2023/05/17

🟧塩分1日7グラム、睡眠確保、歩数増など 健康寿命延伸へ新数値目標

 厚生労働省は17日までに、2024年度からの国民健康づくり計画「健康日本21(第3次)」で設定する数値目標をまとめました。2032年度までに、高血圧予防で1日当たりの食塩摂取量を現状の10・1グラムから7グラムに減らすほか、心身の健康維持のため、睡眠時間を十分に確保できている人の割合を60%に上げます。毎日の歩数増など運動も促します。6月にも正式決定します。

 厚労省によると、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる「健康寿命」は、2019年時点で男性72・68歳、女性75・38歳でした。計画は健康寿命の延伸や健康格差の縮小を目的に策定。第3次では50項目ほどの目標を定めます。

 食生活では、野菜や果物は脳卒中、心疾患の死亡率低下に関係があるとされることから、1日当たりの摂取量を多くします。野菜は、現状の281グラムから350グラムに、果物は約2倍となる200グラムに設定します。適正体重を保っている人を増やし、特に体格指数(BMI)が18・5未満の「やせ」に該当する若年女性を15%未満に減らします。

 睡眠については、6~9時間(60歳以上は6~8時間)を十分な睡眠時間とし、確保できている人を世代によって55%前後の現状から、60%にするのが目標。1日の歩数の平均値は20~64歳8000歩、65歳以上6000歩の達成を目指します。喫煙率は16・7%から12%に下げます。

 糖尿病の悪化に伴う合併症「糖尿病腎症」による年間の新規透析導入を約1万5000人から1万2000人に抑えます。骨量が減り軽い転倒などで骨折しやすくなる「骨粗しょう症」の自治体検診の受診率は乳がんなどと比べて低いため、約10ポイント増の15%に向上させるほか、全身の病気リスクにも影響する歯と口の健康増進も盛り込みました。

 2023年5月17日(水)

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