全国の医療機関から報告された季節性インフルエンザの患者数は、11月26日までの1週間で1医療機関当たり28・30人と、前の週からさらに増加し、今シーズンで最も多くなりました。
国立感染症研究所などによりますと、11月26日までの1週間に全国約5000カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は13万9914人で、前の週からさらに増加し、今シーズンで最も多くなりました。
1医療機関当たりでは前の週から6・64人多い28・30人となりました。
データを基に推計されるこの1週間の全国の患者数は約95万人となっていて、今年9月4日以降の累積の患者数は約597万5000人と推計されています。
都道府県別にみますと、北海道が51・9人、長野県が51・83人、佐賀県が49・67人、宮城県が43・78人、長崎県が43・67人、福岡県が41・44人などと、23の道県で「警報レベル」とされる30人を超えたほか、残る24の都府県すべてで「注意報レベル」の10人を超えています。
また、44の都道府県で前の週より患者の数が増加していて、全国的な拡大傾向が続いています。
インフルエンザの影響で、全国の6174の学校などが休校や学級閉鎖となっています。
感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、「地域によっては1医療機関当たり50を超える地域もみられ、今後も全国的に増加していくと予想される。リスクが高まる場面では適切にマスクを使ったり、換気に注意したりといった基本的な感染対策を行うほか、具合が悪い時には自宅で休んだり、早めに医療機関を受診したりしてほしい」と話しています。
2023年12月2日(土)
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