2023/04/09

🟩全国で新たに7079人感染 新型コロナ、15人死亡

 厚生労働省は9日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で7079人確認されたと発表しました。前週の日曜日より約780人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、大阪府で3人、栃木県で3人、福井県で2人、静岡県で2人、兵庫県で1人、北海道で1人、東京都で1人、滋賀県で1人、群馬県で1人の合わせて15人、累計で7万4096人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で956人。次いで神奈川県の489人、大阪府の426人、千葉県の388人、埼玉県の379人、広島県の340人、愛知県の338人、北海道の324人、兵庫県283人、福岡県の269人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、9日時点で56人となっています。重症者の数は、8日と比べて6人増えました。

 一方、北海道は9日、道内で新たに324人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた1人が死亡したと発表しました。日別の新規感染者数は先週の日曜より19人多く、10日連続で前週の同じ曜日を上回りました。

 発表者別の感染者数は、道立保健所管内が138人、札幌市が116人、函館市が42人、旭川市が19人、小樽市が9人。死亡したのは年代非公表の1人。道内の感染者数は延べ134万4946人、死者は累計4569人となりました。

 新たなクラスター(感染者集団)は確認されませんでした。

 2023年4月9日(日)

🟩東京都で新たに956人感染 新型コロナ、1人死亡

 厚生労働省は9日、都内で新たに956人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の日曜日より167人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは9日連続です。

 1週間平均の新規感染者数は、9日時点で1062・9人で、前の週に比べて125・1%。

 新規感染者956人を年代別でみると、0歳9人、1~4歳18人、5~9歳18人、10歳代94人、20歳代152人、30歳代168人、40歳代160人、50歳代161人、60~64歳54人、65~69歳27人、70歳代60人、80歳代31人、90歳以上4人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は122人でした。

 入院患者は496人で、病床使用率は9・6%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、8日より1人減って2人でした。

 一方、感染が確認された1人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者434万7291人で、死者は8069人でした。

 2023年4月9日(日)

🟩iPS由来細胞、水疱性角膜症患者に移植 藤田医科大など

 藤田医科大学の榛村重人教授と慶応大学の研究グループは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)由来の再生角膜細胞を水疱(すいほう)性角膜症の患者に移植する手術を実施しました。術後の副作用は出ておらず、安全性と一部の有効性について確認できたとしています。この病気にiPS細胞由来の細胞を移植するのは初めてになります。

 水疱性角膜症は目の病気で、角膜の内側にある細胞が不足し、角膜に水がたまります。角膜の透明度が低下して視力が落ち、失明の恐れもあります。

 現在は臓器提供者(ドナー)から採取した角膜を移植することで治療しており、日本で行われる角膜移植の約半分は水疱性角膜症の治療が目的とされます。角膜の移植はドナー不足が問題となっており、約1万人が移植を待っているのに対し、移植を受けられるのは年間で約2000人にとどまっていて、治療まで数年かかる場合もあるといいます。

 研究グループは2022年10月に1例目として、慶応大学病院で移植を実施しました。対象は水疱性角膜症を再発した70歳代の患者で、古い角膜をとった上で他人のiPS細胞由来の再生角膜細胞を約80万個移植しました。

 手術直後から現時点まで副作用はみられておらず、2023年1月に第三者の専門家委員会は安全性に問題はないとする評価結果をまとめました。有効性に関しては、角膜の透明性が改善し、角膜の厚さも薄くなる傾向がみられました。今後1年かけて経過を観察し、最終的なデータは2024年に発表します。

 榛村教授は、「研究開始から10年で移植がようやく実現し、ほっとしている。角膜のドナーはどの国も不足しているので、世界中の患者を救えるような治療を目指したい」と話しています。

 2023年4月9日(日)

2023/04/08

🟩オプジーボ関連特許訴訟で和解 小野薬品、アメリカの研究所に契約一時金支払い

 がん免疫治療薬「オプジーボ」を巡る特許に関する訴訟で、小野薬品工業は7日、アメリカの研究所と全面的に和解したと発表しました。オプジーボの特許権を持つ小野薬品とアメリカのブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)が、訴訟を起こした研究所に契約一時金を支払うことで和解します。オプジーボの販売量が大きく増えた場合などには、アメリカの研究所に対し追加の支払いが発生します。

 和解したのはダナファーバーがん研究所。小野薬品が支払う契約一時金などの金額は非公表で、2023年3月期の連結業績に与える影響は5月の決算発表時に公表するとしています。

 クライブ・ウッド博士とダナファーバーがん研究所のゴードン・フリーマン博士は、本庶佑京都大学特別教授とオプジーボの仕組みである「PDー1」ががん細胞と関係していることを明らかにした論文を共同執筆していました。両氏はオプジーボを始め、PDー1などに関する特許に、共同発明者であるとして加えるよう求めた訴訟をアメリカで起こしており、2019年にアメリカ連邦地方裁判所は2人を共同発明者として認定しました。

 小野薬品はオプジーボの特許を巡り、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶氏とも争った経緯があります。小野薬品がアメリカの製薬会社メルクとの特許侵害訴訟の和解で受け取った金額に対し、本庶氏側への分配金が少ないことなどを理由に訴訟を提起されました。2021年秋に本庶氏に50億円を支払い、京都大学に設立した基金に230億円を寄付して和解していました。

 今回、ダナファーバーがん研究所との和解が成立したことで、特許権者を巡った一連の訴訟は落ち着くことになります。ただ小野薬品やBMSが、他社から受け取った売上高に応じたロイヤルティー収入の配分などの調整や、イギリスのアストラゼネカが販売する治療薬についての特許侵害訴訟などもあります。特許権を行使できるのは小野薬品やBMSという構図は変わらないものの、巨大な収益を生んでいる超大型医薬品を巡った争いは、しばらく続きそうです。

 2023年4月8日(土)

🟩全国で新たに8468人感染 新型コロナ、累計死者7万4081人

 厚生労働省は8日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で8468人確認されたと発表しました。前週の土曜日より約1000人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、大阪府で4人、三重県で3人、兵庫県で2人、北海道で2人、埼玉県で2人、群馬県で2人、千葉県で1人、宮崎県で1人、山口県で1人、広島県で1人、東京都で1人、香川県で1人の合わせて21人、累計で7万4081人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で1261人。次いで北海道の614人、神奈川県の594人、大阪府の547人、愛知県の455人、埼玉県の408人、千葉県の401人、兵庫県の277人、広島県の256人、福岡県254人、新潟県の224人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、8日時点で50人となっています。重症者の数は、7日と比べて5人減りました。

 2023年4月8日(土)

🟩東京都で新たに1261人感染 新型コロナ、累計感染者434万6335人

 厚生労働省は8日、都内で新たに1261人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の土曜日より270人増えました。

 1週間平均の新規感染者数は、8日時点で1039・0人で、前の週に比べて124・8%。

 新規感染者1261人を年代別でみると、0歳5人、1~4歳24人、5~9歳33人、10歳代92人、20歳代247人、30歳代224人、40歳代191人、50歳代215人、60~64歳63人、65~69歳35人、70歳代76人、80歳代41人、90歳以上15人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は167人でした。

 入院患者は485人で、病床使用率は9・4%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、7日と同じ3人でした。

 一方、感染が確認された50歳代の女性1人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者434万6335人、死者8069人となりました。

 2023年4月8日(土)

2023/04/07

🟩WHO、新型コロナ起源解明で情報共有求める

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は6日の記者会見で、新型コロナウイルスの起源解明について、新たな感染症に備えるという科学的側面からだけでなく「700万人近くが亡くなり、大勢の人が苦しんでいることからも、道義的な責務がある」として、引き続き注力する構えを示しました。大規模な感染が最初に確認された中国に対して、すべての情報を提供するよう改めて求めました。

 中国疾病予防コントロールセンターは5日、湖北省武漢市の「華南海鮮卸売市場」で採取した検体の分析結果をイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表。タヌキなど宿主となり得る動物がいたことを確認したものの、「これらの動物が感染していたと証明できない」とし、新型コロナの起源は特定できなかったとしました。

 だが、WHOで新型コロナの技術責任者を務めるマリア・バンケルコフ氏は、同市場で取り扱われていた動物の入手経路や、市場で働いていた人たちの血液検査データなどはまだ得られていないと指摘し、WHOが中国側に提案してきた調査も「これまでに実際に行われたかどうかすら不明だ」と述べ、中国の対応への不満を示しました。

 バンケルコフ氏は、確度は不十分ながら武漢市の研究所からウイルスが流出した可能性が高いとの報告をまとめたアメリカのエネルギー省に対しても、結論に至ったデータの開示も要求したと言及。あらゆる可能性を検討するため、WHOの科学諮問団との情報共有が必要だと訴えました。

 2023年4月7日(金)

🟩歯科医の倒産・休廃業が最多 1~10月で126件、後継者不足や材料高が打撃に

 歯科医院の倒産が相次いでいます。帝国データバンクの調査によると、今年1〜10月の倒産(負債額1000万円以上)と休廃業・解散を合わせた件数は前年同期の1・8倍の126件。すでに2023年の年間累計104件を抜き、2000年の集計開始以降の年間最多を更新しました。歯科医の高齢化...