2023/05/07

🟧生物に蓄積するプラスチック添加剤2物質を禁止 国際条約会議で合意

 有害化学物質を国際的に規制するストックホルム条約の締約国会議は、ジュネーブで開催中の会合で5日、自動車製造などで使われるプラスチック添加剤2物質について、使用と製造、輸出入を禁止することで合意しました。

 自然環境で分解されにくく、生物に蓄積することを踏まえました。ラットへの投与で肝臓や腎臓に悪影響が生じたとの研究結果などが報告されています。

 プラスチック添加剤は製造から使用、廃棄の各段階で環境中に放出されるとみられるほか、微小なマイクロプラスチックの摂取によっても生物に蓄積します。

 規制が決まったのは、プラスチックが劣化したり変色したりするのを抑える紫外線吸収剤「UVー328」と、電線やケーブルの被覆材などを燃えにくくする難燃剤「デクロランプラス」。自動車、建設機械、農業機械、医療機器、分析機器など、用途を限って一定期間の適用除外が設けられました。

 2023年5月7日(日)

🟧全国で新たに1万4436人感染 新型コロナ、前週比7600人増

 厚生労働省は7日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万4436人確認されたと発表しました。前週の日曜日より約7600人増えました。

 また、国内で感染して亡くなった人は、東京都で3人、北海道で1人、島根県で1人、愛媛県で1人、新潟県で1人、栃木県で1人、神奈川県で1人の合わせて9人、累計で7万4654人となっています。

 都道府県別の新規感染者数の最多は東京都で2345人。次いで大阪府の1098人、神奈川県の886人、愛知県の863人、埼玉県の774人、千葉県の709人、福岡県の687人、北海道の658人、兵庫県の423人、新潟県の386人、岐阜県の306人、宮城県の293人、京都府の278人と続きました。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、7日時点で74人となっています。重症者の数は、6日と比べて変わりませんでした。

 一方、北海道は7日、道内で新たに658人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた2人が死亡したと発表しました。日別の感染者数は先週の日曜より223人多く、4日ぶりに前週の同じ曜日を上回りました。

 新規感染者数は道立保健所管内が260人、札幌市が204人、函館市が95人、旭川市が81人、小樽市が18人。

 北海道内の感染者数は延べ136万2560人、死者は計4609人となりました。

 2023年5月7日(日)

🟧東京都で新たに2345人感染 新型コロナ、前週比1369人増

 東京都は7日、新型コロナウイルス感染者を都内で新たに2345人確認したと発表しました。前週の同じ曜日から1369人増え、4日ぶりに1週間前を上回りました。

 1週間平均の新規感染者数は、7日時点で1562・1人で、前の週に比べて105・2%。

 新規感染者2345人を年代別でみると、0歳16人、1~4歳30人、5~9歳25人、10歳代197人、20歳代481人、30歳代374人、40歳代344人、50歳代405人、60~64歳142人、65~69歳70人、70歳代146人、80歳代96人、90歳以上19人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は331人でした。

 入院患者は767人で、病床使用率は15・3%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、6日と同じ7人でした。

 一方、感染が確認された3人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者438万5573人、死者8124人となりました。

 2023年5月7日(日)

2023/05/06

🟧アメリカCDC所長、6月末退任へ 新型コロナ対策に一区切り

 アメリカ疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルス対策を主導してきたロシェル・ワレンスキー所長が6月末で退任すると発表しました。世界保健機関(WHO)の「国際的な公衆衛生上の緊急事態」宣言終了に続き、アメリカの公衆衛生上の緊急事態宣言と国家非常事態宣言も5月11日に解除される予定で、新型コロナの対応に一定の区切りがついたと判断したとみられます。

 ワレンスキー所長はジョー・バイデン大統領に宛てた手紙で、「緊急事態の終了は、国や公衆衛生、そして私のCDC所長としての在任期間において、非常に大きな転換を意味する」と記しました。

 ワレンスキー所長はエイズウイルス(HIV)の調査や治療の専門家で、マサチューセッツ総合病院の感染症科の責任者やハーバード大学医学部教授を務めました。2021年1月、バイデン大統領の大統領就任と同時にCDC所長に着任。

 新型コロナの感染拡大が続く中、大統領首席医療顧問だったアンソニー・ファウチ氏やホワイトハウスの調整官らとともに週に何度も記者会見をこなし、ワクチン接種やマスク着用の重要性を訴えてきました。

 バイデン大統領は5日の声明で、「ワレンスキー博士はすべてのアメリカ人の健康に焦点を当てた揺るぎない姿勢で命を救ってきた。緊急の危機の流れを変えるため、最も優れた科学者と公衆衛生の専門家を結集させた」とし、功績をたたえました。CDC所長の後任はまだ発表されていません。

 2023年5月6日(土)

🟧全国で新たに6229人感染 新型コロナ、前週比6800人減

 厚生労働省は6日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で6229人確認されたと発表しました。前の週の土曜日より6853人減りました。ゴールデンウイーク中で検査数が通常より少なくなっているものとみられます。

 また、全国で亡くなった人の報告は12人でした。新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、5日より1人増えて74人でした。

 主な都道府県の新規感染者数は、北海道446人、東京都1062人、愛知県282人、大阪府430人、福岡県202人。

 一方、北海道は6日、道内で新たに446人が新型コロナウイルスに感染し、感染していた1人が死亡したと発表しました。日別の新規感染者数は前週の土曜日より453人少なく、3日連続で前週の同じ曜日を下回りました。

 発表者別の感染者数は道立保健所管内が193人、札幌市が156人、函館市が61人、小樽市が21人、旭川市が15人。死亡したのは札幌市の90歳代の男性。

 北海道内の感染者数は延べ136万1902人、死者は計4607人となりました。

 新たなクラスター(感染者集団)は4件で、釧路管内の医療機関や小樽市の高齢者施設などで5~9人が感染しました。

 2023年5月6日(土)

🟧東京都で新たに1062人が感染 新型コロナ、3人死亡

 厚生労働省は6日、東京都内で新たに1062人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。前週の土曜日より861人減り、3日連続で1週間前を下回りました。

 1週間平均の新規感染者数は、6日時点で1366・6人で、前の週に比べて90・6%。

 新規感染者1062人を年代別でみると、0歳5人、1~4歳5人、5~9歳10人、10歳代102人、20歳代242人、30歳代185人、40歳代148人、50歳代203人、60~64歳59人、65~69歳27人、70歳代46人、80歳代26人、90歳以上4人。重症化しやすいとされる65歳以上の高齢者は103人でした。

 入院患者は776人で、病床使用率は15・4%。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使っている重症の患者は、5日より1人増えて7人でした。

 一方、感染が確認された50歳代、80歳代、90歳代の男性1人ずつ計3人が死亡しました。

 東京都の累計は感染者438万3228人、死者8120人となりました。

 2023年5月6日(土)

🟧WHO、新型コロナ緊急事態宣言を解除

 世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言を解除すると発表しました。

 WHOは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年1月30日、最高レベルの警告である緊急事態を宣言し、これを受けて各国は感染対策やワクチン接種などの対応を強化してきました。

 WHOは4日、専門家による委員会を開き、この緊急事態宣言を解除できるか検討しました。

 テドロス・アダノム事務局長は死亡率が低下し、医療システムへの負担が減少するなど、多くの国で生活が通常に戻っていると指摘し、委員会はこうした現状を踏まえて宣言の終了を勧告したということです。

 これを受けて、テドロス事務局長は会見で「勧告を受け入れ、緊急事態の終了を宣言する」と述べました。一方で、「これは新型コロナがもう世界的な脅威ではないという意味ではない。ウイルスは命を奪い続けている」と強調しました。

 その上で、「各国は緊急態勢から、新型コロナを他の感染症と同様に管理するように移行する時期がきた」と述べ、警戒を解かないよう、呼び掛けました。

 世界でこれまでに確認された新型コロナウイルスによる死者数は700万人近くに上っているものの、テドロス事務局長によると、実数はその約3倍の「少なくとも2000万人」と推定されます。

 3年前の1月30日から約3年3カ月にわたって出されていた緊急事態宣言の終了が決まり、世界の新型コロナ対策は大きな節目を迎えたことになります。

 2023年5月6日(土)

🟩エムポックスの重症化しやすい新タイプ、イギリスで新たに感染者2人確認

 世界保健機関(WHO)は5日、アフリカで感染が拡大しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」で、より重症化しやすいコンゴ盆地系統群(クレード1)の亜系統「クレード1b」の新たな感染者2人について、初のヨーロッパ内での感染例だったと明らかにしました。  イギリス健康安全保...