神戸市は12日、新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型の1つで、「BA・2・75」と呼ばれる新たな変異ウイルスが市内で確認されたと発表しました。
市は国内の検疫を除いて全国で初めての確認だとしています。
神戸市によりますと、6月24日、市内の40歳代の女性がせきや発熱の症状があったため医療機関を受診したところ、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。その後、市が女性の検体を回収し、ゲノム解析を行ったところ、オミクロン型の「BA・.22」の系統の「BA・2・75」と呼ばれる新たな変異ウイルスだったことが判明したということです。
女性は発症する前の14日以内に海外渡航歴がないほか、海外に渡航した人との接触も確認されておらず、神戸市は「市中感染の可能性を否定できない」としています。濃厚接触者は同居家族のみで、うち1人は女性の後に発熱したが治まったといいます。
市によりますと、この変異ウイルスは6月2日にインドで初めて確認されたばかりで、感染力や重症化リスクについて現時点ではっきりとしたデータがなく、世界保健機関(WHO)が監視を強めているということです。
市は、この変異ウイルスが確認されたのは検疫を除いて全国で初めてだとしています。
神戸市健康局の山崎初美担当局長は、「変異型であっても基本的な感染予防対策は従来型と同様だ。換気や手洗いをして少しでも感染するリスクを減らしてもらいたい」と話しています。
2022年7月12日(火)
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