関東ではしか(麻疹)の感染報告が相次いでいます。アメリカでは33年ぶりの大流行となっており、厚生労働省や各自治体は海外渡航の注意や予防接種を呼び掛けています。
厚労省によると、7月2日までの全国のはしか発生件数は計167件。そのうち関東1都6県は計96件で、全国の半数以上を占めています。関東では昨年1年間の合計件数が20件だったことから、厚労省の担当者は「今年は大幅に多い」として動向を注視しています。
関東1都6県のうち最も多いのが神奈川県で32件。茨城県22件、東京都17件、千葉県15件と続きます。神奈川県では7月以降、連日のように発生報告や注意喚起の発表が続き、東京都も感染者の移動経路を公表し、接触者に注意を呼び掛けるなどしています。
はしかに感染すると10日から12日の潜伏期間を経て、発熱、せき、鼻水など、風邪のような症状が現れます。2~3日発熱が続いた後に、39度以上の高熱と全身に赤い発疹が出ます。症状が現れる1日前から解熱後3日くらいまで、周りの人に感染させる力があるといいます。
厚労省によると、はしかのウイルスは感染力が強く、空気感染もするため、手洗い、マスクのみでは予防しきれず、最も有効なのは予防接種だといいます。
アメリカでは今年に入って約1300人の感染者が確認されており、2000人以上が確認された1992年以来、過去33年で最多。日本国内の自治体は流行している国・地域に渡航する際には予防接種を打つよう呼び掛けています。
2025年7月11日(金)
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