたと発表しました。前週の日曜日より約400人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、愛知県で5人、東京都で5人、千葉県で2人、大阪府で2人、京都府で1人、北海道で1人、和歌山県で1人、埼玉県で1人、山口県で1人、山梨県で1人、福岡県で1人、高知県で1人の合わせて22人、累計で7万3747人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で667人。次いで神奈川県の448人、大阪府の339人、広島県の336人、兵庫県の310人、愛知県の308人、福岡県の263人、千葉県の256人、北海道の251人、埼玉県の250人、長野県の248人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、26日時点で59人となっています。重症者の数は、25日と比べて6人減りました。

 一方、厚生労働省は26日、大阪府内で新たに339人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで大阪府内の感染者の累計は、282万5860人となりました。

 また、2人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて8465人となっています。重症者は25日より2人少ない6人です。

 2023年3月26日(日)

🟩マイコプラズマ肺炎の患者数、5週連続で過去最多更新

 発熱や長引くせきといった症状が特徴で、子供が感染することの多いマイコプラズマ肺炎の流行が続いていて、10月27日までに全国の医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり2・49人と、5週連続で過去最多を更新しました。  マイコプラズマ肺炎は子供に多い細菌性の感染症で、飛まつ...