世界保健機関(WHO)が27日(現地時間)公表した報告書によると、2021年に北朝鮮の結核患者数は13万3000人に上りました。最大の原因は栄養失調でした。
北朝鮮の昨年の結核患者数は前年に比べ2000人減少しました。人口10万人当たりの罹患(りかん)率は513人で、前年の523人を小幅に下回りました。
ただ北朝鮮は新型コロナウイルス感染症対策として国境を封鎖しており、国際機関の職員が状況を直接調べることはできません。実際の状況はこの数値以上に悪いと推測されます。
WHOは報告書を毎年発表しています。北朝鮮はWHOの昨年度版報告書に続き今年度版でも、罹患率が高い「高まん延国」30カ国に分類されました。
北朝鮮の結核患者のうち治療を受けた割合は66%にとどまりました。致死率は17%でした。
原因をみると、栄養失調が52%と最も多く、喫煙や糖尿病、アルコール中毒も挙げられました。
韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は9月に開催された保健医療協力に関する会議で、北朝鮮の結核患者は薬を入手できずにいると指摘し、積極的に支援する姿勢を示しました。
2022年10月28日(金)
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