岡山県は17日、県内在住の30歳代の男性がかつて「サル痘」と呼ばれていた「エムポックス」に感染したと発表しました。県内でエムポックスの感染が確認されたのは、初めてです。
エムポックスは主にアフリカで流行しているウイルスで、発疹、発熱、倦怠感などの症状がみられます。多くは2~4週間で自然に治るものの、まれに重症化します。
岡山県によりますと、感染したのは県内に住む30歳代の男性で10月20日、発熱や発疹、咽頭痛などの症状が出たため医療機関を受診、その後、11月6日に陽性が確認されました。
男性に海外渡航歴はなく、自宅療養して症状は回復しているということです。エムポックスは2022年5月以降、北米やヨーロッパを中心に感染が拡大し、国内でも2022年7月に1例目が確認され、今年11月10日までに218例報告されています。
厚生労働省によりますと、人から人への感染はまれで、感染した人や動物の体液や、血液に触れた場合などに感染するということです。
岡山県健康推進課は、「感染を疑う症状がある場合、医療機関や保健所に相談してほしい。受診の際はマスクを着用し、発疹を覆うなど対策を」としています。
2023年11月17日(金)
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