ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)は5日、2023年の国内アマゾン地域9州の熱帯林消失面積が約5151・6平方キロと、前年比で半減したと発表しました。ルラ政権は「世界の肺」と呼ばれるアマゾンの保護強化を掲げており、消失面積は2018年以来の低い数字ですが、それでも愛知県ほどの面積が消失したことになります。
ブラジルはアマゾン熱帯林の約6割を抱えています。アマゾン保護に後ろ向きだったボルソナロ前大統領が就任した2019年から2022年までは消失面積が顕著に拡大、2022年は1万277・6平方キロでした。
2023年1月に就任したルラ大統領は2030年までにアマゾンの伐採の実質ゼロを公約に掲げ、保護の強化に転じました。政権交代から1年間で、一定の成果を収めたことになります。
一方で、農業などに利用される「セラード」と呼ばれるサバンナ地帯の消失面積は、前年比43%増加し7828・2平方キロでした。
2024年1月6日(土)
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