大手食品メーカー「明治」の大阪府の工場で製造された瓶詰の牛乳から、牛の感染症予防などに使用される医薬品が検出されたとして、大阪府は会社に対して4万4000本余りの回収を命じました。これまでに健康被害の報告はないということです。
回収を命じられたのは大手食品メーカー「明治」の大阪府貝塚市にある工場で製造された、180ミリリットル入りの瓶詰の牛乳「明治牛乳」。
大阪府によりますと、11月6日に行った保健所による定期検査で、この牛乳から動物用の医薬品「スルファモノメトキシン」が0・02ppmの濃度で検出されたということです。
このため大阪府は食品衛生法に基づき、会社に対して賞味期限が11月13日の製品、4万4577本の回収を命じました。
大阪府によりますと、検出された成分は微量で、健康に影響はないとみられるということです。
「スルファモノメトキシン」は牛などの感染症予防や治療に使用される抗菌剤で、食品衛生法では、成分の混入を防ぐため搾乳する72時間以内の使用が禁止されています。
回収対象の製品は主に西日本エリアの個人宅などを中心に、福井県など2府23県で流通したとみられるということですが、これまでに健康被害の報告はないということです。
大阪府は成分が混入したいきさつや流通先の確認を進めています。
商品回収は、フリーダイヤルのほか、ホームページの商品回収窓口の登録フォームで受け付けます。登録フォームに必要事項を入力し送信すると、明治指定の配送会社が回収にきます。商品のフタのみを返送するよう求めていて、現金かクオカードで代金相当を返します。未開封の場合は牛乳の廃棄を求めています。
問い合わせは株式会社明治商品回収係 商品回収窓口 フリーダイヤル 0120-233-112
受付時間 午前9時から午後5時(土日祝祭日除く)(11月11、12 日の午前9時~午後5時は受け付けます)
2023年11月11日(土)
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