厚生労働省は12月1日、都内で新たに1万2332人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の木曜日より6693人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは7日連続です。感染が確認された14人の死亡も発表しました。
1日までの週平均感染者数は1日当たり1万2004・4人で、前週(8770・3人)の136・9%でした。
新規感染者を年代別にみると、最多は20歳代の2272人で、次いで40歳代2127人、30歳代2085人など。重症化しやすいとされる65歳以上は1238人でした。
入院しているのは3197人で、このうち「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO<エクモ>)を使用」とする都基準の重症者は、前日から1人増えて20人となりました。
重症者用の病床使用率は前日から3・3ポイント下がって15・7%、全体の病床使用率は1・3ポイント上がって41・6%でした。
一方、東京都は12月1日、新型コロナウイルスの感染状況を分析するモニタリング会議を都庁で開きました。感染の再拡大で入院患者数が3000人台まで上昇しており、医療提供体制の警戒度を上から2番目のレベルに1つ引き上げました。
感染が急速に拡大すれば医療の逼迫(ひっぱく)に直面しかねず、小池百合子知事は「病床確保レベルの引き上げなど先手先手で取り組んでいるが、さらなる対策でより万全な体制を確保してもらいたい」と指示しました。
11月22日時点で2698人だった入院患者数は30日には3066人に増加。80歳代が最多の約35%、70歳代が約21%で続くなど、高齢者が過半を占める状況が続いています。
直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は11月30日時点で約1万1047人となり、12週間ぶりに1万人を超えました。現状の増加ペースが続いた場合、4週間後の12月28日には新規感染者が2万1418人発生するとの予測も示されました。
専門家は、「早期にワクチン接種を進め、東京全体の免疫力を高めていくことが重要だ」と指摘しました。
2022年12月1日(木)
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