2024/01/21

🟧ブロッコリー、重要な「指定野菜」に格上げ 農水省が50年ぶりに追加

 農林水産省は、消費量が多く国民生活に欠かせない重要な野菜である「指定野菜」にブロッコリーを追加します。現在はキャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目が指定されており、新規の追加は1974年のばれいしょ以来、50年ぶりです。2026年度から適用します。

 ブロッコリーは、指定野菜に準じる35品目の「特定野菜」となっています。特定野菜から指定野菜への格上げは初めてで、安定的な生産を促すため、価格が著しく下がった場合に生産者に支払われる補助金が現在よりも手厚くなります。

 農水省によると、ブロッコリーの2022年産の出荷量は15万7100トンで、2012年産から28%増えました。総務省の家計調査でも、2人以上の1世帯当たりの購入量が2022年に4850グラムとなり、2012年比で29%増でした。

 農水省は、「出荷量が横ばいか減少傾向にある野菜が多い中、他の指定野菜と肩を並べる規模になった」としています。

 ブロッコリーは北海道や愛知県、埼玉県が主要な産地となっています。大規模な生産者や出荷団体は、農水省に登録すれば補助金の対象となり、国のガイドラインを踏まえて供給計画を作成します。

 2024年1月21日(日)

🟧インフルエンザ患者は横ばい、前週比1・03倍

 厚生労働省は19日、全国約5000の定点医療機関が8~14日に報告した季節性インフルエンザ患者数は6万4027人で、1医療機関当たり12・99人だったと発表しました。前週まで減少が続いていたものの、前週比1・03倍でほぼ横ばいとなりました。

 国立感染症研究所によると、1週間の全国の推計患者数は約52万6000人でした。

 増加したのは23都府県。都道府県別で1医療機関当たりの患者数が多かったのは宮崎

県22・90人、沖縄県22・13人、大分県18・53人。少なかったのは島根県7・29人、北海道7・40人、広島県9・20人。能登半島地震の影響で、石川県の一部の報告は含まれていなません。

 2024年1月21日(日)

2024/01/19

🟧アサヒグループ食品、月経前の気分改善で初の機能性表示食品を発売

 アサヒグループ食品(東京都墨田区)は、月経前の女性が一時的に感じる精神的な不調を軽減する機能性をうたったサプリメント「わたしプロローグ」を、同社公式通販で25日に発売します。同社によると、月経に関する機能性表示食品は日本で初めて。

 同社は乳酸菌飲料「カルピス」に由来する乳酸菌研究から選ばれた「CP2305ガセリ菌」の働きに着目。徳島大との共同研究で、正常な月経周期の女性が、この乳酸菌を100億個含むサプリを約6カ月間摂取したところ、女性ホルモンの分泌量に作用し、月経前特有の一時的な晴れない気分や精神的疲労感、眠気の緩和に役立つことが確認されました。

 1日の摂取目安量は2粒(同菌100億個配合)で、1袋30日分の60粒入り。価格は2210円。担当者は「体の変化を感じやすくなる20~30歳代女性が自分の体調に向き合う切っ掛けになれば」と話しています。

 2024年1月19日(金)

🟧ブタの肝臓を脳死状態の患者につなぎ血液循環、72時間状態安定 アメリカのペンシルベニア大学

 アメリカのペンシルベニア大学などは、遺伝子を操作したブタの肝臓を脳死状態の患者の体につなぎ血液を循環させたところ、72時間にわたって、患者の状態が安定したという研究結果を発表しました。

 アメリカではここ数年、ブタの臓器を移植できないか研究が進められており、人間の臓器の代わりとなるのか、注目されています。

 この研究はアメリカのペンシルベニア大学と、アメリカのバイオ企業「イージェネシス」などが18日、発表しました。

 研究では拒絶反応が起こりにくいよう、遺伝子を操作したブタの肝臓を専用の装置に入れ、脳死状態になった患者の体の外からチューブでつなぎ、血液を循環させました。

 その結果、患者の状態は72時間にわたって安定し、ブタの肝臓が炎症を起こすなどの兆候はみられなかったということです。

 アメリカでは、ここ数年、遺伝子を操作したブタの臓器を人間に移植できないか、研究が進められていて、2021年にはブタの腎臓を脳死状態の患者に移植する試みが行われたほか、2022年には、ほかの治療法で回復が見込めない患者がブタの心臓の移植を受け、約2カ月間、生存しています。

 アメリカでは現在、10万人以上が何らかの臓器移植を待っている状態で、1日に平均17人が死亡しているとされ、ブタの臓器が人間の臓器の代わりとなるのか、注目されています。

 2024年1月19日(金)

🟧新型コロナ、 東京都の感染者が7週続けて増加 神奈川県の感染者は9週連続増加

 東京都内の感染症について、都は18日、1月14日までの1週間の1医療機関当たりの感染者数などを公表しました。

 新型コロナウイルスは5・66人と、前の週の1・67倍となりました。入院患者数は1月15日の時点で1531人と、7週続けて増加傾向にあるということです。

 また、咽頭結膜熱が0・93人で、前の週の1・33倍、インフルエンザは10・11人で、前の週の1・29倍でした。

 主に子供が感染し発熱などの症状が出る溶連菌感染症の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2・85人で、前の週の1・91倍でした。

 いずれの感染症も前の週に比べて増えていますが、都は前の週の数値について、医療機関が年始に休診していた影響を受けた可能性があるとしています。

 都は引き続き、咽頭結膜熱については警報を、インフルエンザについては注意報を出して、こまめな手洗いや、場面に応じたマスクの着用など感染対策を呼び掛けています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎については、基準を下回ったとして警報を解除しました。

 一方、新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は18日、県内362カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表しました。8~14日の1週間で、1医療機関当たりの平均患者数は6・05人で、前週に比べ2・71人増えました。増加は9週連続。

 報告された患者数は全県で2190人。定点医療機関当たりでは、横浜市が4・73人、川崎市が6・30人、相模原市が6・74人、政令市以外の県域が7・25人でした。17日時点の入院患者数は808人(前週比85人増)で、うち重症者は19人(増減なし)でした。

 また、同期間の季節性インフルエンザは定点医療機関当たりの平均患者数が11・96人で、前週に比べ4・19人増加しました。

 報告された患者数は全県で4328人。定点医療機関当たりでは横浜市が10・31人、川崎市が13・95人、相模原市が12・18人、政令市以外の県域が12・83人でした。

 2024年1月19日(金)

🟧新型コロナ感染者、8週連続増加 厚労省「定期的な換気を心掛けて」

 厚生労働省は19日、全国約5000の定点医療機関から8~14日に新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数は計4万4178人で、1医療機関当たり8・96人だったと発表しました。前週比1・29倍で、8週連続で増加しました。能登半島地震の影響で、石川県の一部の報告は含まれていません。

 厚労省の担当者は、「寒い日が続き、暖房器具を使用する機会が多いと思うが、定期的な換気を心掛けてほしい」と話しました。

 1医療機関当たりの感染者数は、43都道府県で増えました。多かったのは岐阜県14・29人、茨城県14・21人、愛知県14・17人。少なかったのは福井県4・31人、青森県5・46人、東京都5・66人など。石川県は10・48人でした。

 全国約500の医療機関から報告された新規入院患者数は2846人で、前週比1・21倍。入院患者も増加しています。

 2024年1月19日(金)

2024/01/18

🟧資生堂、新ブランド初商品を発売 美容効果のドリンクやサプリ

 資生堂は18日、食事などで体の内部から美容効果を得る「インナービューティー」の新ブランドを立ち上げると発表しました。第1弾として食品大手カゴメ、漢方薬大手ツムラの2社と連携した新商品を発売します。商品拡充も視野に入れ、2030年ごろに数百億円の売上高を目指すといいます。

 ブランド名は「シセイドウ ビューティー ウエルネス」で、カゴメと提携した飲料2品目、ツムラと提携したサプリ5品目を2月1日から展開します。

 カゴメと開発した飲料の名称は「ルーティナ」。野菜や果実を多く取り入れており、朝や夜に飲むと「体内時計」を整えるとうたっています。参考小売価格はいずれも1本334円。 ツムラと開発したサプリ「チューンボーテ」はツムラの持つ漢方の技術を生かし、体の調子をサポートします。参考小売価格は約2週間用で3456円。

 また、資生堂の美容ドリンク「ザ・コラーゲン」をリニューアルし新ブランドで展開します。

 商品の発売に合わせて、オンライン販売サイトを開設します。消費者がパソコンなどのカメラで自分の顔を撮影し、鼻の骨格や自分の肌の特徴からお薦め商品を表示する無料サービスも展開します。実店舗での販売はまずは一部の化粧品専門店とし、段階的に広げます。

 資生堂がインナービューティー事業を本格的に手掛けるのは初めて。少子化などで国内の化粧品市場が中長期的に成熟しつつある中、非化粧品分野を広げます。

 資生堂の赤尾一成事業部長は、「インナービューティーの世界をしっかり拡張し、2030年には数百億円の売上高にしたい」と話しました。

 2024年1月18日(木)

🟥サンフランシスコ市、超加工食品の製造業者提訴 健康被害への責任追及

 アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ市は2日、超加工食品の製造業者を相手取り訴訟を起こしたことを明らかにした。超加工食品を巡っては、数十年にわたる過剰摂取の結果、多くのアメリカ人が肥満になったと専門家らは指摘している。  訴訟の対象には、クラフト・ハインツ、コカ・コーラ...