新型コロナウイルスのオミクロン型のうち「BA・5」に対応するモデルナのワクチンについて、厚生労働省は11月28日の週から自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。
オミクロン型に対応したワクチンを巡っては、今年9月からファイザーとモデルナの「BA・1」対応のワクチン、10月からファイザーの「BA・5」対応のワクチンの接種が始まっています。
これに加えて、モデルナの「BA・5」対応のワクチンについて、厚労省は変異型ウイルスに対する予防効果が期待されるなどとして国内での使用を承認し、7日に専門家の意見を取りまとめた上で、無料で受けられる公的接種に位置付ける方針を決めました。
11月28日の週から12月下旬にかけて、約300万回分を自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。
これで年内にオミクロン型対応のワクチン約1億200万回分が自治体に配送される計画ですが、政府が7日に公表した最新の状況によりますと、国内で接種を受けた人の数は858万2671人で、全人口に対する接種率は6・8%となりました。
また、厚生労働省は8日から、アメリカのバイオテクノロジー企業ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンを、9月に接種が始まったオミクロン型対応の新ワクチンの代わりに1回接種できるようにすることを決めました。接種の選択肢を広げるのが狙いで、7日付で自治体に通知しました。
対象者は、前回接種から6カ月以上が経過した18歳以上。以前打ったワクチンの種類にかかわらず、3~5回目の追加接種として1回、利用できます。
ノババックスのワクチンはウイルスのたんぱく質の一部を使う「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、ファイザーやモデルナのワクチンとは仕組みが異なります。これまで1~3回目接種に使われていましたが、10月28日に添付文書が改訂され、4回目以降の接種にも使えるようになっていました。
厚労省によると、臨床試験では、4回目接種後、中和抗体の増加が認められました。頭痛などの副反応は、3回目接種と比べて増加はみられませんでした。
2022年11月8日(火)
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