2022/11/09

🟧子宮頸がんなど防ぐ「9価HPVワクチン」、来年4月1日から定期接種に

 子宮頸がんなどを防ぐためのヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのうち、従来のワクチンよりも高い感染予防効果があるとされる「9価HPVワクチン」について、厚生労働省は来年4月1日から無料の定期接種を行う方針を決めました。

 HPVワクチンの無料の定期接種は、子宮頸がんを引き起こしやすい2種類のウイルスの感染を防げる「2価」のワクチンか、それらを含む4種類を防げる「4価」のワクチンで、小学6年生から高校1年生までの女性を対象に行われています。

 厚労省の専門家で作る予防接種基本方針部会は10月、従来のワクチンよりも子宮頸がんの罹患率や死亡率を減少させる効果があるとされる「9価HPVワクチン」を加える方針を示していましたが、8日、具体的に来年4月1日から始める方針を決めました。

 HPVワクチンは2013年に定期接種になった後、体の痛みなどを訴える人が相次いだため、積極的な接種の呼び掛けが中止されましたが、今年4月から再開されています。

 中止されていた8年余りの間に接種を受けないまま対象年齢を過ぎた女性は、全員、無料接種の対象となっていて、8日の部会では9価のワクチンも接種できるようにすることも決めました。

 定期接種は小学6年生から高校1年生までの女性を対象に半年かけて3回打つのが標準ですが、海外では15歳未満は9価の2回接種が一般的。世界保健機関(WHO)は、9歳から14歳の女子は2回接種、15歳以上や免疫不全患者には3回接種を推奨しています。厚労省によると、9価を製造販売するMSDが2回接種の薬事承認を申請中で、承認されれば、9価の定期接種を2回にする方向で検討するといいます。

 厚生労働省は「どのワクチンでも感染予防効果があることは証明されているので、対象となっている人はなるべく早い時期に打てるワクチンを打つことを検討してほしい」としています。

 2022年11月9日(水)

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