兵庫県は11日、県内在住の40歳代男性がウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」に感染したと発表しました。県内在住者の感染確認は初めて。
県によると、男性は3月下旬に発疹の症状があり、同31日に県外の病院を受診。病院のある自治体から県に連絡がありました。PCR検査の結果、4月3日に感染が確認されました。軽症で容体は安定しているといいます。男性に海外渡航歴はなく、県は感染経路を調べます。
国内最初の感染者が確認されたのは昨年7月25日。昨年末までの感染者は8人だったものの、今年1月から海外渡航歴がない人の感染が増加しました。厚生労働省によると、昨年からの累計感染者数は11日時点で106人で、いずれも男性。公表された居住地は兵庫を始め、東京や大阪、徳島など11都府県に上ります。
エムポックス(サル痘)は昨年、欧米を中心に拡大し、世界保健機関(WHO)などによると、4月4日までに8万6000人超が感染、112人が死亡しました。
サルやウサギなどの動物を介して感染し、通常6~13日程度の潜伏期間後に発熱や頭痛、発疹などの症状が現れます。発症から2~4週間で治癒するとされ、ほとんどは軽症ながら、重症化し死亡する例もあります。
2023年4月11日(火)
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