2023/01/13

🟪2022年の梅毒感染者、1999年以降最多の1万2966人 前年の1・6倍に急増

 昨年1年間に国内で報告された性感染症の梅毒の感染者は、速報値で約1万3000人と前の年の1・6倍になり、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなったことが、国立感染症研究所のまとめで明らかになりました。

 国立感染症研究所によりますと、2022年1年間に国内で報告された梅毒の感染者は、速報値で1万2966人で、前の年の7983人と比べて1・6倍となり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多くなりました。

 梅毒の感染者は、2012年には875人でしたが、10年で約15倍にまで急増しています。

 専門家は、性風俗産業の従事者や利用者が感染者のうちの一定の割合を占める一方で、インターネットを通じて出会った不特定の人との性行為を通じて感染が拡大している可能性も考えられるとしています。

 梅毒は主に性的な接触によって広がる細菌性の感染症で、薬で治療できますが、治療せずに放置すると深刻な症状を引き起こすこともあります。

 日本性感染症学会の監事で日本大学の川名敬教授は、「梅毒患者が1万人も日本にいること自体が驚きで、非常に多い数だと思う。自治体でも無料で検査ができるので、感染したかもと思ったら、すぐに検査を受けることが大切だ」と話しています。

 2023年1月13日(金)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟩「国立健康危機管理研究機構」が発足 感染症対策の研究機関統合

 感染症の対策を担当しにてきた国の2つの研究機関が統合され、「国立健康危機管理研究機構」(JIHS<ジース>)として4月1日に発足しました。科学的な知見をもとに、政府に感染症対策について助言を行うほか、基礎研究と治療法の開発などを一体的に行い、新たな感染症の流行に備えることを目...