2025/09/13

🟥臓器提供の意思表示、「していない」が76% 政府の世論調査

 移植医療に関する政府の世論調査で、臓器を提供するかどうかの意思表示をしていないと回答した人は全体の76%だった。厚生労働省の担当者は「提供する、しないのどちらも意思表示をすることができるので、啓発に力を入れたい」としている。

 内閣府は今年7月か8月にかけて全国の18歳以上の3000人を対象に移植医療に関する世論調査を郵送で行い、1391人から回答を得た。

 それによると、臓器移植に「関心がある」と答えたのは全体の62%で、「関心がない」の35%を大きく上回った。

 臓器を提供するかどうかの意思表示の方法として知っているものを複数回答で尋ねたところ、運転免許証が67%、健康保険証が50%、マイナンバーカードが39%、意思表示カードが31%などとなった。

 さらに意思表示についての考えを尋ねたところ、「意思表示をしている」が全体の21%だった一方、「意思表示をしていない」が76%だった。

 意思表示をしていない理由を複数回答で聞いたところ、「抵抗感があるから」と「不安感があるから」がともに28%で最も多くなった。

 厚生労働省の担当者は「臓器提供をする、しないのどちらも意思表示をすることができるので、さらに啓発に力を入れていきたい」としている。

 2025年9月13日(土)

2025/09/12

🟥新型コロナウイルス感染者が2週連続で減少 1医療機関当たり8・12人、最多は宮崎県の17・29人

 厚生労働省は12日、全国約3000の定点医療機関から1〜7日の1週間に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数が3万1329人だったと発表した。1医療機関当たりの感染者数は8・12人。前週比0・97倍で、2週連続の減少となった。

 都道府県別で1医療機関当たりの感染者数が最も多かったのは宮崎県の17・29人で、長崎県13・90人、大分県13・88人と続いた。少なかったのは東京都3・98人、北海道4・81人、沖縄県5・49人などだ。

 2025年9月12日(金)

2025/09/11

🟥高血圧の診療ガイドラインに似た本、ネット通販で販売 誤った記載も確認

 高血圧や骨粗しょう症などの専門の学会が作成している診療ガイドラインと紛らわしい、タイトルなどがよく似た本がインターネットの通販サイトで販売されているのが確認された

。生成AIで作られたとみられ、誤った記載も確認されたということで、学会が注意を呼び掛けている。

 日本高血圧学会によると、8月に発行された高血圧の診療ガイドラインにタイトルや表紙のデザインがよく似た本がインターネットの通販サイトで複数、販売されているのを確認したということである。

 このうち「高血圧管理・治療ガイドライン2025」という実物と同じタイトルの本を学会が購入して調べたところ、全体で70ページ余りと4分の1ほどしかない上に、著者の詳しい情報が書かれておらず、内容も治療の目標とする血圧の値が古い数値になっているなど誤った記載が確認されたということである。

 学会が出版社を通じて連絡しこれらの本はサイトから削除されたが、同様のケースは骨粗しょう症などの診療ガイドラインでも確認されていて、関係する学会は間違えて購入しないよう呼び掛けている。

 こうした本について生成AIに詳しい国立情報学研究所の越前功教授に分析を依頼したところ、1つの文が短く箇条書きが多いことや、図表がないといった特徴から生成AIで作られたとみられるということです。

 日本高血圧学会の市原淳弘理事は、「一般の人が間違えて購入すると病気が悪化することにもつながりかねないので、類似品でないかどうか注意してほしい」と話していた。

 2025年9月11日(木)

🟥虐待死、0歳が7割弱 こども家庭庁が検証

 虐待で死亡した子供は、親などによる心中を除くと2023年度、全国で48人に上り、このうち3割余りは生後すぐに遺棄されていたことがわかった。国は、妊娠にとまどう女性などへの妊娠期から出産後までの切れ目のない支援体制の整備を進めることにしている。

 こども家庭庁が公表した2023年度の事例検証によると、虐待を受けて死亡した子供は親などによる心中以外では全国で48人で、前の年度より8人減った。

 年齢別でみると、0歳が33人、1歳、3歳、それに4歳がそれぞれ3人、2歳と5歳がそれぞれ2人、6歳と9歳がそれぞれ1人となっていて、0歳で死亡した割合は全体の68・8%と、事例検証の公表が始まった2005年以降、最も高くなった。

 生後1カ月未満の新生児は18人に上り、このうち15人は生後すぐに遺棄されて死亡していた。

 こども家庭庁によりますと、予期せぬ妊娠などで孤立した状況で出産し、周囲に相談できないまま、遺棄につながったケースが多かったということである。

 こども家庭庁は、今年度中に各地にある相談窓口の一覧サイトを設けるほか、妊娠にとまどう女性などへの妊娠期から出産後までの切れ目のない支援体制の整備を進めることにしている。

 検証委員会の委員長を務めた明星大学の川松亮教授は、「支援が必要な方は、相談をためらってしまうかもしれないが、安心して頼ってほしい。関係機関は相談が寄せられたら思いを丁寧に聞くことを意識してほしい」と話しています。

 2025年9月11日(木)

2025/09/10

🟥熱中症搬送、全国で3776人 9月7日までの1週間に

 9月7日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で3700人余りで、前の年の同じ時期より900人ほど多かったことが、総務省消防庁のまとめでわかった。 

 総務省消防庁によると、9月1日から7日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて3776人だった。

 昨年の同じ時期と比べて890人余り多くなっている。

 内訳でみると、「死亡」した人はおらず、入院が必要な「重症」と「中等症」が1342人、入院の必要がない「軽症」が2408人などだった。

 年齢別では、65歳以上の高齢者が2159人と全体の半数以上を占めたほか、18歳以上65歳未満が1338人、7歳以上18歳未満が257人、7歳未満が22人だった。

 場所ごとに詳しくみると、住宅が1314人と最も多く、次いで道路が779人、駅や競技場、野外のコンサート会場など不特定の人が出入りする屋外が486人などとなっている。

 これで、今年5月1日から9月7日までの累計は9万3783人となり、昨年の同じ時期の8万8956人から4800人余り多くなった。

 2025年9月10日(水)

2025/09/09

🟥ブタ腎臓移植で生存7カ月超える アメリカの67歳男性、世界最長更新

 アメリカのバイオ企業イージェネシスは8日、遺伝子操作したブタ腎臓の移植を1月に受けたアメリカの男性(67)が7カ月以上生存し、世界最長を更新したと発表した。現在は透析なしで生活しているという。移植から半年は拒絶反応が起こりやすくリスクが高い期間で、イギリスの科学誌「ネイチャー」は「画期的な事例だ」と指摘した。

 アメリカで80万人以上、世界中で数百万人が末期腎不全に苦しんでいるが、臓器提供者の数は圧倒的に不足している。ブタの臓器はサイズや生理学的特徴が人と比較的似ており、遺伝子操作して拒絶反応を起こりにくくし、人に移植する取り組みが進められている。

 移植を受けたのはティム・アンドリュースさん。東部ボストンのマサチューセッツ総合病院で1月25日、移植手術を受けた。2年以上透析治療を受けていた。

 これまでの最長はブタ腎臓の移植を受けたアメリカ女性で130日。拒絶反応が見られるようになり、医師らは透析治療に戻るのが最善と判断、手術で腎臓を摘出した。

 2025年9月9日(火)

2025/09/08

🟥タカラトミー、玩具4万個を自主回収 子供が指挟むケース相次ぐ

 大手おもちゃメーカー「タカラトミー」は8日、ミニカーを走らせるおもちゃで、遊んでいた子供が指を挟むケースが相次いだため、約4万個を自主的に回収すると発表した。

 発表によると、自主回収するのは今年7月に国内のほか台湾や香港、フィリピンなどで発売した「グランドモールトミカビル(トミカ55周年記念特別仕様)」約4万個。

 会社によると、この商品はミニカーを走らせて遊ぶもので、8月に東京都内で開催したイベントで、この商品で遊んでいた3歳の子供2人が、らせんエレベーターと呼ばれる部分で、ミニカーを取ろうとして指を挟んでけがをしたということである。

 このほかにも会社のアンケートで、この商品で指を挟んだという記載が9月5日の時点で12件あったということである。

 タカラトミーは「けがをされたお子様とご家族に心より深くおわび申し上げます。品質管理のさらなる強化徹底を図り、再発防止に万全を期す所存です」としている。

 商品を着払いで郵送するよう呼び掛けていて、宛先は千葉県流山市野々下1-355タカラトミー「グランドモールトミカビル」係で、電話での問い合わせはフリーダイヤル0120ー35-1031となっている。購入者には返金する。

 2025年9月8日(月)

🟥インフルエンザ患者数、前週と比べ約1・9倍に 新型コロナは6週連続減

 10月26日までの1週間に全国から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週と比べて約1・9倍に増えた。東京都や沖縄県など5つの都県では1医療機関当たり10人を超えている。  国立健康危機管理研究機構などによりますと、10月26日までの1週間に全国約3000カ所の定点医療機関...