ヨーロッパ連合(EU)の医薬品規制当局であるヨーロッパ医薬品庁(EMA)は28日、一部の新型コロナウイルスワクチンが月経時の出血量が極端に多い過多月経を引き起こす可能性があると警告し、起こる可能性のある副反応として製品情報に加えるよう勧告しました。
EMAは医薬品の安全性管理に携わる委員会の声明を引用し、「ファイザー製のコミナティとモデルナ製のスパイクバックスの1回目、2回目および追加接種後に過多月経の症例が報告されている」と指摘。
データを検討した結果、「過多月経の発生とこれらのワクチンとの因果関係について、少なくとも合理的な可能性がある」と結論付け、こうしたリスクをコミナティとスパイクバックスの製品情報に加えるよう勧告しました。
一方でEMAは、「(こうしたワクチン接種で)一部の人に起きている過多月経が生殖能力に影響を及ぼすことを示す証拠はない」として、「ワクチン接種のメリットはリスクを大幅に上回る」と強調しています。
2022年10月29日(土)
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