アメリカの医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、ベビーパウダーの発がん性に関して健康被害を訴える集団訴訟を巡り、原告側に25年間で最大89億ドル(約1兆1700億円)を支払う和解案に合意しました。当初提示した20億ドルを大きく上回ります。
J&Jは声明で、「製品の安全性に問題はなく、不正行為を認めたものではない」と主張しています。
J&Jのベビーパウダーは130年近く販売されており、おむつかぶれの予防や化粧に使われて、家庭に優しい同社のイメージを象徴する製品となっています。
しかし、タルク(滑石)を使ったパウダーを巡っては、含有されているアスベスト(石綿)が原因で卵巣がんを発症したとして、女性や遺族らがJ&Jを相手に6万件以上に上る訴訟を起こしています。
J&Jは、アメリカでは3年以上前にタルクを使った製品の販売を終了し、コーンスターチをベースにしたベビーパウダーは、すでに世界各国で販売されているとしています。
2023年4月5日(水)
0 件のコメント:
コメントを投稿