2023/09/22

🟧インフルエンザが異例の9月流行 沖縄、千葉など7都県で「注意報」レベル

 季節性インフルエンザについて、厚生労働省は22日、9月11日から17日の患者数を発表しました。全国約5000の定点医療機関から1週間に報告された新規感染者数は計3万4665人、1医療機関当たり7・03人で、前週(9月4~10日)の4・48人を上回りました。昨年同時期は0・02人で、9月に流行する異例の状況が続いています。

 厚労省は、全国約5000の医療機関を受診した1週間ごとの患者数に基づき、流行状況を公表しています。都道府県別では、沖縄県(20・85人)が最も多く、千葉県(14・54人)、愛媛県(12・07人)、佐賀県(11・95人)、東京都(11・37人)、埼玉県(11・07人)、徳島県(10・35人)の計7都県で注意報レベルとされる10人を超えました。少なかったのは順に青森県(0・38人)、岩手県(0・60人)、山形県(0・74人)でした。この週に休校、学年閉鎖、学級閉鎖となった保育所、小中高校などは1625施設に上りました。

 例年は、12月初めぐらいから流行が始まります。インフルエンザに詳しい菅谷憲夫・慶応大客員教授は、「子供だけでなく高齢者の入院患者も出始めており、感染は全世代に広がりつつある。今後大きな流行になると考えられる」と警告しています。

 その理由として、日本では2020~2021年、2021~2022年の2シーズン中は流行がなく、インフルエンザの免疫を持つ人が少ないことを挙げます。欧米では2021~2022年に小規模な流行があり、翌2022~2023年に大流行が起きました。日本は1年遅れで2022~2023年に小規模な流行があり、欧米同様に、その翌シーズに当たる今年から来年にかけて大規模な流行になる恐れがあるといいます。

 厚労省の8月時点の見込みでは、9月末までに年度内に供給されるワクチンの半数以上の量が出荷されます。菅谷教授は、「特に高齢者は、新型コロナワクチンとともにインフルエンザのワクチンも早めに接種してほしい」とし、手洗いや屋内でのマスク着用、換気などの励行も呼び掛けます。  

 2023年9月22日(金)

🟧新型コロナ、宮城県の新規感染者2072人 沖縄県の新規感染者2960人

 新型コロナウイルスの宮城県内の感染状況について、9月11日から17日までの1週間で、1医療機関当たりの感染者数は平均で22・77人と前の週と比べて減少しました。一方で、インフルエンザの感染者数は前の週より増加しました。

 新型コロナウイルスの感染者数について、県は毎週木曜日に、指定された県内91の医療機関からの報告をもとに公表しています。

 それによりますと、9月17日までの1週間に報告された感染者数は2072人(前週2955人)で、1医療機関当たりの平均は22・77人(前週32・47人)でした。

 保健所別では、仙台が741人で16・84人、塩釜が423人で26・44人、大崎が301人で30・1人、石巻が294人で29・4人、仙南が256人で36・57人、気仙沼が57人で14・25人とすべての保健所で前の週を下回りました。

 一方で、宮城県内のインフルエンザの感染者数は779人(前週668人)、1医療機関当たりの感染者数は8・56人(前週7・34人)で、前の週と比べて増加しました。

 感染者のうち、10歳未満と10歳代の若い世代が83・6%を占めていて、県は9月14日、県内全域にインフルエンザ注意報を出していて、引き続き注意を呼び掛けています。

 県疾病・感染症対策課は、「インフルエンザの感染者数は増加し、コロナの感染者数も依然として高い状況にある。室内の換気や手洗いなど、1人1人ができる基本的な感染対策を引き続き徹底してほしい」と話しています。

 一方、沖縄県は21日、新型コロナウイルス感染者数の定点把握状況を発表しました。9月11日から17日の1週間に県内54定点医療機関から報告された患者数は630人。1定点当たり11・67人と前週(12・26人)に比べて4・81%減少したものの、インフルエンザでは「注意報」発表水準となる「10人」を依然として超えています。

 県全体の新型コロナウイルス感染者数の推計値は2960人(前週3110人)となり、5週ぶりに減少しました。

 保健所別の1定点当たりの患者数は、多い順に八重山16・33人、南部12・43人、那覇市12・17人、宮古8・75人、北部8・20人でした。八重山は前週(66・00人)に比べ倍以上に増えました。

 入院者数は17日時点で316人。重症者は8人。確保病床使用率は28・0%でした。

 2023年9月22日(金)

🟧新型コロナワクチン、政府が8630万回分を廃棄へ 購入単価は公表せず

 新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は19日、政府が保管する従来型や変異型のオミクロン型に対応したアメリカのファイザー製とアメリカのモデルナ製計約8630万回分を順次廃棄すると発表しました。

 20日から全世代を対象に、新系統「XBB・1・5」に対応したワクチンの接種が始まるのに伴い、従来型に対応したワクチンなどは使用を終了するためです。

 廃棄されるのは、モデルナ製が多く、オミクロン型対応では国内に供給された約7000万回分のうち約5150万回分(74%)に上ります。ファイザー製は、従来型対応が約2億7480万回分のうち約830万回分(3%)、オミクロン型対応では約1億2510万回分のうち約2650万回分(21%)。

 厚労省はワクチン1回分当たりの購入単価を公表していません。

 2023年9月22日(金)

2023/09/21

🟧「トロピカーナ」を自主回収 キリン、香料の分量ミスで計5万2000本

 キリンビバレッジは21日、紙パック飲料「トロピカーナ100%まるごと果実感」シリーズの「アップル」(900ミリ・リットル)と「パインアップル」(900ミリ・リットル)で、添加している香料の分量などが誤っていたと発表しました。計約5万2000本を自主回収します。飲んでも健康上の問題はないといいます。

 自主回収の対象は、アップルが賞味期限2023年10月1、3日の商品。パインアップルが2023年10月1日の商品。

 アップルは、アップルの香料に加えパインアップルの香料も誤って使用。パインアップルは、香料の使用量が少なかったといいます。購入者から「味が違う」との指摘を受けて判明しました。

 インターネット上の登録フォームに入力すれば業者が回収します。着払いで商品の送付も可能。問い合わせ先は同社「トロピカーナ」商品係(0120)635553。

 2023年9月21日(木)

🟧沖縄県で3例目のエムポックス感染を確認 今年4月以来

 沖縄県は20日、県内で3例目となるウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」の患者を確認したと発表しました。県内での患者確認は今年4月以来。県内に住む40歳代の男性で、発熱のほか、皮膚粘膜病変、発疹の症状があり、状態は安定しています。

 県は感染経路を調査中で、県外からの感染の可能性が高いとしています。

 県の担当者は、「全国で今春をピークに感染報告が減少傾向だったが、夏休みで人の動きが活発になったことで、また増える可能性もある」と注意喚起しました。

 感染に不安がある場合は最寄りの保健所に相談し、手指消毒やマスク着用などの基本的な感染対策をするよう呼び掛けています。

 今回は県内の医療機関から管轄保健所にエムポックス感染の疑いがある患者の報告があり、県衛生環境研究所にて検査した結果、エムポックスの陽性が判明し、15日に医療機関から管轄保健所に発生届がありました。40歳代男性に海外渡航歴はありません。

 エムポックスは、患者の体液や血液との接触(性的接触含む)などで感染します。長時間の飛沫(ひまつ)にさらされた場合でも、感染する可能性があります。国内では2022年7月25日に1例目が確認され、今年9月15日までに198例が報告されています。沖縄県では、2023年4月7日に1例目、4 月12日に2例目となる患者が報告されています。

 潜伏期間は通常6~13日(最大5~21日)で、発熱や頭痛などの1~3日後に発疹がみられます。多くは自然治癒するものの、子供や基礎疾患がある人の場合に重症化することがあります。

 2023年9月21日(木)

🟧東京都、史上最速のインフルエンザ「流行注意報」発令 感染者数は1医療機関当たり11・37人

 東京都は今後、さらに流行が拡大する可能性もあるとして21日、インフルエンザの「流行注意報」を出しました。9月に流行注意報が出されるのは、統計を取り始めた1999年以降、2回目で、これまでで最も早く、都は基本的な感染防止対策を呼び掛けています。

 先週、都が公表した9月10日までの1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は1医療機関当たり5・95人と、この時期としては過去最多となりました。

 都によりますと、17日までの感染者数は1医療機関当たり11・37人で、前の週の約2倍となったほか、流行注意報を出す基準の10・0人を超えました。

 都は今後、さらに流行が拡大する可能性もあるとして21日、流行注意報を発令しました。

 9月に注意報が出されるのは、統計を取り始めた1999年以降、新型インフルエンザが流行した2009年9月25日に次いで2回目で、これまでで最も早いということです。

 また、9月17日までの2週間で、幼稚園3校、小学校138校、中学校45校、高校21校の合わせて207校で、学級閉鎖などの臨時の休みになったということです。

 都はインフルエンザの予防のために、こまめな手洗いや、せきエチケットなど基本的な感染防止対策を呼び掛けています。

 関東では、20日に埼玉県と千葉県がそれぞれ初めて9月に流行注意報を出しています。

 2023年9月21日(木)

🟧セブン-イレブンがおにぎり初の「機能性表示食品」を発売 もち麦を使用

 セブン-イレブン・ジャパンは20日、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果が期待されるおにぎりや弁当を発売したと発表しました。もち麦を使った機能性表示食品として、一部エリアを除く全国の店舗で販売します。機能性表示食品のおにぎりや弁当を出すのは国内初。

 発売したのは「もち麦もっちり!梅こんぶおむすび」(税別130円)、「もち麦もっちり!ごま鮭おむすび」(税別150円)、「混ぜて食べる温玉ビビンバ」(税別580円)の3品。食物繊維が豊富なもち麦に含まれる「β―グルカン」に着目し、もち麦の使用量を増やしました。β―グルカンの含有量を1・4倍にしたことで、機能性表示食品をうたえるようになったといいます。

 セブン-イレブン・ジャパンの青山誠一取締役常務執行役員は20日開いた商品政策会で、「新たなおにぎりの販売数量は従来品の2倍を目指す」と語りました。食を通じて健康維持を図る人は増えており、「新商品を当社の店舗を訪れる一つの切っ掛けにしたい」と述べました。

 同社は今後、国産小麦を使った麺類やパンの品ぞろえを拡充します。物価高が続く中、買い求めやすい価格の弁当を出すほか、付加価値を付けた冷凍食品も発売します。物流の「2024年問題」への対応として、配送回数を減らすなどの取り組みも進めます。

 2023年9月21日(木)

🟩岐阜県本巣市の養鶏場で鳥インフルエンザ検出、1万5000羽を殺処分へ 今季全国で9例目

 岐阜県本巣市の養鶏場で、死んでいた鶏から検出されたウイルスが、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)と判明し、殺処分が行われることが決まりました。  岐阜県によりますと、18日午前、本巣市にある養鶏場から「死ぬ鶏が増えている」などと県に通報があり、簡易検査で鳥インフ...