2023/09/26

🟧国内初のRSウイルス感染症のワクチン承認、厚労省 60歳以上が対象

 乳幼児や高齢者が感染すると重い肺炎になることもある、RSウイルス感染症。そのRSウイルス感染症の発症や重症化を防ぐ効果が期待される、60歳以上が対象のワクチンの製造販売について25日、日本で初めて承認されたと、製薬メーカー、グラクソ・スミスクラインが発表しました。

 25日、日本での製造販売が認められたのは、イギリスに本社を置く製薬会社、グラクソ・スミスクラインのRSウイルス感染症ワクチン「アレックスビー」です。

 接種の対象は60歳以上で、今年5月には世界で初めてアメリカで、その後、ヨーロッパ、イギリス、カナダですでに承認されています。

 ワクチンはウイルスの一部を基に作った「組み換えタンパクワクチン」と呼ばれるタイプで、筋肉注射することで、RSウイルスによる感染症の発症や重症化を予防します。

 治験では、ワクチンを接種した人の94・1%が重症化が低減し、全体的なワクチンの有効性は82・6%と、重症化予防や発症予防が期待されています。

 一方、副反応は、注射部位の痛みや疲労、筋肉痛、頭痛が多くみられたとのことです。

 RSウイルス感染症はRSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、飛沫感染や接触感染により感染し、主に2歳になるまでに一般的には一回はかかるといわれています。症状は発熱やせきといった呼吸器症状が多くみられます。

 飛沫感染や接触感染により感染します。感染者の多くは軽症ながら、生後間もない乳児や高齢者、基礎疾患がある人が感染した場合は、重症化する恐れもあります。肺炎のリスクもあり、発熱が持続する、せきやたんといった呼吸器症状が悪化傾向にある、息苦しいといった症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが望まれます。

 グラクソ・スミスクラインによると、国内の60歳以上における1年間の入院者数は約6万3000人。また、そのうちのおよそ4000人が死亡していると推定されるということです。

 2023年9月26日(火)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟩リンゴ病報告数が基準値超える、京都市で初の警報 

 京都市は22日、伝染性紅斑(リンゴ病)の報告数が基準値を超えたとして、警報を出しました。警報は集計が始まった1999年以来初めて。また京都府も同日、初めて府内全域に警報を出し、感染防止を呼び掛けています。  リンゴ病は、両頬に赤い発疹ができ、微熱やせきなどの症状が出ます。主に...