2022/11/08

🟧オミクロン型対応ワクチン、全人口の接種率6・8%

 今年9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン型に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で858万人余り、割合は6・8%となりました。

 オミクロン型に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上の人を対象に9月から始まり、厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしています。

 政府が7日公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でオミクロン型に対応したワクチンの接種を受けた人は858万2671人で、全人口に対する接種率は6・8%となりました。このうち65歳以上の高齢者は189万2709人で、接種率は5・3%でした。

 従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、1回目では1億429万2063人(全人口の81・4%)、2回目では1億293万8354人(全人口の80・4%)、3回目では8354万9369人(全人口の66・3%)、4回目では4250万8809人、5回目では73万4050人となっています。

 また、5歳から11歳の子供を対象にした従来のワクチンの接種のうち、今年9月から始まった3回目の接種を受けた人は27万6223人で全体の3・8%でした。

 1回目を受けた人は166万9224人で全体の22・8%、2回目の接種を受けた人は159万7969人で全体の21・8%でした。

 このほか、10月から始まった生後6カ月から4歳の乳幼児を対象にした従来のワクチンの接種で、1回目の接種を受けた人は615人でした。

 実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

 2022年11月8日(火)

🟧新型コロナワクチン接種後死亡、新たに6人認定 因果関係否定できず

 新型コロナウイルスワクチンを接種した後に亡くなった男女6人について、厚生労働省は接種が原因で死亡した可能性が否定できないとして死亡一時金を支給することを決めました。このうち1人は44歳の女性で、60歳代以下では初めてです。

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡っては、接種した後に死亡した人について因果関係が否定できないと国が認定した場合には、予防接種法に基づいて死亡一時金が支給され、これまでに70歳代と90歳代の男女4人が認められています。

 厚労省は7日、接種後にくも膜下出血を発症して亡くなった44歳の女性1人と、接種後に脳出血や心筋梗塞などを発症して死亡した80歳から87歳の男女5人、合わせて6人について、新たに救済の対象とすることを決めました。

 いずれも高血圧症や糖尿病などの基礎疾患があったということで、厚労省は死亡診断書やカルテの記載などを踏まえて、因果関係が否定できないと判断したとしています。接種したワクチンの種類や接種回数などは、明らかにしていません。

 死亡一時金の支給が認められたのは、これで10人となりました。

 2022年11月8日(火)

🟧新型コロナ新規感染者数の1週間平均、全都道府県で増加 前週比較で1・42倍に

 新型コロナウイルスの新規感染者数を7日までの1週間平均で比較すると、全国では1・42倍と47都道府県すべてで増加し、特に東日本を中心に増加のペースが上がっています。

 厚生労働省で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前週と比較すると、全国では7日までの1週間は1・42倍となっています。

 全国の1日当たりの平均の新規感染者数は5万8000人余りで、前週の同じ曜日から1万7000人余り増えています。

 人口当たりの感染者数が最も多いのは北海道で、7日までの1週間は前週の1・37倍で、6日までの人口10万当たりの感染者数は803・75人となっています。

 首都圏の1都3県では、東京都は前週の1・53倍、埼玉県は1・48倍、千葉県は1・35倍、神奈川県は1・54倍となっています。

 関西では、大阪府は1・27倍、京都府は1・43倍、兵庫県は1・25倍となっています。

 東海では、愛知県は1・63倍、岐阜県は1・43倍、三重県は1・41倍となっています。

 その他の地域では、宮城県は1・72倍、新潟県と長野県、福井県で1・62倍、広島県は1・43倍、福岡県は1・27倍、沖縄県は1・09倍などと、47都道府県すべてで前週より多くなっています。

 新型コロナウイルス対策を担当する政府の分科会のメンバーで東邦大学の舘田一博教授は現在の感染状況について、「新規感染者数が前の週の1・5倍を超える地域が東日本を中心にみられ、全国で前の週を上回る状況も3週間以上続いていて、第8波が近付いている兆候が強まっている。これまで大きな感染拡大の波の前には検査の陽性率が高まる状況がみられてきたが、陽性率は今、東京で30%近くに高まってきている。また、検査せずに陽性になっている人たちも増えてきていると考えなければならない。秋の行楽シーズンを迎え、旅行や移動の機会や会食も増え感染対策が緩みがちになっている中で、感染者が増加する傾向はより強まると考えられる。今後1週間から2週間は、感染状況の変化に特に注意を払う必要がある」と指摘しました。

 その上で、「オミクロン型のBA・5に対応するワクチンが出てきているが、オミクロン型への感染を防御する効果が高いとされている。今、主流になっているBA・5にはBA・1対応ワクチンでも十分に効果が期待されるので、接種できる人はできるだけ前倒しで接種していくことが重要だ」と述べました。

 さらに、懸念される新型コロナとインフルエンザの同時流行について、舘田教授は「今のところ、日本ではインフルエンザの急激な増加というものはみられていないが、寒くなってくる中で同時流行がある可能性を考えて密を避けることやマスクを適切に使うこと、それに換気などの基本的感染対策をしっかり行いワクチン接種を進めていくことが重要になる」と話しています。

 2022年11月8日(火)

🟧関西でも変異型「グリフォン」「バジリスク」の感染者を確認 新型コロナ第8波の兆候が強まる

 第7波が収束し多くのコロナ規制が解除されたため、各地でさまざまな祭りやイベントが復活しています。10月31日のハロウィン本番を迎えた東京や大阪の繁華街には、多くの仮装した若者たちが集まりました。その一方で、第8波が近付いている兆候が強まっています。

 11月6日に新たに報告された新型コロナウイルスの全国の新規感染者数は6万6397人ですべての都道府県で前週の同じ曜日よりも増加し、2万5000人以上増えました。都道府県別で新規感染者が最も多かったのは東京都の6264人で、次いで北海道の5427人、神奈川県の4243人です。大阪府でも新たに3343人の感染が報告され、前週の同じ曜日から約900人増えるなど全国的に再び増加傾向にあります。

 新たな脅威となっているのが、オミクロン型から派生した変異ウイルスです。ギリシャ神話に登場する冥界の番犬「ケルベロス」に例えられる「BQ・1・1」と、上半身がワシで下半身がライオンという伝説上の生き物「グリフォン」に例えられる「XBB」。

 東京都内では11月4日時点で「ケルベロス」はすでに68件、「グリフォン」も17件確認されていて、急速に拡大するなど感染力が強い恐れがあるとされています。

 神戸市では11月2日、関西で初めて70歳代の男女が「グリフォン」に感染していることが確認されました。

 また、和歌山県でも11月1日、10歳代の女性と同居する50歳代の母親が、すべての蛇の上に君臨する蛇の王「バジリスク」に例えられる、オミクロン型から派生した変異ウイルス「BA・2・3・20」に関西で初めて感染していることが確認されました。

 2人とも軽症で、すでに自宅療養期間を終えており、10歳代の女性は10月上旬、大阪市内で外国人が多く訪れる飲食店を利用していたということです。

 「バジリスク」については国内での感染例は少なく、感染力や重症化リスクについては、まだわかっていません。

 2022年11月7日(月)

2022/11/07

🟧新型コロナ、全国の新規感染者は3万1622人 前週より9200人増

 厚生労働省は7日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに3万1622人確認されたと発表しました。1週間前の月曜日から約9200人増加しました。

 また、国内で亡くなった人は、愛知県で5人、北海道で4人、和歌山県で3人、大阪府で3人、山口県で3人、佐賀県で2人、千葉県で2人、宮崎県で2人、栃木県で2人、福岡県で2人、秋田県で2人、三重県で1人、京都府で1人、大分県で1人、宮城県で1人、岐阜県で1人、東京都で1人、神奈川県で1人、群馬県で1人、茨城県で1人、青森県で1人、静岡県で1人、香川県で1人の合わせて42人、累計で4万7069人となっています。

 都道府県別の新規感染者は、東京都3489人、北海道3342人、神奈川県2419人、広島県2034人、埼玉県1537人、大阪府1390人など。

 また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)をつけたり、集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、7日時点で174人となっています。重症者の数は、6日と比べて4人増えました。

 11月3日に行われた自主検査を除くPCR検査などの数は、速報値で2万5759件でした。

 一方、厚生労働省は7日、大阪府内で新たに1390人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。これで、大阪府内の感染者の累計は218万8987人となりました。

 また、3人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人は合わせて6636人となりました。重症者は6日と変わらず、24人です。

 2022年11月7日(月)

🟧東京都、新たな新型コロナ感染は3489人 宿泊療養中の20歳代女性が死亡

 東京都は7日、都内で新たに3489人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の月曜日より1470人多く、3日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

 20歳代、60歳代、70歳代の計3人の死亡も発表されました。

 都によると、20歳代の死亡者は女性で、宿泊療養施設で療養中でした。10月28日に発症し、本人から申し込みがあり31日に入所。11月3日夕方の健康観察時まで体調に異常はなかったものの、4日朝の健康観察では女性からシステムへの入力がなく、部屋に駆け付けた看護師らが心肺停止状態の女性を発見。その後、救急搬送先の医療機関で死亡が確認されました。

 都は死因を「コロナ以外の急性疾患」としています。基礎疾患はなく、ワクチンは2回接種していました。都は「適切に健康観察をしていた。管理上の責任はないと考えている」としています。宿泊療養施設で患者が亡くなったのは、昨年9月以来で2例目。

 一方、7日までの1週間の感染状況をみると、1日当たりの感染者は5766・0人で前週(3762・4人)の153・3%。第7波のピーク以降、減少を続けていた7日間平均は10月11日に2626・6人と7波以降では最も少なくなり、その後は、横ばいか緩やかに増えていましたが、11月に入って増加ペースが速くなっています。

 7日の新規感染者を年代別にみると、最多は20歳代の721人、次いで30歳代の629人、40歳代の600人、10歳代の486人など。重症化しやすいとされる65歳以上は181人でした。

 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日より2人多い20人でした。

 重症者用の病床使用率は6日と同じ9・8%、全体の病床使用率は6日から1・4ポイント上がって34・6%でした。

 東京都内の感染者の累計は330万8650人となり、都内で感染して亡くなった人は合わせて6025人となりました。

 2022年11月7日(月)

🟧今年の世界の平均気温、産業革命前から1・15度上昇 世界気象機関見通し

 エジプトで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で6日、世界気象機関(WMO)が今年の世界平均気温は産業革命前から約1・15度高くなるとの推計を報告しました。2015年から今年までの8年間は、観測史上最も高温の8年になるといい、地球温暖化が続いていると強調しました。

 WMOが発表した報告書によると、大気中の温室効果ガスの濃度が上昇し続ける中、今年の世界平均気温は、9月末までの時点で産業革命前より約1・15度高くなっており、南米沖の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」によって、世界全体では気温の上昇が抑えられた可能性があるものの、観測史上、5番目か6番目の高さになるとしています。

 これにより、2015年から今年までの世界の1年間の平均気温は、8年連続で2014年以前よりも高くなる見通しだとしています。

 WMOが発表した報告書によると、スイスの氷河の体積は2021~2022年で6%、2001~2022年では3分の1以上が失われました。海面の上昇は2021年1月から5ミリ、2020年1月からだと1センチになるといいます。また、直近10年間の海面の上昇速度は、人工衛星による観測が始まった1993年からの10年間の約2倍になっているといい、海面上昇加速の背景には、温暖化に伴う陸上の氷の融解量が増えていることがあるとしています。

 温暖化によって気象災害が頻発し、激甚化することが指摘されています。実際、東アフリカでは今年、過去40年で最悪の干ばつが発生、パキスタンでは国土の3分の1が冠水する大洪水が起きました。

 WMOは報告書で、「パキスタンの大洪水や東アフリカの干ばつに見られたように、気候変動(の原因)に最も関係ない人々が最も被害を受けることが多い。世界の半数の国には(事前に異常気象発生を予測する)早期警報がなく、整備がこれまで以上に重要になっている」と指摘しましいた。

 気象観測などで事前に災害リスクを伝える「早期警報」を巡っては、COP27で、国連のアントニオ・グテレス事務総長が今後5年で各国に普及させる行動計画を発表する予定になっています。

 昨年のイギリス・グラスゴーでのCOP26で各国は、世界平均気温の産業革命前からの上昇幅を「1・5度に抑える努力を追求する」と合意しました。しかし、条約事務局は10

月、各国が温室効果ガス排出削減目標を達成した場合でも、今世紀末までに約2・5度上昇する恐れがあると発表しました。

 国連のグテレス事務総長はWMOの発表についてのビデオメッセージで、「地球が出す遭難信号に野心的で確かな行動で応える必要がある」と訴えました。

 COP27は7、8日には首脳級会合が開かれ、フランスやドイツなどの首脳らが、自国の温暖化防止策などについて演説する予定。アメリカのジョー・バイデン大統領は中間選挙後の11日に参加、日本の西村明宏環境相は14日からの閣僚級会合に出席する予定となっています。

 2022年11月7日(月)

🟧1人暮らしの高齢者6万8000人死亡 自宅で年間、警察庁推計

 警察庁は、自宅で亡くなる1人暮らしの高齢者が今年は推計でおよそ6万8000人に上る可能性があることを明らかにしました。  1人暮らしの高齢者が増加する中、政府は、みとられることなく病気などで死亡する「孤独死」や「孤立死」も増えることが懸念されるとしています。  13日の衆議院...