武田薬品工業は13日、食道の慢性炎症性疾患である好酸球性食道炎(EoE)の経口治療薬「エオヒリア」がアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表しました。承認は12日付(アメリカ時間)。EoE治療薬は現在、フランスのサノフィとアメリカのリジェネロンが共同開発した注射剤「デュピクセント」のみで、経口治療薬の承認は今回が初めてとなります。新薬は治療に向けた新たな選択肢となる可能性があります。
EoEは食道の炎症のほか、つかえ感や嚥下(えんげ)困難などの症状があります。エオヒリアは11歳以上のEoE患者を対象とし、2月末をめどに2ミリグラムのスティック包装の形で発売する予定です。
エオヒリアを巡っては、2021年12月にFDAから現時点では承認しないことを示す通知を受け取っていました。その後、武田薬品は通知内容を踏まえて、申請を再提出しました。2023年9月にFDAより再提出申請が受理されていました。
武田薬品は今回の承認による2024年3月期連結業績への影響について、「精査中だが、重要性ある影響は見込んでいない」としています。
2024年2月14日(水)
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