この冬、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されていることから、東京都港区は65歳以上の区民などを対象に、両方のワクチンをその場で接種する取り組みを始めました。
新型コロナ対策について助言する厚生労働省の専門家会合は、インフルエンザが例年より早く流行し新型コロナとの同時流行が懸念されると指摘しています。
こうした折、東京都港区は冬に向けてインフルエンザのワクチン接種を推進しようと、区内に4つある新型コロナの集団接種会場の1つで、インフルエンザのワクチンも同時に接種する取り組みを1日から始めました。
対象は、これまでに2回以上新型コロナのワクチンを接種した65歳以上の高齢者や、60歳から64歳の心臓などに障害がある人で、事前に予約がなくてもその場で2つのワクチンを接種できます。
会場の港区新型コロナワクチン接種センターでは午前9時半から接種が始まり、受け付けの際、スタッフがワクチンを同時に打つかどうかの希望を確認していました。1日の接種人数は接種券などの必要書類を持参した先着50人だということです。
両方のワクチンを接種した85歳の女性は、「それぞれの予約を取るのは大変なので一度に済んでよかったです」と話していました。
みなと保健所の土井重典課長は、「手間暇かけずに感染も抑えるという利便性を重視した。第8波が起きたとしても小さく抑えられるよう全力を尽くしたい」と話していました。
この会場での同時接種は今年中に後8回予定されていて、詳しい日程などは区の広報誌やホームページで確認してほしいということです。
2022年11月1日(火)
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