2023/09/20

🟧青森県の駅弁メーカー製弁当で体調不良1都23県の295人に 東北から九州のスーパーの開催イベントで販売

 青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで体調不良を訴えている問題で、八戸市保健所は、20日午前9時の時点で、体調不良を訴えている人は、東北や関東地方など1都23県の295人に上ることを明らかにしました。今後も増える可能性があるとして、保健所は引き続き詳しい症状や原因などについて調べています。

 八戸市保健所によりますと、吉田屋が作った消費期限が9月16日と17日までの弁当を食べた人が、これまでに下痢やおう吐などの体調不良を訴えているのが確認されています。症状が重い人は確認できていないとしています。

 弁当は9月16日、東北や関東地方のスーパーで開催された弁当のイベントで販売されており、これらのスーパーを展開する企業によりますと、弁当を購入した人から体調不良の情報が相次いで寄せられているということです。

 このため保健所は、症状を訴える人の数は今後も増える可能性があるとしています。

 また、保健所は食中毒の疑いがあるとみて、9月17日に「吉田屋」に立ち入り検査をしていますが、原因の特定には1週間以上かかるということで、引き続き詳しい症状や原因などについて調べています。

 福島県内を中心にスーパーを展開する「ヨークベニマル」によりますと、9月16日、東北や関東地方の240の店舗で開催したイベントで吉田屋の海鮮弁当1000個余りを販売し、これまでに39人から「ごはんが糸を引いている」や「変なにおいがする」といった申し出があったということです。

 また、埼玉県を中心にスーパーを展開する「ヤオコー」では9月16日、関東の180の店舗で開催したイベントで海鮮弁当を1200個余り販売し、これまでに21人から体調不良の情報が寄せられたということです。

 宮城県と仙台市によりますと、宮城県内でも少なくとも19人がこの駅弁メーカーの弁当を食べて体調不良を訴え、食中毒の疑いがあることがわかりました。

 仙台市によりますと、問題となった弁当は仙台駅の売店と、市内26カ所のスーパー「ヨークベニマル」で合わせて100個あまり販売され、これまでに6人が市の保健所に体調不良を訴えたということです。

 このうち6歳の男の子と94歳の女性が入院し、男の子はすでに退院したということです。

 また、県によりますと、仙台市以外でも13人が下痢やおう吐などの症状を訴えていて、このうち1人が入院してすでに退院したということです。

 この問題で、静岡県などによりますと、この駅弁メーカーの弁当を9月16日に購入して食べた人のうち、下痢やおう吐などの症状を訴えた人が、20日午後4時までに85人いたことがわかりました。

 静岡県などによりますと、販売が確認されたのは、浜松市に本社があるドラッグストア「杏林堂薬局」の複数の店舗で販売された「海女のうに弁当」と「こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当」、それに静岡市に本社がある「タカラ・エムシー」が経営する複数のスーパーなどで販売された「極うにかにいくら弁当」です。

 広島市によりますと、19日午前、広島市に本社があり商業施設「ゆめタウン」などを展開する「イズミ」から、「弁当の購入者の中に体調不良を訴えている人がいる」と連絡があったということです。

 それによりますと、イズミは9月16日と17日に開催した北海道の弁当の催事で、吉田屋が作った「北海道産特選いくらの贅沢丼」を広島市内の6つの店舗で合計119個を販売しましたが、弁当を購入した複数の人から、下痢やおう吐などの被害の訴えが相次いでいるということです。

 イズミによりますと、9月16日と17日に中国地方だけでなく、九州と四国、それに関西の合わせて72の店舗で北海道の弁当の催事を行い、吉田屋が作った弁当を販売したということです。

 イズミは「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くおわび申し上げます。保健所の調査に全面的に協力するとともに今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に努めていきます」とコメントしています。

 山口県によりますと、9月16日と17日に県内に11店舗ある「ゆめタウン」などで吉田家の弁当が販売され、このうち10人程度が体調不良を訴えているということです。

 対象となっている商品は「北海道産特選いくらの贅沢丼」で、県内では2日間で238個が販売されたということです。

 被害を訴えている人がどの店舗で購入したかはわかっていませんが、これまでのところ県内で重症者はいないということです。

 2023年9月20日(水)

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